カテゴリー:予想・考察

【凱旋門賞2015】ニューベイとゴールデンホーンは女王の牙城を崩せるか?

(C)monkeywing

今年も凱旋門賞の季節がやってきた。日本馬の参戦はないが、欧州各国のトップホースがロンシャン競馬場に一堂に会するビッグレースはやはり特別だ。特に今年は有力馬が揃って前哨戦を快勝し、「役者が揃った」感がある。ここでは有力馬を「3連覇を狙う馬」、「各国ダービー馬」、「歴戦の古馬」の3つに分けて紹介していきたいと思う。

第2回の今回は「各国ダービー馬」だ。

日本でも度々取り上げられているように、凱旋門賞は「3歳馬有利」だ。過去10年を見ても、3歳馬7勝、古馬3勝だ。これには負担重量が59,5キロの古馬に対し、3歳馬は56キロ(3,5キロの差)であることが大きいと思われる。ちなみに日本ではこの時期の3歳馬と古馬の斤量差は大抵2キロである。

今年は地元フランス、イギリス、アイルランドのダービー馬がどれも前哨戦を快勝し、大手ブックメーカー・ウィリアムヒルで3頭とも単勝オッズで10倍を切る評価を得ている。3連覇を狙うトレヴに対し、強力3歳馬が挑む、そんな構図が出来上がっているのだ。

ニューベイ(New Bay) ~ 名門厩舎の仏ダービー馬

まずは地元のジョッキークラブ賞(フランスダービー)を制したニューベイを紹介したい。最多である凱旋門賞6勝を挙げているアンドレ・ファーブル厩舎に所属するニューベイは2戦1勝で、いきなりプール・デッセ・デ・プーラン(仏2000ギニー、日本の皐月賞に該当)に出走。人気は無かったが最後方から追い上げて2着に好走し、能力の片鱗を見せつけた。続くジョッキークラブ賞でも後方から「力が違う」と言わんがばかりに圧倒的な末脚で優勝し、ダービー馬の称号を手にした。


ジョッキークラブ賞

その後は8月のGIIギヨームドルナーノ賞を制した後、日本でも知られているGIIニエル賞に出走。小頭数だったが、これまでと一転3番手でレースを進め、同世代のライバルを寄せ付けず最後は流して2馬身半差で快勝。不良馬場もものともしなかった。凱旋門賞へ向け文句なしの試走ができ、「トレヴ最大のライバル」と言って良いだろう。

ゴールデンホーン(Golden Horn) ~ イギリスダービー馬の意地

続いては競馬の祖国、イギリスダービー馬のゴールデンホーンだ。主戦騎手は今シーズン絶好調のランフランコ・デットーリー騎手である。デビュー3連勝でGIIダンテS(ダービーの前哨戦で、日本でいう青葉賞に該当)を制すと、続くイギリスダービーも快勝し無敗のダービー馬となった。


イギリスダービー

その後、古馬と初対戦となったGIエクリプスSでは逃げて3馬身半差で勝利と、自在性も披露してみせた。重馬場だったGIインターナショナルSでは3歳牝馬アラビアンクイーンの出し抜けを喰らったものの、出走馬が全てGI馬というハイレベルな1戦となったGI愛チャンピオンSを制しての参戦となる。イギリスダービーの勝ちっぷり、戦ってきた相手などを考えるとやはり能力は相当だし、どんな競馬にも対応できるのも強みもある。また、イギリスよりも切れ味を求められるフランスでの競馬は初めてとなるが、その点はプラスに働きそうである。

このように今年は3歳勢、特に各国ダービー馬が充実している。トレヴを破るとしたら、これまで戦ったことのない3歳馬である可能性が大きいだろう。

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【凱旋門賞2015】歴史的名牝トレヴが3連覇の偉業へ挑む

(C) Yusuke Tsutaya

今年も凱旋門賞の季節がやってきた。日本馬の参戦はないが、欧州各国のトップホースがロンシャン競馬場に一堂に会するビッグレースはやはり特別だ。特に今年は有力馬が揃って前哨戦を快勝し、「役者が揃った」感がある。ここでは有力馬を「3連覇を狙う馬」、「各国ダービー馬」、「歴戦の古馬」の3つに分けて紹介していきたいと思う。

第1回の今回は「3連覇を狙う馬」――。

その馬とはご存じトレヴ(Treve)だ。

新たな時代の到来を感じさせた3歳シーズン

トレヴは3歳時にデビュー2連勝で挑んだディアヌ賞(仏オークス)でGI初制覇を飾ると、仏牝馬三冠の最終競走であり、凱旋門賞の前哨戦にもなっているヴェルメイユ賞も制し、4戦4勝で凱旋門賞に挑んだ。この年の凱旋門賞には日本からオルフェーヴルとキズナが参戦。どちらも前哨戦を制しており、日本馬初の凱旋門賞制覇への期待が大きかった。

その日本の夢を打ち砕いた圧勝劇には衝撃を受けたと同時に、新たな時代の到来を感じさせた。


2012年凱旋門賞

初めての敗戦、そして復活

欧州中距離路線の絶対女王と見られていたトレヴだったが、4歳シーズンは順風満帆とはいかなかった。そのキーポイントとなったレースが、年明け緒戦のガネー賞というGIレースだ。

そのレースは「不良馬場」、「スローペース」が重なりシリュスデゼーグルの2着に敗れたのだが、トレヴを管理するヘッド・マーレク調教師は「この馬場状態と敗戦でトレヴは3歳時のように走ることが楽しめなくなっていた」といった趣旨のコメントを残している

。実際その後のプリンスオブウェールズSでは3着、牝馬同士のヴェルメイユ賞でも4着に敗れている。しかし、凱旋門賞後に師が「ヴェルメイユ賞後に調教方法を変更し、トレヴに走る気持ちを蘇らせた」とコメントしているように凱旋門賞では内から鋭い末脚で抜け出し、日本馬3頭らを退け連覇を果たしたのである。


2013年凱旋門賞

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【スプリンターズS2015】傾向と対策!予想の参考になるデータを公開

(C) Yusuke Tsutaya

今週は中山競馬場でスプリンターズステークス(GI/芝1200m)が開催される。

ヴィクトリアマイルの覇者ストレイトガール、ディープ産駒の上がり馬ウリウリ、悲願のGI初制覇を狙うハクサンムーンらが出走予定となっている。

では、どんな点がポイントとなるのだろうか? データを用いて解説していこう。なお、データはすべて過去10年のものとする。(※同場開催のみが対象)

人気

1番人気(4- 2- 0- 3/ 9)
2番人気(1- 4- 0- 4/ 9)
3番人気(2- 1- 1- 5/ 9)
4番人気(0- 0- 0- 9/ 9)
5番人気(0- 0- 1- 8/ 9)
6番人気(1- 0- 1- 7/ 9)
7~9人気(0- 1- 4- 22/ 27)
10~人気(1- 1- 2- 58/ 62)

人気馬が比較的好成績を残している。もっとも、10番人気以下の人気薄も健闘しているだけに、侮らないほうが良さそうだ。

年齢

2歳(0- 0- 0- 0/ 0)
3歳(1- 0- 1- 8/ 10)
4歳(3- 2- 3- 11/ 19)
5歳(2- 5- 3- 32/ 42)
6歳(1- 1- 2- 32/ 36)
7歳以上(2- 1- 0- 33/ 36)

4、5歳が中心となっている。高齢馬は人気馬も多くいたものの、人気より順位を下げる馬が多い。基本的に若い馬を買ったほうが良さそうだ。

枠番

1枠(0- 0- 2-16/18)
2枠(0- 3- 2-13/18)
3枠(0- 1- 1-16/18)
4枠(2- 1- 0-15/18)
5枠(2- 1- 0-15/18)
6枠(0- 0- 2-16/18)
7枠(4- 2- 2- 9/17)
8枠(1- 1- 0-16/18)

スプリント戦といえば内でうまく立ちまわった馬がいいと思いがち。しかし、7枠が4勝するなど、外枠が健闘している。

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【セントライト記念2015】傾向と対策!予想の参考になるデータを公開

(C)Minafl

今週は中山競馬場でセントライト記念(GII/芝2200m)が開催される。

中心となるのがダービー2着のサトノラーゼンだ。ドゥラメンテの2着となったディープインパクト産駒は秋、どのような走りを見せるのか。その他、皐月賞4着のブライトエンブレム、同3着のキタサンブラック、小倉記念で好走したベルーフらも台頭の機会を虎視眈々と狙う。

では、どんな点がポイントとなるのだろうか? データを用いて解説していこう。なお、データはすべて過去10年のものとする。(※同場開催のみが対象)

人気

1番人気(2- 2- 1- 4/ 9)
2番人気(1- 1- 1- 6/ 9)
3番人気(1- 2- 0- 6/ 9)
4番人気(1- 2- 1- 5/ 9)
5番人気(0- 1- 1- 7/ 9)
6~10人( 3- 0- 4- 38/ 45)
11~人気(1- 1- 1- 58/ 61)

過去9回で6番人気以下が4勝、3着以内にも合計で10頭が食い込んできている。大半の有力馬が休み明け、さらに菊花賞へ向けた前哨戦ということで“メイチ”で仕上げてこないことから穴馬が食い込む余地もあると考えられる。

枠番

1枠(0- 3- 1-12/16)
2枠(1- 0- 2-15/18)
3枠(1- 1- 0-16/18)
4枠(1- 1- 0-16/18)
5枠(1- 1- 1-15/18)
6枠(2- 1- 1-14/18)
7枠(1- 0- 3-17/21)
8枠(2- 2- 1-19/24)

枠順に極端な傾向は見られない。8枠が2勝、4連対というのはなかなか優秀な成績となっている。

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トーセンビクトリーと武豊騎手は秋華賞よりローズSで買い!?血統馬の未来予想図

(C)Y.Noda

9月20日に阪神競馬場で行われるローズステークス(GII/芝1800m)に1頭の良血馬が挑もうとしている。

トーセンビクトリー(牝3)が今回の主役だ。父はダービー馬キングカメハメハ、母はエリザベス女王杯の覇者トゥザヴィクトリーという超良血馬は、8月に小倉で1000万条件を突破。武豊騎手を鞍上に“夏の上がり馬”として、満を持して秋のクラシック戦線に殴りこむ。

果たして、トーセンビクトリーは秋に飛躍を果たせるのだろうか?

血統背景は超一流

まずトーセンビクトリーの強みはなんといっても血統的な背景が優れているという点だろう。父はキングカメハメハ、母はトゥザヴィクトリー、兄弟には重賞5勝のトゥザヴィクトリーや皐月賞2着のトゥザワールドがいる。

近親を見ても活躍馬がズラリ。デニムアンドルビー(ジャパンカップ、宝塚記念2着)、メドウラーク(OP馬)、プロフィット(札幌2歳S2着)など、現役で活躍している馬も多い。

器は間違いなく重賞級と評価することができる。

トゥザワールドは3歳春から活躍したが、トゥザグローリーは3歳秋から力をつけてカシオペアSを勝ち、中日新聞杯で重賞初制覇を達成。迎えた有馬記念では14番人気の低評価を覆して3着に激走してみせた。

母のトゥザヴィクトリーにしても3歳春は重賞に手が届かず、古馬になってから重賞、さらにGI勝ちを果たしたという背景を持っている。

この時期に成長が期待される血統だけに、ローズSでも期待されるところだ。

【次のページヘ】秋華賞よりローズSで買いたいタイプ?

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