オウケンムーンの勝因、グレイルの敗因は?共同通信杯2018の回顧

三連勝でクラシック戦線に名乗り。

2月11日に東京競馬場で行われた共同通信杯(G3/芝1800)はオウケンムーンの優勝に終わった。レースを分析していきながらオウケンムーンがレースを制したポイントやグレイルなど他馬の敗因を探っていこう。


目次

結果・着順

2018年 2月11日(祝) 1回東京5日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第52回共同通信杯
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1800m 12頭立

馬名S性齢
オウケンムーン牡36
サトノソルタス牡33
エイムアンドエンド牡310
ゴーフォザサミット牡34
カフジバンガード牡37
ブラゾンダムール牡38
グレイル牡31
コスモイグナーツ牡39
アメリカンワールド牡35
10ステイフーリッシュ牡32
11トッカータ牡312
12リュウノユキナ牡311

LAP 12.9-11.1-11.7-12.3-12.2-12.4-11.7-11.5-11.6
通過 35.7-48.0-60.2-72.6  上り 71.7-59.4-47.2-34.8  平均 1F:11.93 / 3F:35.80

払い戻し

単勝  6 \1360
複勝  6 \390 / 1 \270 / 4 \1720
枠連  1-5 \4010 (12)
馬連  01-06 \5080 (17)
ワイド 01-06 \1570 (17)/ 04-06 \8350 (41)/ 01-04 \5490 (32)
馬単  06-01 \13620 (37)
3連複 01-04-06 \77670 (102/220)
3連単 06-01-04 \566290 (537/1320)

レース分析

レースラップを3分割すると35秒7、36秒9、34秒8で上がり勝負の決着だったと言える。外から追い上げを図った人気馬たちの自慢の末脚が不発だったように位置を取っていないと勝ち負けに加わるのは難しいレースだった。では各馬の勝因・敗因について見ていこう。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 オウケンムーン

飛ばした前2頭を見ながら3番手からレースを進めた。直線はいつでも抜け出せる位置からしっかり前に迫り、結果的に3着に残ったエイムアンドエンドすら楽に競り落としまさに完勝と言える内容だった。この後は皐月賞への直行が濃厚だが、このローテはイスラボニータ、ディーマジェスティ、ゴールドシップなどが歩んだ新しい皐月賞への王道とも言え、クラシック戦線の主役に躍り出る可能性も十分だ。

2着 サトノソルタス

中団の内目からしぶとく脚を伸ばして勝ち馬に迫った。休み明けの一戦だったが重苦しいところはなく、また上手い立ち回りにはレースセンスも垣間見えた。現状の賞金ではまだクラシック出走には心もとなくここから強行軍となる可能性もあるが、デビュー勝ちからここまで休ませた溜めを生かしてのさらなる成長に期待だ。

3着 エイムアンドエンド

2番手から実に粘りのある走りで馬券内を確保。父エイシンフラッシュに似て府中は鬼の可能性がある。まだまだ敷居が高いと思われたここでの善戦は胸を張れるもので、クラシック出走に果敢に挑戦してくるだろう。ダービーで見たい1頭だ。

4着 ゴーフォザサミット

後方から馬群をさばきながらよく追い込んだがここまで。このレース展開の中ブービーから進めたのは作戦ミスと言えるだろう。それだけに力を見せたこの着順とも言えるが、馬券外という結果には無念さが大いに残る。出負けから手綱を引いてはいけない一戦だった。

5着 カフジバンガード

こちらもゲートが悪く後方から中を割って前に迫ったがここまで。ゴーフォザサミット同様この展開では厳しかった。堅実な馬ではあり馬場悪化などもうひと押しできるプラスの要因があれば重賞でも勝ち負けがありそう。

7着 グレイル

中団から外を回って直線追い上げを狙ったが弾けず。後のG1馬タイムフライヤーを差し切った前走は何だったかと思うほどの大凡走。1キロ重かった斤量を言い訳に出来るような惜敗では全くなく、鞍上がレース後語ったように敗因を探すことすら難しい。左回りか?輸送か?ムラ馬なのか?どれも当てはまりそうだが、そこまで有力馬が集まったわけでもなかったここでの惨敗が暗い影を落とすことだけは確かだ。しいて言えば前走のように最後ラップが落ちたところの加速力で勝負出来る形がベストか。

9着 アメリカンワールド

中団外の絶好位にも見えるポジションで直線を向いたがこの馬も伸びず。トッカータにやや寄られる場面はあったがそれにしても脚を使えず。自己条件から出直しだろう。

10着 ステイフーリッシュ

グレイルをマークする形で直線大外に回ったが外に張るばかりでさっぱりだった。マイナス体重が示すように再度の遠征が応えた可能性が高い。マークする馬を間違えたあたりは鞍上の府中での経験の浅さも見受けられた。G1でも馬券になった馬だが、馬体の立て直しも必要となりこれでクラシック出走は赤に近い黄色信号だ。

まとめ

連勝で臨んだクラシックトライアルで穴馬評価に留まりながらも快勝、堅実な先行策に鞍上は北村宏司。

多くの競馬ファンに愛されるだけにとどまらず、オーナーの熱唱と共に社会現象にまでなり昨年暮れに引退したあの大スターホースを思い出す。一見地味に見える血統表までシンクロしているようだ。新しいまつり囃子がクラシックシーズン到来を告げた。

文=櫻井秀幸

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