CBC賞2021の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2021年7月4日、小倉競馬場でCBC賞(GⅢ/芝1200m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるヨカヨカ、ピクシーナイト、アウィルアウェイ、ビオグラフィー、メイショウチタンらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

今年は小倉開催のため、北九州記念のデータを参考にしていく。


目次

CBC賞の人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気は3勝、2着は1回、3着も1回。ハンデ戦だが、単勝3倍台の馬の成績がいい。3倍台まで来ればそれなりの信頼度といえる。

伏兵馬も来ないわけではないが、ハンデ戦ながら単勝10倍台を切る馬の勝利が目立つ。取捨選択が重要だ。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 北九州記念から分かること

北九州記念もハンデ戦の1200メートル、来月にも行われるため、言ってしまえば今年のCBC賞は北九州記念パート1である。

いくつかの傾向があり、まず逃げが厳しく、3歳馬も勝ちにくい。ハンデ戦の傾向は後程紹介するとしてやはり牝馬が強い。重賞連対やオープン特別以下で1着もしくは2番人気以内という傾向はここでも使えるだろう。

ヨカヨカは葵ステークス2着だが、3歳馬の激走の傾向的にはこれでも弱め。それはピクシーナイトにも言える。しかし、今年の牝馬で水準をクリアするのはヨカヨカ以外にいないことを思うとヨカヨカなのだが、ここで押し出されるほどか。

予想参考データ② 北九州記念のハンデからわかること

去年の北九州記念は斤量が重くても好走したのだが、良績的には斤量2キロ減の馬がいい。そして、斤量3キロ減以上、51キロ以下になると好走の確率が下がるため、ヨカヨカには鬼門のデータに。

アウィルアウェイの55.5キロは面白く、タイセイビジョンの1キロ増も傾向的にはいい。ピクシーナイトの4キロ減も魅力に感じるだろうが、意外と好走しないのが北九州記念の傾向。これが1か月早い小倉開催のCBC賞だとどうなるか。

予想参考データ③ それぞれの馬の前走レベル

ヨカヨカの前走は、葵ステークスだった。中京開催でペースが速くなりやすかったか、前半は33秒2。前がつぶれやすいところを2番手マイペース逃げになったのがレイハリアで、中団にいたヨカヨカの追撃を振り切った。ヨカヨカからすると「勝てた相手」であり、馬券を買う人からは不満の声が聞かれたほど。斤量がレイハリアより1キロ重かったことを思えば、実力は抜けてたと見るべきか。

ピクシーナイトの前走はNHKマイルカップだった。1000メートル56秒9は短距離戦ならまずまずだったが、マイル戦では結構速め。止まるのも無理はなく、結果的に後ろの馬をお膳立てした状態に。スピードそのものはあり、短距離でもやれないことはないだろう。しかし、中京で良績が集まっており、小倉で対応できるのかという懸念がある。

アウィルアウェイの前走は高松宮記念だった。重馬場ながらハイペースで逃げたモズスーパーフレアだったが、5着に粘ったのが奇跡のようなもので、終わってみれば中団から後ろにいた馬の末脚勝負となった。それを思うとアウィルアウェイは最後方追走ながら全くその流れに乗れず。重馬場適性がなかったと見るべきだろうが、今週全国的に天気は優れない。果たして出番はあるのか。

ビオグラフィーの前走は京王杯SCだった。ビオグラフィーのペースはやや遅めな印象を受け、結果的に5着。前目の馬で決まっており、それなりにやれたと見るべきだろう。ローカル開催で勝ち星を重ねるなど、小倉にはどちらかといえば向いているはず。その小倉での負けも昇級初戦や古馬初対戦。前走みたいな先行ができればチャンスはある。

メイショウチタンの前走は安土城ステークスだった。10秒台のラップが3ハロン続く展開だと前目にいた馬には厳しいはず。しかし、メイショウチタンはなんとか3着に残している。ハンデが比較的軽かったのもあるだろう。阪神の内回りで結果を残しているので、小倉でもやれないことはない。1回だけ小倉を走り大敗しているが、明け3歳の一発目。オープン入りを果たし、当時と今では成長度合いも違う。

2021年の危険な人気馬は?

ヨカヨカは人気になる見込みだが、初めての古馬相手にどこまでやれるかが疑問。間違いなく最高の舞台だが、軽ハンデが思ったほど来ないのも小倉の特徴で、それもどうか。CBC賞の好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ピクシーナイトは3つ目の消しデータに合致している。4キロ減だから買われている部分もありそうだが、中京の短距離戦の方が合っていそう。本来のCBC賞なら買えたのだが。

反対にビオグラフィーは危険なデータに一つも当てはまらない。この中で一番勢いがあり、成長を実感できるのがビオグラフィー。ピクシーナイトの2番手につけた競馬ができれば面白いのだが、どうなるか。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、ビオグラフィーと言えそうだ。

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