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世界の急追を凌ぎ切る。

6月24日に阪神競馬場で行われた宝塚記念(G1/芝2200 内回り)はミッキーロケットの優勝に終わった。

微妙なメンバー構成と弄ぶように変わりやすい週末の空模様により大混戦となった春のグランプリ。このレースを分析していきながらミッキーロケットがレースを制したポイントやサトノダイヤモンドなど他馬の敗因を探っていこう。


結果・着順

馬名騎手
厩舎
人気
オッズ
1
ミッキーロケット和田騎手7
牡558(栗東)音無13.1
2
□外ワーザーボウマン騎手10
セ758(海外)ムーア14.9
3
ノーブルマーズ高倉騎手12
牡558(栗東)宮本40
4
ヴィブロス福永騎手3
牝556(栗東)友道6.5
5
ダンビュライト武豊騎手5
牡458(栗東)音無10.3
6
サトノダイヤモンドルメール騎手1
牡558(栗東)池江3.9
7
ステファノス岩田騎手11
牡758(栗東)藤原英39.5
8
キセキMデムーロ騎手2
牡458(栗東)角居5.7
9
パフォーマプロミス戸崎圭騎手4
牡658(栗東)藤原英8.5
10
スマートレイアー松山騎手13
牝856(栗東)大久保55.9
11
○外ストロングタイタン川田騎手8
牡558(栗東)池江14.5
12
サトノクラウン石橋脩騎手6
牡658(美浦)堀11.9
13
アルバート藤岡康騎手15
牡758(美浦)堀138.2
14
ゼーヴィント池添騎手9
牡558(美浦)木村14.6
15
タツゴウゲキ秋山騎手16
牡658(栗東)鮫島166
16
サイモンラムセス小牧騎手14
牡858(栗東)梅田69.4

レース分析

まずラップを見てみよう。最初の200メートルを除くと前半が59秒2、後半が60秒2。決め手比べと言うよりは消耗戦の要素が強かったように思える。

良馬場に近い馬場での上がり36秒3もラストの12秒4もかなりかかっており持続力と底力が求められた。では各馬を振り返って行こう。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 ミッキーロケット

中団のインにいたが向上面で押し上げていった。そのまま勝負どころで6枠両頭の間から一気に先頭へ。

そのまま一目散にゴールを目指した。外から迫ったワーザーのほうが脚色は有利にも映ったが、内を回った優位性もあったが最後でもうひと伸びし見事に戴冠。

2着 ワーザー

印象的なチークピーシーズは後方から。残り600から一気のスパートを開始、ボウマンの剛腕でパフォーマプロミスを弾き飛ばし勢いをつけて直線へ。

出走馬中唯一と言っても良いほどしっかり脚を使い迫ったが僅かに届かず。回った位置や大幅馬体減などを加味すれば十分過ぎる走り。実力を見せつけた。

3着 ノーブルマーズ

2200メートルずっとミッキーロケットの直後を走り3番手で入線。力を付けている。

4着 ヴィブロス

中団を進んだが終始かかり気味。それでもサトノダイヤモンドを目標に直線はジリジリ伸びたがここまで。ワーザーに被せられ勢いが止まる不運もあったがやはり能力は高い。

5着 ダンビュライト

この馬も中団から。馬群をさばくのにややスムースさを欠いたが直線の伸びもさほど目立つものではなかった。総合力は高いが甘さも目立つ。

6着 サトノダイヤモンド

レース序盤は後方を進んだが、道中で押し上げる積極策。最終コーナーでは手ごたえ抜群に先頭を伺ったがそこから失速。

メンタルかフィジカルかその両方かに問題があるとしか思えないような負け方。あの手ごたえからこの敗戦は着順以上に重い。

8着 キセキ

後方からのレース。さらに一旦下げて直線は中を割りに出たがここまで。枠も響いたが菊花賞以降なかなかスムースなレースが出来ていない。

まとめ

好枠を最大限に生かし切った鞍上のゲキに応え大舞台では足りないかと思われたミッキーロケットが大仕事をやってのけた。

これまで6度の挑戦では勝ち負けはおろか、馬券内に入ることすら叶わったの舞台で5頭ものタイトルホルダーたちをまとめて葬った姿は実に頼もしかった。

思えばこの春シーズン、スペシャルウィークにオペラオーにと名馬の訃報が続いた。またレインボーラインは悲願を成し遂げつつもターフを去り、福永祐一はダービーの大舞台で遂に夢を叶えた。

悲願を達成しつつ悲報を悼むのに最も相応しい男が18年ぶりに宝塚記念を制した。思わずゴーグルの上からですら目頭を抑えたゴール板に万雷の拍手を送りたい。

文=櫻井秀幸

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