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タイムフライヤーの勝因とルーカスの敗因は?ホープフルS2017の回顧

(C)Ko-Mei

人気に応えてG1勝利、クラシックに向けて大きな一歩に。

2017年12月28日、中山競馬場でホープフルS(G1/芝 2000m)が行われ、1番人気に推されたタイムフライヤーが後方から伸びて見事優勝した。

2着にはジャンダルム、3着にはステイフーリッシュが入った。上位人気の一角、ルーカスは6着、フラットレーは13着に終わった。

なぜタイムフライヤーは勝てたのか、また大敗を喫したフラットレーはなぜこの着順となったのか?それぞれのポイントを見ていこう。


結果・着順

2017年12月28日(木) 5回中山9日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第34回ホープフルS
2歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定) 芝 2000m 17頭立

馬名性齢
タイムフライヤー牡21
ジャンダルム牡24
ステイフーリッシュ牡28
サンリヴァル牡25
ナスノシンフォニー牝210
ルーカス牡22
マイハートビート牡211
ウォーターパルフェ牡212
ロードアクシス牡213
10シャフトオブライト牡217
11リュヌルージュ牝215
12シャルルマーニュ牡29
13フラットレー牡23
14ジュンヴァルロ牡27
15トーセンクリーガー牡214
16ワークアンドラブ牡216
トライン牡26

LAP 12.5-10.8-12.5-11.8-12.0-12.3-12.6-12.8-11.9-12.2
通過 35.8-47.6-59.6-71.9  上り 73.8-61.8-49.5-36.9  平均 1F:12.14 / 3F:36.42

払い戻し

単勝  7 \420
複勝  7 \160 / 15 \230 / 13 \490
枠連  4-8 \1130 (5)
馬連  07-15 \1440 (4)
ワイド 07-15 \570 (4)/ 07-13 \1400 (16)/ 13-15 \2840 (32)
馬単  07-15 \2960 (9)
3連複 07-13-15 \10920 (34/680)
3連単 07-15-13 \52380 (154/4080)

出走馬勝因、敗因、次走への展望

レースラップは以下の通りである。

12.5-10.8-12.5-11.8-12.0-12.3-12.6-12.8-11.9-12.2(59.6-61.8)

1着 タイムフライヤー

まずまずのスタートだったが、控えて中団後方にポジションを取った。ジャンダルムを見ながら進むことのできる位置である。4角でジャンダルムが動いたのを見て外から進出。

しかし、進出する中では大外を回さず、シャフトオブライト内の狭いスペースを強引に抉じ開けた。先に抜け出しを図っていたジャンダルム、内で粘ったサンリヴァルを交わして1着入線した。C. デムーロ騎手の手綱捌きが光った一戦だったのは間違いない。

前走はグレイルに惜敗したものの、クラシック戦に向けて大きな勝利となった。すでにワグネリアンやダノンプレミアムなど、クラシック有力候補が数頭名乗りをあげているが、この勝利はタイムフライヤーもその仲間入りを果たしたと考えて良いだろう。

春の走りに期待したい。

2着 ジャンダルム

外枠からスタートを決めて中団後ろからの競馬。前半後半のペースバランスをチェックすると59.6-61.8とハイペース。

前が前半飛ばしたせいか、3-4角のラップは12.6-12.8と緩んでいた。これを読んでか、3角入り口付近から武豊騎手のリードに従って進出を始める。直線ではさらに後方に位置していたタイムフライヤーとの叩き合いになるも、ゴール前で離されて2着入線。

最後の坂で甘くなったように感じられ、これを距離適不適にどう反映させるかが重要になってくる。

3着 ステイフーリッシュ

8番人気の1勝馬ながらゴール前でジャンダルムを捕らえるかという勢いで3着入線した。ジャンダルムに続いて勝ち馬より先に動き出したにも関わらず、直線での動き出しがいまいちで、タイムフライヤーに前に入られたのが痛かった。

最後脚を余してすごい勢いで突っ込んでくるも届かなかった。新馬戦にありがちなドスロー、3F勝負で勝ち上がってきたため、8番人気と評価は低めだったが、ステイゴールドの中山はやはり強かったか。

騎手、調教師のコメントを見ても分かる通り、今回の負けはキャリアの差か。2戦目でここまでできれば上出来。今後さらに期待したい。

4着 サンリヴァル

前で競馬をした馬の中では最も高い順位に留まった。後ろで道中運んだ馬が馬券内を占める中、サンリヴァルが4着に残ったことはこの馬の強さと評価して良いのではないか。


抜群のスタート、ジュンヴァルロが掛かったと思えば折り合いをつけて控えるレースセンス、ハイペースの前崩れながら4着に粘った強さ、次走もう一度注目したい一頭である。

5着 ナスノシンフォニー

大外枠で出遅れ、そしてゲートを出てから外へ流れた。それによって外を回るのではなく、中団の内からの競馬を選択した。

4角では先に馬券となった3頭に動かれたが、同じく外を回って進出し、直線で粘り強く伸びて5着入線。出遅れもあったがタイムフライヤーの仕掛けに付いて行けなかった機動性の無さが敗因か。

十分強さは示せた内容で、条件が合えば今後好走する可能性は大いにある。

6着 ルーカス

ジャンダルムの前でレース自体の流れには十分乗れていたように見える。M. デムーロ騎手の騎乗も悪いところは特に見当たらない。

追い切りでの一件もあったが、早いペースに対応できていたかも微妙なところ。あの騎乗で6着では現状力が及ばない、展開が向かなかったと考えるしかない。

M. デムーロ騎手もレース序盤のロスと馬の幼さに言及している。まだまだ馬が未完成、今後の成長に期待したい。ハイペースよりスローペースの方が向くのではないか。

13着 フラットレー

早いペースに対応できず追走で精一杯だったか。これまでの2戦が早くならなかったことも影響しているかも知れない。4角で反応なく13着に終わった。

晩成血統とされるハーツクライ産駒、ここから上昇できるか。


(C)Yushi Machida

10万人を超える大観衆に魅せた圧倒的な力、絶対的王者の引退——。

2017年12月24日、中山競馬場で有馬記念(GI/芝 2500m)が行われた。再度その能力の高さを顕示したキタサンブラックは、2着以下を寄せ付けず見事引退レースVを成し遂げた。

2番人気に推されたスワーヴリチャードは4着での入線となったが、勝者と敗者を決める分岐点はどこにあったのか振り返っていこう。


結果・着順

2017年12月24日(日) 5回中山8日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第62回有馬記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 2500m 16頭立

馬名性齢
キタサンブラック牡51
クイーンズリング牝58
シュヴァルグラン牡53
スワーヴリチャード牡32
ルージュバック牝510
シャケトラ牡47
サウンズオブアース牡614
レインボーライン牡49
サトノクロニクル牡311
10ヤマカツエース牡56
11ミッキークイーン牝55
12ブレスジャーニー牡312
13サトノクラウン牡54
14トーセンビクトリー牝515
15カレンミロティックセ916
16サクラアンプルール牡613

LAP  6.8-11.6-11.9-12.2-12.3-13.3-13.2-12.8-12.2-12.1-11.7-11.2-12.3
通過 30.3-42.5-54.8-68.1  上り 72.3-59.5-47.3-35.2  平均 1F:12.29 / 3F:36.86

払い戻し

単勝  2 \190
複勝  2 \120 / 3 \550 / 10 \180
枠連  1-2 \1600 (6)
馬連  02-03 \3170 (9)
ワイド 02-03 \1180 (13)/ 02-10 \280 (2)/ 03-10 \2760 (30)
馬単  02-03 \3810 (12)
3連複 02-03-10 \5420 (16/560)
3連単 02-03-10 \25040 (68/3360)

レース分析

レースラップは以下の通りである。

6.8-11.6-11.9-12.2-12.3-13.3-13.2-12.8-12.2-12.1-11.7-11.2-12.3

キタサンブラックがスタートを決めて楽にハナを取る形で隊列が形成され始めた。序盤は少々流れたが、1周目の直線あたりから徐々にキタサンペースに落ち着いていった。

1角、2角では13.3-13.2-12.8と、大胆と言っていいほどにペースが落とされた。向正面から徐々にペースが上がり、最後の1000mは12.2-12.1-11.7-11.2-12.3とロングスパートではあるものの、直線入り口で一気に突き放した。

直線で追い出されたキタサンブラックは後続の追随を許さず見事優勝を果たした。ラスト1Fは12.3と少々甘くなったが、差せる位置に馬を寄せ付けなかった。

直線であわや大事故ともなりかねない騎乗があったのは残念である。不利を受けたのはシュヴァルグランとサクラアンプルールだが、あれがなければ2、3着は変わっていたかもしれないと思うと少し残念でもある。

しかし、落馬などあればキタサンブラックの祝福ムードではなくなってしまう。彼の強さは十分に伝わった。人馬ともに怪我なく完走できたことが最良の出来事だったといえるだろう。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 キタサンブラック

スタートを綺麗に決めて先頭に立った。序盤こそペースが流れたが、1周目ホームストレッチあたりから少しずつペースを落とした。1、2角では13.3-13.2-12.8と大胆に息を入れた。

向正面で少しずつペースが上がり、ラスト1000mは12.2-12.1-11.7-11.2-12.3とロングスパートの形で勝負に出た。かなりペースを落としていたにも関わらず、早い段階で動く馬がいなかったため、キタサンブラックにとっては楽な流れとなった。

直線で追い出されると後続の追随を許さず、一度も先頭を譲ることなく見事引退Vで有馬記念を優勝した。最後の坂で甘くなることが多く、今回も11.2-12.3と甘くなった印象を受けるが、そこに付け入ることのできる位置に他馬を寄せ付けなかった。

2着 クイーンズリング

内枠を活かした完璧な騎乗でこちらも引退レースで結果を残した。直線での斜行はあったものの、それを除けばさすがC. ルメール騎手といった騎乗だった。

内5番手にポジションを取ったC. ルメール騎手、道中ロスなく進めることで脚を溜めることができた。この馬にとっては完全なロングスパートになりきらなかったこと、内枠を活かしたルメール騎手の完璧な騎乗が噛み合って生まれたものだろう。

外国人騎手の大舞台での勝負根性を見せ付けられた。やはり外国人は巧いと表現したくなるエスコートだった。


3着 シュヴァルグラン

中団後ろで道中運んでいたが、3、4角で先に後ろから外を回って動いてきたスワーヴリチャードとともに進出を開始した。内から斜行したクイーンズリングと外から斜行したスワーヴリチャードに挟まれて不利を受ける場面があった。

この不利さえなければ2着まで食い込めていたことも予想でき、非常に残念な結果に終わった。やはり左回りで力を存分に発揮する1頭ではないか。キタサンブラック不在となるこれからのレース、この馬が今後どのような競馬を見せるのか期待したい。

4着 スワーヴリチャード

懸念された右回り、直線で他馬に大きな迷惑をかける形となった。

直線で右鞭を受けても内に大きくヨレてしまい、シュヴァルグランやサクラアンプルールなどに不利を与えてしまったのは良くなかった。

それでも出負けして後方からの競馬になりながら4着は立派で、ここからさらに完成度が上がれば来年の期待は計り知れない。

5着 ルージュバック

最後方で直線を迎えるも上がり最速で懸命に追い込んでの5着。枠がもう少し内になればさらに着順をあげることができた可能性もある。ルージュバックもここで引退か。

キタサンブラックの引退レースだったが、ルージュバックに騎乗した北村宏司騎手は菊花賞まで主戦としてキタサンブラックに跨っていた。彼にとっても思い入れのあるレースだったのではないか、今回騎乗のルージュバックとともに掲示板まで駆け上がってきた。

16着 サクラアンプルール

直線で不利を受けて着順を大きく落とした。穴として注目していたファンは多く、落胆の色を隠せなかった。サクラアンプルール、蛯名騎手ともに怪我なく完走できたのは不幸中の幸い。

ここでこの着順になったのは不利があったことによるもの。中山巧者の実力はまだまだ発揮されていない。今後注目してみたい1頭である。

まとめ

キタサンブラックの引退Vで幕を閉じた今年の有馬記念。キタサンブラックはやはり強かった。今後王者の引退でGIレースのペースに乱れが生じることが予想される。


これからはまた違った意味で面白い競馬が観られるだろう。

ありがとう、キタサンブラック。


イスラボニータの勝因、モズアスコットの敗因とは?阪神カップ2017の回顧

(C)n.hiroto

暮れの阪神、有終の美。アドマイヤグルーヴを思い出す鮮やかなラストランだった。

2017年12月23日、阪神競馬場で阪神カップ(G2/芝内回り 1400m)が行われ、現役最後のレースとなったイスラボニータが見事な走りで優勝し、華麗な最後を飾った。

レコード決着となりスピード能力が求められた。ただ、外がさほど伸びず、内中も伸びる馬場は立ち回りの上手さも求める、という難しいレースだったと言える。

ベテラン勢の好走の理由は、そして若駒達の敗因は?それぞれのポイントを見ていこう。


結果・着順

2017年12月23日(祝) 5回阪神7日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第12回阪神カップ
3歳以上・オープン・G2(定量) (国際)(特指) 芝・内 1400m 18頭立

馬名性齢
イスラボニータ牡62
ダンスディレクター牡77
サングレーザー牡33
モズアスコット牡31
ビップライブリー牡410
モーニン牡513
レーヌミノル牝34
ムーンクレスト牡514
オールザゴー牡317
10サンライズメジャー牡816
11キャンベルジュニア牡55
12シュウジ牡48
13タガノブルグ牡618
14アポロノシンザン牡56
15ミスエルテ牝311
16エポワスセ912
17トウショウピスト牡515
18シャイニングレイ牡59

LAP 12.1-10.7-10.8-11.2-11.5-11.7-11.5
通過 33.6-44.8-56.3-68.0  上り 67.4-56.7-45.9-34.7  平均 1F:11.36 / 3F:34.07

払い戻し

単勝  2 \410
複勝  2 \160 / 12 \380 / 10 \160
枠連  1-6 \2250 (12)
馬連  02-12 \4040 (9)
ワイド 02-12 \1130 (9)/ 02-10 \360 (2)/ 10-12 \1110 (8)
馬単  02-12 \6070 (15)
3連複 02-10-12 \3890 (5/816)
3連単 02-12-10 \24440 (51/4896)

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着・イスラボニータ

スタート直後は積極的に2番手集団に入っていったが、そこからやや位置を下げ中団前目の馬群内に位置を取った。

そこから勝負どころを迎えても鞍上ルメールの手綱は動かず静かに身を潜めていた。そして直線を向いてからゴーサイン。狭くなりそうなシーンもこじ開けきって最後は前を捉えた。

次走がない馬なので今後が云々とは言えないが、今回も光ったのは操縦性の高さだ。ベテラン故という部分もあるが、この馬は若いころから素晴らしい機動力を持っていた。最後もそれが生きたレースになったと言える。

G1で掲示板に載ること8回、馬券になること6回。名マイラーが優れた産駒を出すことを祈ってやまない。

2着・ダンスディレクター

悔しいハナ差負けだがこれ以上の立ち回りは望めずむしろ頑張りをたたえるべきだろう。

元来寒い時期は得意な馬で、過去2着→4着とこのレースとの相性も抜群。鞍上の見事なエスコートもありしっかりと巻き返した。近年短距離路線は高齢馬の活躍が目立つことも見逃せない。

3着・サングレーザー

大味なレースとなってしまい前に届くかというシーンまでは作れなかった。それでもよく伸びており今後この路線の主役を張っていく可能性は高い。

マイルよりは自然と脚を溜められる位置に落ち着けるこの距離のほうが競馬はしやすいだろう。一瞬のキレで勝負するタイプ故差し馬だが小回りのほうが決め手が生きる。

4着・モズアスコット

クリスチャンは先週のラビットランと同じような負け方をしてしまった。

この日の馬場の傾向から直線を向く段階であそこまでおっつけて外を回ってしまっては厳しく最後はなだれ込むような形に終わった。この距離は気持ち忙しい印象もあり、ちぐはぐな競馬になってしまったのが残念。広いコースのマイル戦などが本領発揮の場となりそうだ。それでもいきなりのこの舞台で人気を背負って入着は十分に立派だ。

5着・ビップライブリー

直線ややスムースさを欠きながらも掲示板を確保。条件を問わず重賞でも通用している。あまり人気にならないタイプでもあり今後も注目。得意の重い馬場が後押しすればタイトルを手にする日も近いか。

7着・レーヌミノル

普段ほどの好位は取れず。このあたりは距離短縮の影響だろう。厳しいレースを続けていての秋4戦目で疲れもあったか。過酷なローテが後に響かなければよいが。

11着・キャンベルジュニア

これで1400では3回続けて大凡走に終わった。マイル以上で小脚を使える小回りコースなら見直し可能。


14着・アポロノシンザン

外連味のない逃げを打ったが大敗に終わった。着順ほどは負けていないとはいえここではまだ敷居が高かった面は否めない。

まとめ

クラシック戦線でしのぎを削ったダービー馬ワンアンドオンリーの後を追うように皐月賞馬もふるさとの北の大地に旅立っていく。

輝かしい戦績と、愛らしいルックスで多くの競馬ファンを魅了したイスラボニータの競走馬生活、ここに幕。世代屈指の実力馬としてクラシック戦線を席巻した若かりし日々もルメールと共に歩んだ老いてなお盛んな渋い晩年もともに忘れがたい。

文=櫻井秀幸


ミスパンテールの勝因とラビットランの敗因は?ターコイズS2017の回顧

(C)@Arappa

鋭く馬群を切り裂いた3歳馬はゴール寸前でぐいと首だけ出てみせた。

2017年12月16日、中山競馬場でターコイズステークス(G3/芝外回り 1600m)が行われた。

14頭がコンマ4秒差の中にひしめきあったハンデ戦らしい大混戦となり、直線はごった返しにごった返した。

最初の1ハロンを除いてはずっと11秒台が続くラップとなったが特段速いところもなく、全体の時計がとりわけ速いわけでもない。展開の有利不利が少ない実力勝負だったと言えるだろう。

勝者、敗者をわけた“分岐点”はどこにあったのだろうか? 振り返っていくことにしよう。


結果・着順

2017年12月16日(土) 5回中山5日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第3回ターコイズS
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指) 芝 1600m 16頭立

馬名性齢
ミスパンテール牝35
フロンテアクイーン牝43
デンコウアンジュ牝47
ラビットラン牝31
エテルナミノル牝44
リエノテソーロ牝36
ディープジュエリー牝58
ワンブレスアウェイ牝42
ペイシャフェリス牝613
10バンゴール牝511
11サザナミ牝510
12アールブリュット牝514
13リーサルウェポン牝615
14オートクレール牝69
15ハローユニコーン牝316
16アスカビレン牝512

LAP 12.5-11.6-11.8-11.8-11.8-11.7-11.2-11.8
通過 35.9-47.7-59.5-71.2  上り 70.1-58.3-46.5-34.7  平均 1F:11.78 / 3F:35.33

払い戻し

単勝  8 \1260
複勝  8 \400 / 7 \190 / 14 \610
枠連  4-4 \2490 (10)
馬連  07-08 \2570 (9)
ワイド 07-08 \960 (8)/ 08-14 \3300 (36)/ 07-14 \1820 (22)
馬単  08-07 \5730 (20)
3連複 07-08-14 \16580 (50/560)
3連単 08-07-14 \94580 (306/3360)

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 ミスパンテール

道中は中団を進んでいたが、勝負どころで他馬が外から動いたため直線を向いた時の位置取りは後方のインというかなり厳しい状況だった。

そこからも案の定前は空かず、常に先頭争いをしていたディープジュエリーの後ろでこのまま終戦かと思えた。しかし残り100と少しのところでディープジュエリーとラビットランの間に生じたわずかな隙間をこじ開けそこから驚異の伸び脚で差し届いてみせた。

ここまでの好走パターンは長く良い脚を使って差し切るというものだったたけに、このレースでの瞬間的キレ味には驚かされた。ダイワメジャー産駒であることを考えればなおさらだ。

この時期の3才馬の成長力を認めつつも、鞍上横山典弘のファインプレーも見逃せない。短い中山の直線でも前が開くまでじっと我慢し、後ろでもがく関東リーディングジッキーに熟練の技を見せつけた。

鞍上の老獪さがもたらした望外のキレ味。今年の3歳はやはり強い。

2着 フロンテアクイーン

この馬も進路に苦心しながらも前にいたペイシャフェリスとディープジュエリーの間に進路を見つけ残り200で追撃開始。一旦は抜け出したのだが。。

重賞でも準OPでも惜敗続きで堅実だが勝ちきれない馬。牝馬戦線の常連として活躍していくだろうが、突き抜けるまではどうか。この鞍上北村も相当うまく乗っている。

3着 デンコウアンジュ

55を背負っていたことを考えれば悲観することはない3着だ。外を回ったがワンテンポ遅らせた仕掛けが功を奏し最後で急追。ムラなところはあるが、タメが利いた時の決め手はやはり脅威。

4着 ラビットラン

こちらもハンデを加味すれば責められない敗戦だ。直線を向いた時の勢いは勝ったかと思わせたし、現に最後まで伸びている。

詰まりそうになった馬たちが最後に弾けたのは所謂展開のあやな部分もあり着差を考えても先着を許したメンバーとの間に力差はさほどない。

5着 エテルナミノル

直線はずっとラビットランと併せ馬のような形で前に迫ったが最後まで詰め切れず。力を出し切って1キロ背負っていた年少馬を捕まえられなかったのはやや物足りない。ねらい目は重い馬場か。

6着・リエノテソーロ

逃げる形になったがゴール寸前まで先頭を守ったように力は出し切っている。55背負っていた上に早めに来られた展開は厳しいものがあったがもうひと踏ん張りしてほしかったことも事実。NHKマイルCでも最後は止まっていたようにマイルは気持ち長いかもしれない。


8着 ワンブレスアウェイ

外に逃げるような形で出遅れ。これで位置取りが悪くなり、直線も後方にいた勝ち馬よりまだ後ろからではチャンスがない。進路もなかったし完全に度外視できる敗戦。

まとめ

ゴールする瞬間までどの馬が勝つか全くわからなかった大接戦は進路を求めて最後まで我慢した組に軍配があがった。

冬枯れの中山のせわしない馬場とはいえ開幕週、内は伸びる。女たちの熾烈な戦いに制するのに必要だったのは巧みな立ち回りだった。

文=櫻井 秀幸


(C)はねひろ

2017年12月17日、阪神競馬場で朝日杯フューチュリティステークス(GI/芝1600m)が行われ、レベルの違いを見せつけたダノンプレミアム(牡2/ディープインパクト産駒)が見事勝利した。2着は中団後方から追い込んできたステルヴィオ、3着はタワーオブロンドンとなった。

ダノンプレミアムは無傷の3連勝でGIを勝利したが、この勝利は中内田厩舎にとっても初GIタイトルであった。

勝者、敗者をわけた“分岐点”はどこにあったのだろうか? 振り返っていくことにしよう。


結果・着順

2017年12月17日(日) 5回阪神6日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第69回朝日杯フューチュリティS
2歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定) 芝・外 1600m 16頭立

馬名性齢
ダノンプレミアム牡21
ステルヴィオ牡23
タワーオブロンドン牡22
ケイアイノーテック牡25
ダノンスマッシュ牡24
ファストアプローチ牡29
カシアス牡210
フロンティア牡26
ダブルシャープ牡27
10アサクサゲンキ牡28
11ケイティクレバー牡213
12ライトオンキュー牡214
13ムスコローソ牡212
14アイアンクロー牡216
15ヒシコスマー牡211
16イシマツ牡215

LAP 12.6-10.8-11.8-12.0-12.1-11.3-11.0-11.7
通過 35.2-47.2-59.3-70.6  上り 69.9-58.1-46.1-34.0  平均 1F:11.66 / 3F:34.99

払い戻し

単勝  1 \230
複勝  1 \110 / 10 \140 / 3 \130
枠連  1-5 \530 (2)
馬連  01-10 \550 (2)
ワイド 01-10 \230 (2)/ 01-03 \210 (1)/ 03-10 \330 (3)
馬単  01-10 \840 (2)
3連複 01-03-10 \700 (1/560)
3連単 01-10-03 \2630 (2/3360)

レース分析

レースラップは以下の通りである。

12.6-10.8-11.8-12.0-12.1-11.3-11.0-11.7(35.2-34.0)

1枠ダノンプレミアムの好スタートで2歳マイル王を決める一戦の幕が開いた。ケイティクレバーがハナを切り、2番手にファストアプローチ、好位の内目にダノンプレミアムが位置を取った。中団の真ん中にタワーオブロンドン、そして中団後方にステルヴィオが続いた。

2F目はやや出負けしたケイティクレバーが押してハナを取りに行ったためペースが上がったが、3角に入って11.8-12.0とペースが緩んだ。4角でも12.1と緩んだままレースが進んだが、4角後半から出口にかけての下り坂で11.3、ラスト2F目は11.0と一気にペースが上がった。

4角で先頭のケイティクレバーの鞍上小林徹弥の手が動き、逃げ残りを図ったが、好位から楽な手応えで先頭を捕らえたダノンプレミアムが1着入線した。

ダノンプレミアムの後ろから進出したタワーオブロンドンだったが、後方から追い込んで来たステルヴィオにゴール前で交わされて3着となった。4着にはステルヴィオと追い込んで来たケイアイノーテック、5着は内から馬群を縫って差してきたダノンスマッシュが入線した。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 ダノンプレミアム

抜群のスタートを決めたが、前にケイティクレバー、ファストアプローチが行ったことで少し掛かったように見えた。3番手内にポジションを取って道中ロスなく進んだ。

4角後半の下り坂でもスムースに加速して先頭に離されなかった。直線でファストアプローチが外に進路を取ったことで前が開き、楽な手応えで早々とケイティクレバーを抜き去った。

その後後続に並ばせることなく、あの位置から上がり最速の脚でゴール板を通過した。川田騎手にはゴール前で馬を讃える仕草が見られ、余裕の完勝だったと言える。来春が非常に楽しみである。

2着 ステルヴィオ

まずまずのスタートから控える形で中団後方にポジションを取った。直線入り口でケイアイノーテック、ムスコローソに挟まれて厳しい展開になったが、狭いところをこじ開けて伸びて来た。

挟まれることなくスムースに直線運べれば…とも思うが、今回ばかりはダノンプレミアムの完勝で、こちらに勝ち目はなかったかと思われる。阪神JFのオルフェーブル産駒に続く、新種牡馬(ロードカナロア)のGI勝利とはならなかったが、十分力を示すことはできた。

3着 タワーオブロンドン

悪くないスタートでゲートを出て、ダノンプレミアムの後ろにつくように中団からの競馬をとった。道中もダノンプレミアムをマークするようにレースを運んだ。

直線を向いて勝ち馬の通った進路を追って進出するも、スピードについていけず離されていった。その後しぶとく脚を使って2番手に躍り出るが、外から伸びて来たステルヴィオにゴール前で交わされて3着での入線となった。


4着 ケイアイノーテック

道中タワーオブロンドンの後ろ、中団内でレースを進めた。直線を向いたところで外に出そうとするも、ステルヴィオと進路を争う形になった。先に抜け出して外から前を懸命に追ったが、後ろから追い込んだステルヴィオに交わされて4着となった。

5着 ダノンスマッシュ

スタートで躓き、13番のアイアンクローに当たったことで出遅れるような形となった。ステルヴィオの内、中団後方にポジションを取ってロスなく道中運んだ。ケイアイノーテック、ステルヴィオが外を選択する中、ダノンスマッシュは直線で内を選んだ。内から馬群を縫って脚を伸ばし、5着での入線となった。


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