カテゴリー:回顧

ノンコノユメの勝因、カフジテイクの敗因は?根岸ステークス2018の回顧

(C)MAZIMICKEY

実力馬が長い眠りから覚めた。

1月28日に東京競馬場で行われた根岸ステークス(G3/ダート1400)はノンコノユメの優勝に終わった。

レースを分析していきながらノンコノユメがレースを制したポイントやサンライズノヴァ、カフジテイクなど他馬の敗因を探っていこう。


結果・着順

2018年 1月28日(日) 1回東京2日 天候 : 晴  馬場状態 : 重
【11R】 第32回根岸S
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1400m 14頭立

馬名S性齢
ノンコノユメセ66
サンライズノヴァ牡41
カフジテイク牡62
マッチレスヒーロー牡711
ブルドッグボス牡65
キングズガード牡73
モンドクラッセ牡710
ブラゾンドゥリス牡69
ラブバレット牡712
10ノボバカラ牡67
11イーデンホール牡613
12アキトクレッセント牡64
13サイタスリーレッド牡58
ベストウォーリア牡8

LAP 12.3-10.6-11.0-11.8-12.1-11.7-12.0
通過 33.9-45.7-57.8-69.5  上り 69.2-58.6-47.6-35.8  平均 1F:11.64 / 3F:34.93

払い戻し

単勝  14 \1050
複勝  14 \270 / 8 \140 / 6 \160
枠連  5-8 \1520 (6)
馬連  08-14 \2010 (9)
ワイド 08-14 \780 (10)/ 06-14 \840 (12)/ 06-08 \330 (1)
馬単  14-08 \5080 (19)
3連複 06-08-14 \2540 (6/286)
3連単 14-08-06 \20200 (61/1716)

レース分析

レースのラップを見ると、(4ハロン目を前後半両方に加算した場合)前半の4ハロンが後半に比べて約2秒速くなっている。かなりの前傾ラップ、ハイペースのレースだったと言える。

それを象徴するように上位には中団より後ろに構えたメンバーが名を連ねた。脚抜きの良い馬場だったとはいえ上位3頭は上がり34秒台と芝並みの末脚を使っており、決め手の問われるレース展開となった。では、各馬について見ていこう。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 ノンコノユメ

道中は後方を追走。直線を向いてから大外に出され最後は粘るサンライズノヴァを退け久々の勝利に美酒に酔った。同じ斤量を背負った昨年の武蔵野ステークスでは最後失速しており、今ではこの距離のほうが良いのだろう。

去勢以降精彩を欠く走りが続いていたが、体重も手術前以上に重くなりようやくようやく本調子を取り戻したか。追える鞍上内田とも手が合っていた。

2着 サンライズノヴァ

道中は中団のやや後ろを追走。直線外から追い上げ残り200で先頭に立ったがそこを勝ち馬に強襲された。一旦は差し返す構えも見せたが最後は惜敗。相手が悪かったとしか言いようがない。

悔いが残るのは直線入り口でマッチレースヒーローの後ろでフラついた事。着差が着差だけにあれがなければ勝っていた可能性も十分だ。微妙な賞金加算になったことも併せて悔しい2着だ。

3着 カフジテイク

出遅れて最後方から。ただこの位置取りはいつものことでむしろこの馬の好走パターンでありさして問題はなかっただろう。

直線も勝ち馬のさらに外から追い込み上位を伺ったがこの馬本来の決め手を考えれば、弾けきったとは言いづらい。力は見せたが展開が向いたことを考えればやや不本意な敗戦だ。

4着 マッチレスヒーロー

ちょうど中団からブルドッグボスを見るような形で進出。上位馬の決め手には屈したが見事に入着。今後もオープンやG3ならチャンスがあっておかしくない。

5着 ブルドッグボス

中団の外々を進み正攻法の競馬で堂々と抜け出したが残り200で捕まって結局掲示板まで。カペラステークスでは脚を余し今回はハイペースを追いかけ力尽き、と不完全燃焼の中央挑戦が続く。決して力負けではない。

6着 キングズガード

後方を進んだが直線は内に入った。しかしジリジリとしか脚を使えずここまで。

この戦法で昨年はプロキオンステークスを制したこともあり、頭ごなしに戦術を否定したくはないがこの日の前崩れ外伸びのレースなら腹を括って大外から決め手比べをしたほうがチャンスはあっただろう。

12着 アキトクレッセント

先団の内目を進んだが直線は脚を使えず。ハイペースに巻き込まれた影響もあってか、キングズガードに交わされた瞬間戦意喪失だった。まだこのクラスでは厳しい部分が大きいが展開不向きだったことも確か。見直しは可能だ。

まとめ

鋭い末脚を武器に3才の頃から第一線で活躍してきたノンコノユメが実に26か月ぶりに勝利を収めた。愛らしい名前と見るものをハラハラさせるレースぶりで人気を博したこの馬が、こんなにも長い間勝利から見放されると予想出来た競馬ファンは少ないだろう。


多くのファンが待ちわびたこの復活劇は刹那的な最後の煌めきなのか、あるいは大復活の序章なのか?3週間後再度府中のダートコースにその答えが待っている。

文=櫻井秀幸


ファインニードルの勝因、ダイアナヘイローの敗因は?シルクロードS2018の回顧

(C)n.hiroto

アドマイヤムーン産駒の大活躍――。

1月28日、京都競馬場でシルクロードS(G3/芝 1200m)が行われ、ファインニードルが優勝した。2着はセイウンコウセイ、3着にはフミノムーンが入った。

1番人気に推されたダイアナヘイローは、まさかの16着に終わった。勝者、敗者をわけた”分岐点”はどこにあったのだろうか?振り返っていくことにしよう。


結果・着順

2018年 1月28日(日) 2回京都2日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第23回シルクロードS
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)[指定] 芝・内 1200m 18頭立

馬名S性齢
ファインニードル牡54
セイウンコウセイ牡55
フミノムーン牡615
カラクレナイ牝43
ナックビーナス牝56
グレイトチャーター牡612
セカンドテーブル牡67
キングハート牡511
タマモブリリアン牝517
10ロードクエスト牡510
11アレスバローズ牡62
12ユキノアイオロスセ1018
13ミッキーラブソング牡713
14アットザシーサイド牝59
15ニシケンモノノフ牡78
16ダイアナヘイロー牝51
17ナリタスターワン牡616
18ラインミーティア牡814

LAP 12.2-10.9-10.9-11.1-11.5-11.7
通過 34.0-45.1-56.6-68.3  上り 68.3-56.1-45.2-34.3  平均 1F:11.38 / 3F:34.15

払い戻し

単勝  1 \770
複勝  1 \330 / 7 \370 / 4 \1740
枠連  1-4 \490 (1)
馬連  01-07 \3200 (8)
ワイド 01-07 \1270 (8)/ 01-04 \6630 (71)/ 04-07 \9410 (85)
馬単  01-07 \5830 (16)
3連複 01-04-07 \54280 (183/816)
3連単 01-07-04 \237290 (818/4896)

レース分析

レースラップは以下の通りである。

12.2-10.9-10.9-11.1-11.5-11.7(34.0-34.3)

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 ファインニードル

悪くないスタートから3、4番手で前を行くセイウンコウセイを追う形。内枠を生かして最内をロスなく回ってきた。直線を向くと1つ外に出して逃げ粘るセイウンコウセイに襲いかかった。

残り2Fあたりで先頭に立つと、後続の追随を許すことなく1着でゴールした。

内でリズム良く運び、直線ではファインニードルにとって絶好の形で進路ができ、それを突いての完勝と言ったところだろうか。休み明けながらそれを感じさせることない走りだった。

高橋義忠師も成長分があったとコメントを残しているほか、川田騎手はもう一段階上があるのではないかと話していた。今後はG1に向けて動いて行くことになりそうだが、休み明けでここまで動ければ、その舞台でも期待していいのではないだろうか。

2着 コセイウンコウセイ

まずまずのスタートだったが押して押してハナを奪いに行った。2番手を1馬身ほど離す形で3-4角を回って行った。4角から直線を向いた時の手応えも悪くなかった。

ラスト2Fでファインニードルに捕らえられるが、後方から追い込んできた馬はなんとか退け2着に入った。トップハンデの58kgながら見事な走りだった。

G1馬ながら2017年の夏~秋は結果の出ない時期があった。しかし、その時期に比べてスタートが良くなっている。復調が感じられるレース運びだった。

セイウンコウセイは夏よりも冬に好走する傾向がある。ここでの好走から冬馬である可能性が出てきたのではないか。騎手も馬が良くなってきていることを感じており、今冬話題の一頭になるかも知れない。

3着 フミノムーン

まずまずのスタートから控えて後ろから2、3番手にポジションをとった。直線では外を通って韓紅の後ろから懸命に追い込んだ。最後は4着となったカラクレナイをハナ差で競り落として3着となった。

かなり後ろからの競馬となったが、上がり最速の脚で滑り込んだ。2桁人気ながらカラクレナイに競り勝った末脚は見事だった。

騎手はフミノムーンの調子の良さに言及しており、この馬も今冬注目の1頭に躍り出るかも知れない。


4着 カラクレナイ

1200mは初挑戦となったカラクレナイだったが、流れに乗った競馬を見せてくれた。4角の手前から池添騎手の手が動き、良い脚を使って追い込んだ。結果は4着だったが、外枠だったこと考えれば及第点。

このクラスに上がっても十分力が通用することを示した。枠に極端な不利が
なければ馬券に絡むことも十分考えられる走りだった。

5着 ナックビーナス

絶好のスタートを切ったが、外枠を気にしてか手綱を取る勝浦騎手は控えることを選択した。道中3、4番手で直線を迎え、良い位置から伸びて先頭に並ぶかというところでもう一伸びができず5着で入線。

枠順を考えれば決して悪くないレース内容だったが掲示板を確保するのが精一杯だった。現状まだこのクラスでは力が足りないか。

16着 ダイアナヘイロー

休み明けながら1番人気を背負っての出走となった。スタートもまずまずで、押してハナを奪ったセイウンコウセイに続いて2番手でレースに入った。絶好の位置から直線で伸びるかと思われたが、次々に抜かれて16着でフィニッシュ。

昨年8月の北九州記念までは順調だったが、スプリンターズSで敗戦してリズムが崩れたか。牝馬だけに立て直しに時間を要する可能性も考えられる。


テイエムジンソクの勝因、ディアデルレイの敗因は?東海S2018の回顧

(C)だわさの写真館

盤石の走りで格の違いを見せつけた。

1月21日に中京競馬場で行われた東海ステークス(G2/ダート1800)はテイエムジンソクの優勝に終わった。レースを分析していきながらテイエムジンソクがレースを制したポイントやディアデルレイ、ドラゴンバローズなど他馬の敗因を探っていこう。


結果・着順

2018年 1月21日(日) 1回中京4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第35回東海テレビ杯東海S
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) ダート 1800m 16頭立

馬名性齢
テイエムジンソク牡61
コスモカナディアン牡513
モルトベーネ牡66
サンマルデューク牡914
クインズサターン牡55
ゴールデンバローズ牡610
オールマンリバー牡64
アスカノロマン牡79
ディアデルレイ牡72
10サングラス牡715
11タガノエスプレッソ牡68
12ローズプリンスダム牡47
13ドラゴンバローズ牡63
14ショウナンアポロン牡816
15シャイニービーム牡611
16サルサディオーネ牝412

LAP 12.7-11.1-12.9-12.8-12.0-12.2-12.7-12.4-13.0
通過 36.7-49.5-61.5-73.7  上り 75.1-62.3-50.3-38.1  平均 1F:12.42 / 3F:37.27

払い戻し

単勝  8 \130
複勝  8 \110 / 6 \970 / 3 \320
枠連  3-4 \2970 (9)
馬連  06-08 \4260 (11)
ワイド 06-08 \1600 (14)/ 03-08 \500 (5)/ 03-06 \9940 (61)
馬単  08-06 \5530 (16)
3連複 03-06-08 \14690 (47/560)
3連単 08-06-03 \49170 (141/3360)

レース分析

レースのラップを前半、中盤、後半とわけてみると、36秒7、37秒、38秒1という推移となっていた。

勝ったのは逃げたテイエムジンソクなので前述の数字はそのままテイエムジンソクの走破ラップである。同条件の同馬の前走チャンピオンズカップに比べると、中盤が流れた分ラストはかなり時計がかかっている。つまり消耗戦の形で前の組は本来苦しかったはずだが、中団以降の面々は追走に手いっぱいという有様で、結果的にはほぼ行った行ったの決着となった。脚を余し不完全燃焼に終わった馬も居るが、全体的には底力が問われるレース内容で実力が反映された結果と言える。

では各馬を順に見ていく。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 テイエムジンソク

最初のコーナーまでにハナを奪い、そのまま先頭でレースを進めた。最終コーナーでの手ごたえも抜群で追走してきた馬たちを置き去りにした。ペース的には自身も楽ではなかっただろうが、肉を切らせて骨を断つと言わんばかりの力強い走りで押し切って見せた。貫録勝ち。芝スタートをこなせればフェブラリーステークスに出てきても中心だ。

2着 コスモカナディアン

道中は先団を見る形。勝負所で内に潜り込みディアデルレイの内を掬った進路取りが鮮やかだった。最後まで勝ち馬に食い下がり大健闘の2着。昨年の仁川ステークスでもグレイトパールと後続を千切っての一騎打ちを演じており強い馬と叩き合いになればかなりしぶとい。好騎乗にも後押しされ本領を発揮した。

3着 モルトベーネ

この馬も内の好位からレースを進めた。しかし直線で大きく外に切り替えるシーンがあったのは残念。ロスなく運べていればもう少し前に迫れた可能性はある。ただ重賞ウイナーが復調気配であることは確か。

4着 サンマルデューク

9歳馬があわや3着の大激走。後方からロスなく内を突き直線の捌きも抜群だった。鞍上岡田の手綱さばきが光り見事入着。

5着 クインズサターン

最後の脚に見どころはあったが前まではかなり差があった。スタートで出負けと言うかよりは挟まれる形で位置取りを下げた。あれがなければ馬券内に食い込んでいた可能性は高い。末脚はそれなりに堅実。

7着 オールマンリバー

後方を追走し直線は大外へ。脚は使ったがここまで。大味な競馬になりもったいなかった。決め手はこのクラスでも見劣りはしない。ロスなく脚を溜める競馬で見直し。

9着 ディアデルレイ

リズムが悪い走りになった部分はあるが今日のところは力負け。ハナへ行ってしまったほうが可能性はあった。被せられると非常に脆い。

13着 ドラゴンバローズ

中団の内目から直線も一旦は伸びかけたがそこから失速。前走から急激に行きっぷりが悪くなっており一旦立て直す必要がある。

まとめ

断然の人気にしっかりと応えたテイエムジンソクがまた1つタイトルを手に入れた。頼りになる鞍上を手に入れてからの快進撃は実に頼もしい。葦毛の馬体から繰り出す、力強い先行策は少しづつではあるが着実に確実に父の背中に近づいている。

文=櫻井秀幸


(C)MAZIMICKEY

ここでも4歳馬の勢いは止まらず–。

1月21日、中山競馬場でAJCC(G2/芝 2200m)が行われ、ダンビュライトが優勝した。2着は1番人気を背負ったミッキースワロー、3着に逃げたマイネルミラノが残った。

3番人気に推されたゴールドアクターは、まさかの最下位11着に終わった。勝者、敗者をわけた”分岐点”はどこにあったのだろうか? 振り返っていくことにしよう。


結果・着順

2018年 1月21日(日) 1回中山7日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第59回アメリカジョッキーCC
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)[指定] 芝 2200m 11頭立

馬名性齢
ダンビュライト牡42
ミッキースワロー牡41
マイネルミラノ牡88
ディサイファ牡99
トーセンビクトリー牝66
ショウナンバッハ牡75
レジェンドセラー牡44
トミケンスラーヴァ牡87
シホウ牡710
10マイネルディーン牡911
11ゴールドアクター牡73

LAP 12.8-11.2-12.3-12.5-12.5-12.0-12.2-11.8-11.8-12.1-12.1
通過 36.3-48.8-61.3-73.3  上り 72.0-60.0-47.8-36.0  平均 1F:12.12 / 3F:36.35

払い戻し

単勝  7 \390
複勝  7 \140 / 3 \120 / 9 \680
枠連  3-6 \450 (1)
馬連  03-07 \460 (1)
ワイド 03-07 \220 (1)/ 07-09 \2060 (19)/ 03-09 \1730 (16)
馬単  07-03 \1120 (3)
3連複 03-07-09 \6440 (17/165)
3連単 07-03-09 \24620 (78/990)

レース分析

レースラップは以下の通りである。

12.8-11.2-12.3-12.5-12.5-12.0-12.2-11.8-11.8-12.1-12.1(36.3-36.0)

前半1000mの通過は61.3秒、600-1000mはそれぞれ12.3-12.5-12.5と緩いペースでレースが進んだ。マイネルミラノの楽逃げとなったが、少し離されてながらも逃げ馬を目標にした道中進んだダンビュライトに流れが向いた。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 ダンビュライト

スタートを決めて一時は先頭に立ったが、1角に入ったところで外からマイネルミラノがハナを主張した。内のトミケンスラーヴァに半馬身遅れる形で後続を離し逃げ馬に続いた。

1000m通過付近でトミケンスラーヴァが位置を下げ、最終的には逃げるマイネルミラノ、これを目標に3馬身差で続くダンビュライト、7-8馬身以上遅れて進むその他という体勢に落ち着いた。

4角でも先頭からは数馬身離されていたが、M. デムーロ騎手に促されると徐々にその差を詰めた。直線でマイネルミラノを交わすと後続の追随を許さず見事優勝した。

今後は大阪杯を目指す可能性についても言及されており、放牧を挟んでさらなる成長が見込める将来有望な馬である。

2着 ミッキースワロー

やや出遅れ気味のスタートでレースに入った。1角では後ろから2番目あたりに位置を取って進んだ。1000m通過付近でも後方3番手と横山典弘騎手の指示のもとゆったりと構えた。

残り1000mを過ぎたあたりからじわじわと位置を上げていき、ショウナンバッハと併せるような形で前を懸命に追って行った。

4角では3番手にまで登り詰め、楽なレースを展開した2頭に迫った。早めに仕掛けた分か、以前重賞で見せた程の切れる末脚は残っておらず、マイネルミラノを交わすのが精一杯だった。

休み明けだったこともあり、仕上げも今ひとつだった。そんな中、あの位置から2着に来たことは、地力の強さを認めざるを得ない。叩いて次走、あの切れる末脚炸裂に期待が膨らむ。

3着 マイネルミラノ

まずまずのスタートからいつも通りハナを主張する形で出て行った。しかし、ダンビュライトやトミケンスラーヴァも出足が良く、楽にハナに立つことはできなかった。1角過ぎには先頭に立ったもののここで少し消耗もあったか。

その後は特に競り掛けてくる馬もおらず、2番手のダンビュライトを4馬身ほど離して3角に入った。4角で促されたダンビュライトに差を詰められ、直線に入ったところではピッタリ後ろにつけられた。


よく粘ったものの、最後は勝ち馬のダンビュライト、後方から追い込んだミッキースワローに交わされて3着入選となった。

明けて8歳となったマイネルミラノだが、得意の展開に持っていくことができれば重賞でもまだまだ通用する力を残している。これからも楽しませてくれそうだ。

4着 ディサイファ

天皇賞・秋、JCとG1を戦っての臨戦となった。G1で結果を残せなかったことから9番人気と評価は決して高いものではなかったが、4着と惜しい競馬に終わった。

マイネルミラノとともに明けて9歳のディサイファだが、彼らの奮闘に心躍らせるファンも少なくないのではないか。古豪の復活も楽しみである。

5着 トーセンビクトリー

中団でレースを進めた。田辺騎手は、早めに仕掛けたミッキースワローからワンテンポ遅れてトーセンビクトリーを促した。前は捕らえられなかったが、上がり最速で5着に入った。

牝馬限定の重賞で再度力を発揮してくれるのではないか。

11着 ゴールドアクター

昨年の宝塚記念以来の出走となった。結果は最下位の11着に終わった。グランプリホースながら、ピークはすぎてしまったか。武豊騎手は前脚と後脚のバランスの悪さについて言及しており、怪我がないことを祈る。


パフォーマプロミスの勝因、モンドインテロの敗因は?日経新春杯2018の回顧

(C)Arappa

この日だけで6勝、鞍上の手綱さばきが光った。

1月14日に京都競馬場で行われた日経新春杯(G2/芝2400外回り)はパフォーマプロミスの優勝に終わった。

レースを分析していきながらパフォーマプロミスがレースを制したポイントやモンドインテロ、ミッキーロケットなど他馬の敗因を探っていこう。


結果・着順

2018年 1月14日(日) 1回京都5日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第65回日経新春杯
4歳以上・オープン・G2(ハンデ) (国際)[指定] 芝・外 2400m 12頭立

馬名性齢
パフォーマプロミス牡61
ロードヴァンドール牡54
ガンコ牡57
ミッキーロケット牡52
サンタフェチーフ牝66
ヒットザターゲット牡1010
モンドインテロ牡63
カラビナ牡58
アクションスター牡811
10ベルーフ牡69
11ソールインパクト牡65
12トルークマクト牡812

LAP 12.9-11.4-11.7-13.0-13.0-12.6-12.3-12.5-12.3-11.6-11.4-11.6
通過 36.0-49.0-62.0-74.6  上り 71.7-59.4-46.9-34.6  平均 1F:12.19 / 3F:36.57

払い戻し

単勝  7 \370
複勝  7 \170 / 2 \250 / 9 \380
枠連  2-6 \760 (3)
馬連  02-07 \1680 (9)
ワイド 02-07 \660 (9)/ 07-09 \1330 (17)/ 02-09 \1580 (20)
馬単  07-02 \2720 (11)
3連複 02-07-09 \9240 (35/220)
3連単 07-02-09 \37240 (137/1320)

レース分析

レースのラップを前半・中盤・後半にわけて見てみると49秒、50秒4、46秒9となっている。完全なスローの瞬発力勝負である。当然展開は前の組に有利となり実際その通りの結果となった。

本当にスローの前残りをデムーロがねじ込んだ、以外の振り返りはないというのが正直なところだがそれぞれの馬を順番に見ていく。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 パフォーマプロミス

道中は先行グループに位置した。スタートを決めてこの位置を取れたことが非常に大きい。前々走がそうだったように、ともすれば差し届かないことも考えられた思ったほどキレないこの馬の特性をデムーロがよく理解していた。

道中はロードヴァンドールの真後ろで虎視眈々。ノリの逃げを信頼して追いかけた可能性もあり、そうであればその判断は大正解だったと言える。

直線で外から前2頭を追い上げ最後の最後クビだけ出てみせた。ハンデ54キロで動きが軽快だったこともプラスに働き見事ビッグタイトルを手中に。今後は宝塚記念などが目標だろうか?まだまだ馬は若く楽しみだ。

2着 ロードヴァンドール

好発からハナへ。離して逃げることはせず徹底的に溜め逃げで淡々とレースを作った。

一旦はガンコに出られそうになったが二枚腰でこれを差し返し。4キロ差があったことを思えばこの粘りは非常に立派。二の矢となった勝ち馬には及ばなかったが、最高の騎乗に馬もよく応えた最高の競馬。距離にもしっかり目途を立て、まさにグッドールーザーだった。

3着 ガンコ

2番手で終始ロードをマークする形でレースを進めた。

軽ハンデの挑戦者らしい早め早めの外連味のない競馬で見せ場を作った。最後は力尽きたが健闘の3着。自己条件に戻るなら勝ち負け出来るだろう。

4着 ミッキーロケット

3番手集団から徐々に位置を下げ結局は中団からの競馬に。

早めに動き勝ち馬と併せ馬のようになるシーンもあったがイマイチ伸びきれず。トップハンデとはいえ昨年の覇者にしては冴えない負け方。最近は常に相手なりの走りとなっており、やや頭打ち感がある。

5着 サンタフェチーフ

スタート後すぐに下げたが、それでも行きたがる素振りかつ外に張り気味でもあった。直線はまずますの脚を見せたし、ハンデ52もやや見込まれた感で悲観する走りではない。

気性が落ち着き、もっと積極的な運びがスムースに出来れば大きな仕事が出来る。ヒットザターゲットの鞍上小牧がステッキを落としたのも幸いし、掲示板を確保出来たのは幸運。

7着 モンドインテロ

後方から進めたが見せ場なし。展開も向かず直線不利もあったが、得意の京都でここまで無抵抗に負けるのは意外だった。このままではオープン特別大将で終ってしまう。


11着 ソールインパクト

この馬も直線スムースさを欠いたがそれにしても全く抵抗できず。もちろん展開も向いていないが、勝負所からの動きの時点で見劣り今日に関しては力負け。

まとめ

完全な上がり勝負でありながら、上がり上位3頭は全て前に居た馬で当然そのまま上位を独占する結果となった。勝ったパフォーマプロミスはうれしい初の重賞タイトルを手に入れた。初の重賞挑戦でのこの走りには驚かされた。また厩舎にとっては久々で待望のタイトルでもある。

熟練の手綱さばきを見せる技巧派横山典弘の後ろで、じっくりと確実にその牙を研ぎ続けた剛腕ミルコデムーロ。この男、淀の外回りが似合い過ぎる。

文=櫻井秀幸


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