ステイフーリッシュの勝因、フランツの敗因は?京都新聞杯2018回顧

愚直さを武器に大一番へ殴り込む。

5月5日に京都競馬場で行われた京都新聞杯(G2/芝2200 外回り)はステイフーリッシュの優勝に終わった。これまでとは打って変わっての先行策から鮮やかな変わり身を見せた。

レースを分析していきながらステイフーリッシュがレースを制したポイントやフランツなど他馬の敗因を探っていこう。


目次

結果・着順

馬名騎手
厩舎
人気
オッズ
1
ステイフーリッシュ藤岡佑騎手7
牡356(栗東)矢作12.8
2
アドマイヤアルバ岩田騎手11
牡356(栗東)須貝26.3
3
シャルドネゴールドボウマン騎手4
牡356(栗東)池江10.2
4
グローリーヴェイズ浜中騎手2
牡356(美浦)尾関6.5
5
メイショウテッコン松山騎手12
牡356(栗東)高橋忠30.4
6
ユーキャンスマイル荻野琢騎手13
牡356(栗東)友道34.8
7
アルムフォルツァ池添騎手8
牡356(栗東)五十嵐14.2
8
インターセクション荻野極騎手17
牡356(栗東)大久保290.1
9
ケイティクレバー四位騎手5
牡356(栗東)安田翔11.3
10
フランツMデムーロ騎手1
牡356(栗東)音無3.3
11
レイエスプランドル藤岡康騎手6
牡356(栗東)吉田12.7
12
リシュブール福永騎手10
牡356(栗東)藤原英23.2
13
アールスター松若騎手15
牡356(栗東)杉山72.6
14
レノヴァール北村友騎手9
牡356(栗東)高野15.8
15
○地ダブルシャープ和田騎手14
牡356(栗東)渡辺65
16
ロードアクシス酒井騎手16
牡356(栗東)奥村豊121.3
17
○外タニノフランケル幸騎手3
牡356(栗東)角居7

払い戻し

単勝131,280円7人気
複勝13
08
15
390円
670円
370円
6人気
11人気
4人気
枠連04 - 073,910円17人気
馬連08 - 1315,710円58人気
ワイド08 - 13
13 - 15
08 - 15
4,410円
2,050円
3,780円
61人気
25人気
54人気
馬単13 → 0826,970円105人気
三連複08 - 13 - 1542,640円161人気
三連単13 → 08 → 15269,100円942人気

レース分析

レースのラップを見ていこう。最初の1000メートルが58秒5、そして最後の1000メートルが59秒3となっており、やや前掲ラップであったことを加味しつつもそれ以上に全体的に時計の出る馬場だったことが読み取れる。

タフなレースにはなった部分もあるが低レベルとは思えず、皐月賞で人気馬たちは崩れたことも踏まえれば、このレースの上位馬たちにもダービーで出番があるのではないか?では各馬の勝因・敗因について見ていこう。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 ステイフーリッシュ

2番手を単騎で追走し、最終コーナーではもう先頭というかなり積極的な競馬。そのまましっかり押し切り本番の切符を手に入れた。リフレッシュ効果抜群で見せた快走に期待は高まる。

2着 アドマイヤアルバ

中団を進んでいたが、勝負所で早めに動き直線は早々に2番手まで浮上。しかしそこからは連を死守するのが精一杯。相変わらずの安定感と距離克服は見事だったが、勝ち馬との差は決して小さくない。

3着 シャルドネゴールド

後方を進み徐々に押し上げ中団の外目で直線へ。そこから目立つ脚を見せたが連争いまでがやっと。中距離なら崩れず走ってくる安定株。

4着 グローリーヴェイズ

中団の内目を進みそのまま直線へ。中を捌きながら前を追ったがここまで。枠が仇となった面はあるが抜けた力まではなかった。

10着 フランツ

アオって後方から。直線は大外へ回ったが伸びず。馬体減りも留まることを知らず立て直しが必要だろう。アンライバルドやヴィクトリーがそうであったように、この一族は一度崩れると立て直しが難しい。

17着 タニノフランケル

先団を進んでいたが直線は下がる一方。現状軽い馬場では厳しいと言わざるを得ない。

まとめ

強気なレース運びで背水の陣を制したステイフーリッシュ。休み明け2走目となる次ではさらに上昇する可能性も十分だ。

ステイゴールドの勝負強さは混戦、大一番でこそ生きてくる。つい先週レインボーラインが命懸けで示したその事実を東京優駿で再び目の当たりするのかもしれない。

文=櫻井秀幸

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