サトノワルキューレの勝因、サラキアの敗因は?フローラステークス2018回顧

悠然と大外一気。

4月22日に東京競馬場で行われたフローラステークス(G2/芝2000)はサトノワルキューレの優勝に終わり、2着までにオークスの優先出走権が与えられるトライアルレースで新星が誕生した。

レースを分析していきながらサトノワルキューレがレースを制したポイントやサラキア、オハナなど他馬の敗因を探っていこう。


目次

結果・着順

馬名騎手
厩舎
人気
オッズ
1
サトノワルキューレMデムーロ騎手1
牝354(栗東)角居2.7
2
パイオニアバイオ柴田善騎手13
牝354(美浦)牧90.4
3
ノームコア戸崎圭騎手5
牝354(美浦)萩原7.4
4
サラキア池添騎手2
牝354(栗東)池添学6
5
ファストライフ大野騎手12
牝354(美浦)青木86.6
6
ウスベニノキミ内田博騎手8
牝354(栗東)鈴木孝23.9
7
レッドベルローズ三浦騎手4
牝354(美浦)鹿戸7.2
8
ヴェロニカグレース柴田大騎手11
牝354(美浦)武市27.4
9
ハイヒール武士沢騎手16
牝354(栗東)清水久313.2
10
デュッセルドルフ田辺騎手14
牝354(美浦)木村96.9
11
ノーブルカリナン横山典弘騎手7
牝354(栗東)友道23.7
12
ディアジラソル武藤騎手15
牝354(美浦)高橋裕212.7
13
オスカールビー蛯名騎手9
牝354(栗東)矢作25.9
14
オハナ石橋脩騎手3
牝354(美浦)堀6.1
15
カーサデルシエロ北村友騎手6
牝354(栗東)藤原英20.4
16
ラブラブラブ松岡騎手10
牝354(美浦)大和田26.5

払い戻し

単勝4270円1人気
複勝04
15
16
150円
1,160円
260円
1人気
13人気
5人気
枠連02 - 08890円3人気
馬連04 - 1513,300円41人気
ワイド04 - 15
04 - 16
15 - 16
3,110円
530円
5,070円
39人気
4人気
50人気
馬単04 → 1515,590円52人気
三連複04 - 15 - 1620,750円68人気
三連単04 → 15 → 16113,290円365人気

レース分析

まずラップを見てみると、前半が61秒1、後半が58秒4となっておりはっきりとスローペースだった。

また東京2000恒例ともいえる最初のコーナーでのごちゃつきも発生し、オハナの動きに端を発し不利があった馬も多かった。では、各馬を振り返って行こう。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 サトノワルキューレ

道中は最後方を追走。中団組がごちゃついたことを考えれば、中途半端に位置を取りに行かなかったことも結果的には功を奏した。

徐々に進出し後方のままとはいえ、前を射程圏に入れた位置で直線を向きそこから長く脚を使い突き抜けた。距離に不安はなく本番でも惑星以上の存在だろう。

2着 パイオニアバイオ

3番手外目を追走し直線はノームコアとびっしりたたき合い、競り勝ち連を確保。勝ち味には遅いが実に堅実。本番でもしぶとさを生かせばチャンスはある。

3着 ノームコア

2番手を進み直線も差し返し気味に前で争うが最後で脱落。惜しくも権利は逃したが先々が楽しみな一頭だ。

4着 サラキア

後方のインを進んだ。直線も内を捌き前に接近したが、最後でやや進路を迷った。2、3着馬の間をつけばもう少しきわどかっただろう。

14着 オハナ

急な切れ込みで騎手は制裁を受けたが、先団に位置する事には成功。しかし直線は反応がなく沈んでいった。ペースを考えても負け過ぎと言える。

まとめ

上がりの勝負を大外一気の末脚でまとめて面倒を見たサトノワルキューレ。展開の不利を楽々打ち消すその勝ちっぷりはセンセーショナルなものだった。

フローラステークスで印象に残る勝ち方をした馬たちを振り返ってみると、サンテミリオンにディアデラノビアにミッドサマーフェアなどなど本番での結果は様々。

もちろん桜花賞上位馬など既存の勢力が距離延長にあっさり対応する可能性も高い。それでもサトノワルキューレの本番での走りが楽しみであることもまた確かな事である。

文=櫻井秀幸

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