菊花賞で好走できたもう一つの理由
もう一つの大きな理由は、ペースにあると考えられる。菊花賞のラップを振り返ってみると……
12.7-11.1-11.6-12.3-12.5-13.1-13.7-13.7-11.8-12.1-12.0-11.9-11.6-12.2-11.6
見てお分かりの通り、中盤に13秒7という恐ろしい区間がある。しかも2回も、だ。
13秒7というのは今開催の京都の馬場を考えると超がつくほどのスローペースであり、人間に置き換えると軽いランニング程度だったといっても過言ではない。
要するに、距離設定が長かった反面、長距離適性が問われるようなレースにならなかった、というわけだ。
まとめると……
・世代屈指の実力
・スタミナをあまり問われない中距離的な流れ
この2つがキタサンブラックを後押ししたと考えられている。
では、キタサンブラックは今後、古馬戦線で活躍していくことができるのだろうか?
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