宝塚記念2021の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬
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2021年6月27日、阪神競馬場で宝塚記念(GⅠ/芝2200m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるクロノジェネシス、レイパパレ、カレンブーケドール、アリストテレス、キセキらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

過去10年のデータを参考にしていく。


宝塚記念の人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気は2勝、2着は3回、3着は1回。単勝1倍台に支持された馬は未勝利に終わっているが、2倍台になるとやや安定する。

ここ最近不振である外国馬もやってこれるレースであり、一筋縄ではいかないのが宝塚記念。そう簡単に人気サイドで決まるものなのか。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 牝馬の取捨選択

牝馬(3- 2- 4-11)
勝率 15.0% │ 複勝率 45.0%

牝馬は過去10年で延べ20頭が参戦し、9頭が3着以内に入っている。5年前にマリアライトが勝つまでは善戦にとどまるケースが目立ったが、結局過去5年で3勝しているほか、今年は上位3人気を牝馬が独占する勢いだ。

傾向として挙げられるのは前走GⅠで1番人気、GⅠで1秒以内の負け、重賞で2着以内のいずれか。そして、これまでに非根幹距離、特に2200メートル重賞での実績も欲しい。

この中で不安視されるのがレイパパレ。自身の最長距離が2000メートルで、兄弟馬でもそれ以上の距離で好走した馬が少ない。前走衝撃を与えただけに、即本命視というのは少々危険に思えるが。

予想参考データ② 天皇賞春組の取捨選択

前走別成績において、一番成績を残しているのが天皇賞春組。オルフェーヴルやゴールドシップのように惨敗からの巻き返しが目立っているが、惨敗といっても1秒前後の負けにとどまっている。

この「1秒前後の負け」がポイントで、不思議とこのゾーンの着差だった馬が宝塚記念で巻き返しを図っている。もちろんそれより少ない着差でも十分チャンスはあるだろう。

対象となるのはカレンブーケドールとアリストテレス。この後の章でレース内容に触れるため、ここでは割愛するが、着差的には来ても全くおかしくない。

予想参考データ③ 人気馬たちの前走レベル

クロノジェネシスの前走はドバイシーマクラシックだった。外に回して追い出しをかける道中で同じ日本馬のラヴズオンリーユーと接触する。それがなければ勝てていたかはわからないがクビ差負け。北村友一騎手が落馬負傷のため、ルメール騎手に乗り替わる。しかし、調教で評価を落とすトラックマンがいるほか、前走が初の海外遠征。紛れがあっても不思議ではない。

レイパパレの前走は大阪杯だった。重馬場で前半1分を切る流れはハイペースだと思われたが、後ろの馬に脚を使わせ、自身は走りやすい場所を通る余裕ぶり。4馬身差の圧勝は馬場適性もあっただろうが、中距離なら一線級とも十分にやれることを示した。しかし、2200メートルが血統的にどうか。ユニコーンライオンに行かせて番手なのか、ハナを切るのか、そこも悩みどころだろう。

カレンブーケドールやアリストテレスの前走は天皇賞春だった。ディアスティマがハイペースで先行する中、番手につけたのがカレンブーケドール、やや後ろにいたのがアリストテレス。満を持して3コーナーから4コーナーで進出を開始したワールドプレミアが直線で抜け出し、カレンブーケドールは抵抗できず。アリストテレスもカレンブーケドールを抜かすまでには至らず。ただ2頭ともこの距離は長い。特にアリストテレスは非根幹距離に滅法強い。不良馬場のAJCCも勝っており、武豊騎手に乗り替わるアリストテレスは魅力だ。

キセキの前走はQE2世Cだった。ここでもキセキはスタートが悪かったが、少頭数が幸いして労せずグループの中に入ることができた。直線に入ってすぐに反応できず、伸びてきたのはゴールの手前。下がってきた馬を拾っていくようにも見え、決して健闘とは言い難い。とはいえ、後方からポジションを上げて好走するのが近年の傾向。それがハマったのが去年の宝塚記念。そして馬場が悪化しないとなかなかチャンスが巡ってこないキセキにとって、当日の天気や馬場は非常に重要な意味を持つ。

2021年の危険な人気馬は?

クロノジェネシスは人気になる見込みだが、騎手や海外遠征など不安要素が多い。あっさり勝てるほど盤石ではなく、負けたとしても全く不思議ではない。宝塚記念の好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、レイパパレは1つ目の消しデータに合致している。前走は漁夫の利のような展開だったと言える。間違いなくマークは厳しくなり、しかも血統的に距離が微妙となれば、この馬も大敗を喫してもおかしくない。

反対にアリストテレスは危険なデータに一つも当てはまらない。中京と中山、それぞれの2200メートルを制しており、ベストディスタンスとも言える。菊花賞もあって長い距離でも行けるという自信があったかもしれないが、やはりこの馬は中距離の馬。力を発揮できる距離に戻ればチャンスは十分ある。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、アリストテレスと言えそうだ。

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