セイウンコウセイの勝因、ナックビーナスの敗因は?函館スプリントS2018回顧

復活の狼煙を上げた。

6月17日に函館競馬場で行われた函館スプリントステークス(G3/芝1200)はセイウンコウセイの優勝に終わった。

自身の形に持ち込んだG1ホースセイウンコウセイが、復活を印象付ける逃げ切り勝ち。同馬がレースを制したポイントやナックビーナスなど他馬の敗因を探っていこう。


目次

結果・着順

馬名騎手
厩舎
人気
オッズ
1
セイウンコウセイ池添騎手3
牡557(美浦)上原5.9
2
○地ヒルノデイバロー四位騎手10
牡756(栗東)昆26.6
3
ナックビーナス三浦騎手1
牝554(美浦)杉浦4.3
4
アドマイヤゴッド岩田騎手13
牡656(栗東)須貝40.2
5
タマモブリリアン古川騎手11
牝554(栗東)南井38.3
6
ラインスピリット森一騎手9
牡757(栗東)松永昌17.7
7
ユキノアイオロス丸山騎手16
セ1056(美浦)石毛301.4
8
ワンスインナムーン石橋脩騎手2
牝554(美浦)斎藤誠5.1
9
ダイアナヘイロー武豊騎手4
牝555(栗東)大根田6.5
10
ノットフォーマル勝浦騎手14
牝654(美浦)中野94.8
11
キングハート北村宏騎手5
牡556(美浦)星野10.3
12
ノボバカラ武藤騎手15
牡657(美浦)天間109.1
13
ティーハーフ国分優騎手7
牡857(栗東)西浦13.6
14
ジューヌエコール北村友騎手6
牝454(栗東)安田隆13.5
15
エポワス蛯名騎手12
セ1057(美浦)藤沢和39.6
16
○地ライトフェアリー柴山騎手8
牝654(美浦)石毛14.9

レース分析

まずラップを見てみると、前半が33秒1、後半が34秒5となっている。

開幕週の高速馬場を考えれば時計ほどハイペースの印象はなく、展開的にはほぼフラットでコース形態通り前有利のレースだったと言える。では各馬を振り返って行こう。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 セイウンコウセイ

スタートは外のワンスインナムーンのほうが速かったが二の脚でハナを切れた。

そのまま単騎逃げに持ち込みゴールまで一目散。注文相撲が嵌ったきらいはあるが、G1馬の底力で久々の勝利。チークピーシーズも効いたか。

2着 ヒルノデイバロー

この馬にしてはやや前目の位置取りで先団を見る形。直線だけ少し外に出されレース運びは完璧だったが僅かに届かず。ただ、力は出し切った。

3着 ナックビーナス

先団からレースを進め直線は、セイウンコウセイとワンスインナムーンを目標に伸びてはいるが突き抜けるまでには至らず。相変わらず堅実だが、相変わらず甘さもある。

8着 ワンスインナムーン

好スタートを決めたが勝馬にあっさりハナを譲り2番手から。しかし直線は伸びる事が出来ず。休み明けではあったがそれにしても反応がなく案外な敗戦。

まとめ

長いトンネルを抜け昨春のスプリント王が復活V。

アドマイヤムーン産駒らしく洋芝で粘りのある脚を使った。高松宮記念を制するまでの12戦で11連対したように調子が上がれば長くピークを持続できるタイプだけに今後の走りにも期待が高まる。

悩める元王者がスランプ脱出の雰囲気を醸し出している。

文=櫻井秀幸

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