注目の良血馬がデビュー2連勝を飾った。
6月14日に東京競馬場で行われた500万条件で、ステイゴールド産駒のレアリスタ(牡3)が1番人気に応えたのだ。
兄に安田記念馬リアルインパクトやNHKマイルカップ3着の実績を持つアイルラヴァゲインを持つ良血馬。どの程度出世するか、という点も気になるところだが、どのような路線を歩んでいくのか、という興味の尽きない馬である。
どんな種牡馬をつけても……
というのも、レアリスタの母トキオリアリティーの仔たちはどんな種牡馬をつけても短距離馬になる傾向にある。
特に重賞クラスで戦う馬になると、リアルインパクトやアイルラヴァゲインのように、1200〜1600mを主戦場とするケースがほとんどなのだ。
アイルラヴァゲイン(父エルコンドルパサー)
NHKマイルカップ3着。7勝はすべて1400m以下
アドマイヤフッキー(父フジキセキ)
3勝はすべて1200m以下
フサイチリニモ(父ジャングルポケット)
1勝は1300m
ウィルパワー(父キングカメハメハ)
4勝はすべて1400m以下
リアルインパクト(父ディープインパクト)
安田記念1着。5勝はすべて1600m以下
ディープインパクトやキングカメハメハ、ジャングルポケットはダービー馬、そしてエルコンドルパサーはジャパンカップを勝って凱旋門賞で2着になった中距離馬だ。しかし、兄弟はほとんどがスプリンターやマイラーになっている。唯一、1歳上のネオリアリズム(父ネオユニヴァース)は2000mで2勝を挙げているが、かなり稀な例といっていい。
レアリスタはデビュー戦が2000m、2戦目が1800mと、いずれも中距離で勝っている。果たしてトキオリアリティーの仔たちの“呪縛”を打ち破り、中距離以上で活躍できるようになるのか、興味は尽きない。
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