マキシマムドパリの勝因、トーセンビクトリーの敗因は?マーメイドS2017結果

6月11日に阪神競馬場で行われたマーメイドステークス(GIII/芝内回り2000m)で、3番人気のキングカメハメハ産駒マキシマムドパリ(牝5)が、2番人気のクインズミラーグロを押さえて勝利した。1番人気のトーセンビクトリーは9着だった。

勝ち馬の勝因、敗れた馬たちの敗因は何だったのか? 振り返っていくことにしよう。


目次

結果・着順

2017年 6月11日(日) 3回阪神4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第22回マーメイドS
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指) 芝・内 2000m 12頭立

馬名性齢
10マキシマムドパリ牝53
4クインズミラーグロ牝52
1アースライズ牝56
6キンショーユキヒメ牝49
11ビッシュ牝44
9ハツガツオ牝612
2バンゴール牝55
3プリメラアスール牝57
5トーセンビクトリー牝51
107リーサルウェポン牝610
118ローズウィスパー牝48
1212ショウナンバーキン牝711

LAP 12.7-11.2-12.1-12.4-12.2-12.2-11.7-11.2-11.3-12.5
通過 36.0-48.4-60.6-72.8  上り 71.1-58.9-46.7-35.0  平均 1F:11.95 / 3F:35.85

払い戻し

単勝  10 \570
複勝  10 \190 / 4 \160 / 1 \250
枠連  4-7 \1200 (3)
馬連  04-10 \1270 (2)
ワイド 04-10 \450 (1)/ 01-10 \790 (9)/ 01-04 \600 (5)
馬単  10-04 \2600 (5)
3連複 01-04-10 \2870 (3/220)
3連単 10-04-01 \14720 (15/1320)

レース分析

まずはレースラップを見てみよう。

12.7-11.2-12.1-12.4-12.2-12.2-11.7-11.2-11.3-12.5

プリメラアスールがハナを切り、ショウナンバーキンやトーセンビクトリーが追走する展開に。牝馬限定戦らしい超スローペースにこそならなかったが、高速だった阪神の馬場状態を考えると、1000m通過60秒6は遅い部類に入る。

実際、残り4ハロンからペースがどんどん上がっていき、4コーナーではほとんどの騎手が手を動かしていた。仕掛ける位置が速かった分、最後の一ハロンでは失速。持続的に脚を使え、最後の200mで我慢できる底力のある馬が上位に来たわけだ。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 マキシマムドパリ

4番手で競馬を進めたが、3、4コーナーで仕掛けると、直線の入り口で先頭に。そのままクインズミラーグロやアースライズの追走を押さえて押し切ってみせた。まさに完勝といった内容。重い斤量を背負いながらこれだけのパフォーマンスを披露したのは、素直に実力と判断していいだろう。

2着 クインズミラーグロ

マキシマムドパリの直後を追走していたが、勝負どころで離されてしまった。最後までその差は詰まらず。やや窮屈な競馬になったとはいえ、そこまで大きな不利があったわけではないため、完敗といった内容だ。

もともと競馬がうまいタイプではないため、人気になったときは常に取りこぼしに注意したいところ。

3着 アースライズ

最内枠を生かして3着を確保した。フラワーカップ、愛知杯で馬券に絡み、秋華賞で5着になっているように、コーナー4回の中距離がベスト。今後も同じような条件で。

4着 キンショーユキヒメ

この馬もコーナー4回の条件が合う。メイショウサムソン産駒らしく、タフな条件が得意。

5着 ビッシュ

理想的なレース展開だったが、伸びきれず。馬体重420キロ程度と、かなり馬体が小さい中で55キロを背負ったことは厳しかった。ただし、馬体重が小さい場合、色々な不利を受けたり、成長力に欠けたりすることがある。

人気ほどの信頼性はないタイプ。

6着 ハツガツオ

低斤量を生かしてここまできたが……。

7着 バンゴール

絶好の展開だったが、力負け。

8着 プリメラアスール

このペースであればもう少し粘りたかった。

9着 トーセンビクトリー

勝負どころで前が開かず。前が開けたときには大勢が決していたため、武豊騎手も本気で追っていなかった。なお、それでも伸びが鈍かったのは56キロの影響があったのかもしれない。

10着 リーサルウェポン

力負け。

11着 ローズウィスパー

直線で不利。見直し可能。

12着 ショウナンバーキン

力負け。

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