強気に進めた鞍上の檄に応える大仕事。
2月25日に中山競馬場で行われた中山記念(G2/芝1800)はウインブライトの優勝に終わった。レースを分析していきながらウインブライトがレースを制したポイントやペルシアンナイトなど他馬の敗因を探っていこう。
目次
結果・着順
2018年 2月25日(日) 2回中山2日 天候 : 曇 馬場状態 : 良
【11R】 第92回中山記念
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 1800m 10頭立
着 | 馬名 | 性齢 | 人 |
---|---|---|---|
1 | ウインブライト | 牡4 | 2 |
2 | アエロリット | 牝4 | 5 |
3 | マルターズアポジー | 牡6 | 6 |
4 | サクラアンプルール | 牡7 | 4 |
5 | ペルシアンナイト | 牡4 | 1 |
6 | ディサイファ | 牡9 | 8 |
7 | ショウナンバッハ | 牡7 | 9 |
8 | ヴィブロス | 牝5 | 3 |
9 | マイネルサージュ | 牡6 | 10 |
10 | マイネルハニー | 牡5 | 7 |
LAP 12.8-11.7-11.7-11.5-11.5-11.8-12.2-11.9-12.5
通過 36.2-47.7-59.2-71.0 上り 71.4-59.9-48.4-36.6 平均 1F:11.96 / 3F:35.87
払い戻し
単勝 5 \530
複勝 5 \190 / 10 \270 / 8 \460
枠連 5-8 \1880 (7)
馬連 05-10 \1980 (9)
ワイド 05-10 \730 (8)/ 05-08 \1380 (17)/ 08-10 \1710 (21)
馬単 05-10 \3830 (14)
3連複 05-08-10 \8640 (32/120)
3連単 05-10-08 \41500 (143/720)
レース分析
レースのラップ見ていこう。36秒2、34秒8、36秒6の推移で中盤を緩めず前が飛ばした流れだったことが見て取れる。上がりがかかる地力勝負となったが結局は前での決着。消耗戦だったと言える。では各馬の勝因・敗因について見ていこう。
出走馬勝因、敗因、次走への展望
1着 ウインブライト
4番手あたりからレースを進めたが早めに進出し直線を向くところでは前を射程圏に。前もしぶとかったが長く脚を使い切ってなんとか競り落とした。地力強化が顕著で、特に得意の中山での信頼度は非常に高い。他場でもこの走りが出来れば宝塚記念あたりが視野に入ってくる。
2着 アエロリット
2番手からマルターズアポジーを追いかけ後ろを離す競馬。直線は中々加速できず一旦は沈みかけたが最後にもう一脚使い寸前のところで連対を死守。牝馬戦に戻れば十分主役だ。
3着 マルターズアポジー
いつも通り外連味のない逃げ。後続に脚を使わせる展開にはできたが自身も最後は力尽きた。力は出し切っているが、アエロリットの出方にはやや泣かされた部分もある。単騎ならいつでも大仕事が可能だろう。
4着 サクラアンプルール
中団から進め直線は少し外に出され前を追ったが弾けきれず。一瞬のキレを問われたほうが良さが出るタイプだ。
5着 ペルシアンナイト
後方から進め直線は大外へ。残り200でもほぼ最後方の位置でそこから差を詰めたがここまで。休み明けがあまり良いタイプでは無さそうで、今日はじっくり構えすぎたところもありもちろんこれが本来の実力ではない。
8着 ヴィブロス
後方から外に回ったが脚を使えず。昨年もここを負けてドバイターフを制したが負け方は昨年よりさらに悪化。立ち直れるか不安のほうが大きい走りになってしまった。
まとめ
勝ったウインブライトはこれで皐月賞を除けば中山競馬場では5戦5連対。自分の庭と言えるこの舞台で3つ目の重賞タイトルを手に入れた。東西でG1ホースたちがなかなか思うような走りを出来なかった中、実力派がしっかりと結果を残してみせた。金杯に続いて内容の濃い走りに飛躍の1年となるムードがますます高まった。
文=櫻井秀幸