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新星誕生へ――。

2018年7月1日、中京競馬場でCBC賞(GⅢ/芝1200m)が行われる。香港遠征も行ったワンスインナムーンや短距離重賞常連のセカンドテーブル、そして3歳馬アサクサゲンキなどが参戦を予定している。その中で人気を集めそうなのがダイメイフジだ。

ダイメイフジの前走はオープン特別の安土城ステークスだったが、決して早いとはいえないペースの中、10番手で折り合いをつけ、先行馬が粘りこみを図る中、同じような位置で競馬をしていたモズアスコットと同じような脚で直線に入り、最後はモズアスコットの猛追をクビ差しのいで勝利した。モズアスコットはその後連闘で安田記念を制し、そちらがクローズアップされたが、前残りの中で上がり3ハロンのタイムが33秒フラットという末脚で勝てたのは大きかった。

これで重賞3戦目だが、初挑戦のオーシャンステークスでは1番人気3着とそれなりに結果を出した。今回はワンスインナムーンなどはいるが、層はそこまで厚いわけではない。短距離路線はまだ群雄割拠の状況が続く。4歳馬ダイメイフジがここで名乗りを上げる。


要素① 安定した1200メートルでの成績

ダイメイフジはどちらかといえば1400メートルでのレースが多く、1200メートルの出走はやや少ない。しかし、1200メートルでの成績は立派だ。これまでに5戦して2勝2着2回3着1回とすべて馬券圏内にいる。なので、1200メートルの舞台に不安はない。

距離短縮で臨めるのも非常に大きい。中京競馬場が改修されてからのCBC賞はこれまでに6回行われたが、距離短縮組が5勝を挙げている。特に1400メートルからの距離短縮組がかなり優秀な成績を残している。しかも、安土城ステークス1着の馬が去年と3年前にこのレースを制していることからも、いわば安土城ステークスからCBC賞は黄金ローテのようなものだ。

持ち時計に不安は残すが、今回はそこまで相手が強いわけではない。しかも安土城ステークスで破ったのはあのモズアスコットだ。ここは強気に勝負したい。

要素② 斤量も味方

CBC賞はハンデ戦だが、今回のダイメイフジの斤量は56キロである。この56キロもダイメイフジにとってはありがたい。ハンデ戦でありながら、57.5キロや58キロなどの重ハンデの馬が勝ち、軽ハンデの馬はあまり来ないCBC賞において、56キロの馬は馬場改修後6回の中でこれまでに2勝している。

出走予定馬の中でのトップハンデはスノードラゴンの58キロだが、それに次ぐのが56キロのダイメイフジやセカンドテーブルなどになる。セカンドテーブルはオープン特別での取りこぼしが目立つが、ダイメイフジはきっちり勝っている。その中で同じ斤量というのはやや恵まれた感もある。ハンデという観点でも風は吹いている。

要素③ 安定のデムーロ騎手

前走は酒井学騎手が騎乗したが、今回はデムーロ騎手が手綱を握る。幸英明騎手がデビュー以来騎乗してきたが勝ち切れなかったことで他の騎手にスイッチされ、それ以来勝ち星を量産している。デムーロ騎手とはオーシャンステークス以来のコンビ結成となり、鞍上に不安は見られない。

ややデムーロ騎手に不安があるとすれば出遅れが目立つ点にある。出遅れてもプランをいくつでも持つデムーロ騎手なら何とかなるが、短距離戦では出遅れが致命傷になりかねない。ダイメイフジは中団で競馬を進めるため、致命傷にはなりにくい。他の騎手と違い、デムーロ騎手はミスをしても落ち着いてレースを進め挽回する。そういう意味でも信頼が置ける。

まとめ

梅雨という時期もあってか、天気が崩れやすいのがこの時期だ。血統的には父アグネスデジタルという芝ダート兼用馬の血筋にあるため、そこまでも気にしなくてもいいだろう。問題は時計が速いケースだ。中京競馬場は開幕週を迎え、万全の体制で行える。タイムが速くなっても何ら不思議ではない。それでも1分8秒台の決着が目立つことから、その可能性はそこまで大きくはない。

収得賞金的にここで勝たないとスプリンターズステークスなどに出るのは大変だ。2着でもやや厳しい状況に変わりはない。またサマースプリントシリーズを見据えていく中でここを勝って、柔軟な計画を立ててチャンピオンの座をつかみたい。初重賞制覇に向けての材料は揃っている。あとはベストを尽くせるか。すべてはそこにかかっている。

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