1番人気に応えての重賞2勝目――。
2018年1月6日、中山競馬場で中山金杯(G3/芝 2000m)が行われた。1番人気に推されたセダブリランテスがウインブライトをクビ差で交わして見事優勝した。
2着には2番人気のウインブライト、3着には中団後方から凄い勢いで強襲したストレンジクォークが入った。
接戦をものにしたセダブリランテスはなぜ勝てたのか?また、クビ差敗れたウインブライト、3番人気に推されながらも5着に終わったダイワキャグニーの敗因はどこにあったのか考察していこう。
目次
結果・着順
2018年 1月 6日(土) 1回中山1日 天候 : 晴 馬場状態 : 良
【11R】 第67回日刊スポーツ賞中山金杯
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)[指定] 芝 2000m 17頭立
着 | 馬名S | 性齢 | 人 |
---|---|---|---|
1 | セダブリランテス | 牡4 | 1 |
2 | ウインブライト | 牡4 | 2 |
3 | ストレンジクォーク | 牡6 | 10 |
4 | ブラックバゴ | 牡6 | 4 |
5 | ダイワキャグニー | 牡4 | 3 |
6 | トーセンマタコイヤ | 牡7 | 9 |
7 | デニムアンドルビー | 牝8 | 6 |
8 | ケントオー | 牡6 | 14 |
9 | ショウナンマルシェ | セ7 | 15 |
10 | カデナ | 牡4 | 5 |
11 | マイネルミラノ | 牡8 | 12 |
12 | アウトライアーズ | 牡4 | 7 |
13 | タイセイサミット | 牡5 | 13 |
14 | レアリスタ | 牡6 | 8 |
15 | フェルメッツァ | 牡7 | 11 |
16 | パリカラノテガミ | 牡7 | 17 |
17 | ジョルジュサンク | 牡5 | 16 |
LAP 12.3-11.0-13.2-12.3-12.7-11.3-11.7-11.5-11.6-12.2
通過 36.5-48.8-61.5-72.8 上り 71.0-58.3-47.0-35.3 平均 1F:11.98 / 3F:35.94
払い戻し
単勝 6 \250
複勝 6 \130 / 1 \170 / 11 \540
枠連 1-3 \540 (1)
馬連 01-06 \680 (1)
ワイド 01-06 \310 (1)/ 06-11 \1380 (13)/ 01-11 \1750 (19)
馬単 06-01 \1100 (1)
3連複 01-06-11 \5270 (13/680)
3連単 06-01-11 \18170 (38/4080)
出走馬勝因、敗因、次走への展望
レースラップは以下の通りである。
12.3-11.0-13.2-12.3-12.7-11.3-11.7-11.5-11.6-12.2(36.3-35.3)
1着 セダブリランテス
スタートを決めて前へ出て行った。ハナを切ったトーセンマタコイヤの後ろに付けて道中運んだ。1000m通過付近で逃げを打つことのできなかったマイネルミラノが追い上げて先頭に立ったため、3番手に下がった。
直線で追い出されると、久々の影響か反応がいまいちだったが、先に先頭に立ったウインブライトを捕らえてクビ差勝利を収めた。内でロスなく運び、完璧とも言える競馬をしたウインブライトを負かしたところを見ると力があるのは明確。
もう少し距離延長でも力が発揮できそうだ。
2着 ウインブライト
まずまずのスタートを切ったが、前に行く馬がいたためトーセンマタコイヤ、セダブリランテスに続いて3番手内に位置を取った。道中内でロスなく運ぶことができ、完璧に近い競馬ができたのではないか。
直線では少し外に出して逃げ馬を捕らえ先頭に立った。そのまま優勝かと思われたが、あと一歩のところでセダブリランテスに捕まり2着入線となった。
斤量が勝ち馬より1kg重かったことが原因か。冬場でプラス10kg、まだまだ良化の余地はある。完成は来秋か、期待が持てる競馬だった。
3着 ストレンジクォーク
若干出負け気味のスタートから内に進路を取った。中団で道中レースを運び、直線では外に出して前を行く馬を追いかけた。
結果は勝ち馬と0.1秒差の3着に終わった。ペースが早かった訳ではないにも関わらず、いい脚を使って差してきたことは評価に値する。スタートをもっと決めることができれば頭まであっただろう。
明けて6歳、ここで重賞馬券内に入ったことは大きく、晩成ながらここから上がって行けるか。この馬の2000m複勝率は驚異的な数字であり、注目してみるのも面白い。
4着 ブラックバゴ
まずまずのスタートから抑えて後方2番手からレースを運んだ。1000m通過付近で最後方のデニムアンドルビーが内から進出を開始した。
4角で外を回ったブラックバゴは、直線でもさらに外に出して懸命に追い込んだ。上がり最速だったが展開が向かなかったこともあってクビ差及ばず4着に敗れた。
マイネルミラノがハナを切れずここまでペースが上がらないのは予想外だったが、レースの上がりが35.3、ブラックバゴの上がりは33.8。これは騎手の位置取りが後ろ過ぎたか。展開が向かなかったが、力があることは十分示せたのではないか。
5着 ダイワキャグニー
やはり不安要素であった右回り、弥生賞ほどではないものの現状府中で買うのがベストか。またイレ込みも激しかった。
スタート前のゲート内でも頭を振っていたが、まずまずのスタートを切って中団に位置を取った。4角では外を回して前を追った。
弥生賞のように手応えが感じられないわけではなく、それなりに伸びてはいたが勝ち馬には届かず5着に終わった。