実力馬に待望の初タイトル。
5月6日に新潟競馬場で行われた新潟大賞典(G3/芝2000 外回り)はスズカデヴィアスの優勝に終わった。骨っぽいメンバーがそろった難解なハンデ戦に爆発的な末脚で決着をつけた。
レースを分析していきながらスズカデヴィアスがレースを制したポイントやトリオンフなど他馬の敗因を探っていこう。
目次
結果・着順
着 | 馬名 | 騎手 厩舎 | 人気 オッズ | |
1 | スズカデヴィアス | 三浦騎手 | 5 | |
牡7 | 56.5 | (栗東)橋田 | 8.2 | |
2 | ステイインシアトル | 秋山騎手 | 9 | |
牡7 | 57 | (栗東)池江 | 26.7 | |
3 | ナスノセイカン | 丸山騎手 | 11 | |
牡6 | 55 | (美浦)矢野 | 43.2 | |
4 | トリオンフ | 松田騎手 | 1 | |
セ4 | 57 | (栗東)須貝 | 3 | |
5 | トーセンマタコイヤ | 柴田善騎手 | 8 | |
牡7 | 54 | (美浦)加藤征 | 18.4 | |
6 | マイスタイル | 田中勝騎手 | 2 | |
牡4 | 55 | (栗東)昆 | 5.3 | |
7 | ケントオー | 石川騎手 | 15 | |
牡6 | 56 | (栗東)西橋 | 80.9 | |
8 | ハクサンルドルフ | 丸田騎手 | 4 | |
牡5 | 55 | (栗東)西園 | 8.1 | |
9 | アウトライアーズ | 横山武騎手 | 13 | |
牡4 | 54 | (美浦)小島 | 65 | |
10 | シャイニープリンス | 勝浦騎手 | 16 | |
牡8 | 56 | (美浦)栗田博 | 180.3 | |
11 | ステファノス | 和田騎手 | 3 | |
牡7 | 58 | (栗東)藤原英 | 5.9 | |
12 | カレンラストショー | 荻野極騎手 | 6 | |
牡6 | 54 | (栗東)橋口 | 15.9 | |
13 | ハッピーユニバンス | 藤懸騎手 | 10 | |
牝6 | 51 | (栗東)平田 | 37.4 | |
14 | ロッカフラベイビー | 杉原騎手 | 12 | |
牝6 | 51 | (美浦)鹿戸 | 59.7 | |
15 | ナイトオブナイツ | 津村騎手 | 7 | |
牡5 | 54 | (栗東)池添兼 | 18.2 | |
16 | ラインルーフ | 森一騎手 | 14 | |
牡6 | 54 | (栗東)松永昌 | 80.4 |
払い戻し
単勝 | 1 | 820円 | 5人気 |
複勝 | 01 14 02 | 280円 940円 1,020円 | 4人気 10人気 11人気 |
枠連 | 01 - 07 | 1,710円 | 10人気 |
馬連 | 01 - 14 | 10,890円 | 36人気 |
ワイド | 01 - 14 01 - 02 02 - 14 | 3,080円 3,370円 14,750円 | 34人気 39人気 94人気 |
馬単 | 01 → 14 | 20,690円 | 70人気 |
三連複 | 01 - 02 - 14 | 106,860円 | 248人気 |
三連単 | 01 → 14 → 02 | 581,000円 | 1,284人気 |
レース分析
ラップを見てみると前半が62秒3に対して後半は57秒7。前後半で5秒近くも差がある完全な上がりの競馬となった。
各馬が脚を残した状況で馬群は大きく横に広がる差の付きにくいレースとなったが、勝負の分岐点はどこにあったのだろうか?勝因・敗因について見ていこう。
出走馬勝因、敗因、次走への展望
1着 スズカデヴィアス
枠なりに進み道中は中団の内。直線も比較的内を突く形で開いた進路をぐいぐい伸びてきた。
重賞でも何度も上位に食い込みながら、勝ち運に恵まれなかった実力派が遂に重賞制覇を果たした。
2着 ステイインシアトル
2番手を進み直線は外を選択し良く粘りこんだ。逃げない形で好走出来たことも収穫。
3着 ナスノセイカン
先団を進み直線はステイインシアトルの内を突きこちらもしぶとい粘り腰。叩き2走目で前進。成長力のあるハーツクライ産駒で今後も楽しみ。左回りも強い。
4着 トリオンフ
中団を進み、直線では外から追い上げを図ったがここまで。決めて勝負はあまり向かないタイプか。
6着 マイスタイル
中団の外目に位置し、直線は大外へ。止まってはいないがロスの多い競馬でやや消化不良。
11着 ステファノス
後方から進めたが直線も伸びるシーンはなかった。直線は前に壁がある形だった上に元来休み明けも苦手。しかし負け過ぎた感は大きい。
まとめ
今期好調の三浦騎手の手綱も軽やかに何度も何度も差し損ねて来た重賞の舞台でスズカデヴィアスがあっさりと突き抜けてみせた。
妹のレイホーロマンスも好走が見られるように特にローカル重賞では頼りになる血統。この日の直線で見せた脚のように息の長い活躍をまだまだ見せてくれそうだ。
文=櫻井秀幸