10月10日に東京競馬場で行われたサウジアラビアロイヤルカップ(芝1600m)でマンハッタンカフェ産駒のイモータル(牡2)はブレイブスマッシュに敗れて重賞制覇を逃した。
なぜ単勝2倍という圧倒的な1番人気に応えられなかったのだろうか?
その背景には“血統的要因”があったと考えられる。
敗因は血統面か
はじめに断っておくと、イモータルは才能を秘めている。
イモータルの重賞制覇は時間の問題?血統と新馬戦で見せた大器の片鱗とは?
この記事に書いてあるように、重賞で勝つのは時間の問題だろう。事実、サウジアラビアRCでも人気を裏切ったとはいえ、僅差の2着だったのだから。
では、そんな才能を秘めたイモータルはなぜ勝てなかったのか? その最大の要因は血統だと考えられる。
イモータルはマンハッタンカフェを父に持っている。このマンハッタンカフェこそ、ある種の“足枷”になっているのだ。
マンハッタンカフェは現役時代、菊花賞、有馬記念、そして天皇賞春を勝っている。ここから考えられる同馬の特徴は……
・晩成型
・中長距離が得意
というものだ。クラシックホースとはいえ、春の皐月賞、ダービーに間に合わないような血統だった。距離適性を見ても2000m以上を得意としている。よって、今回イモータルが挑んだ「2歳マイル重賞」というのは明らかに適正外だったわけだ。
事実、マンハッタンカフェ産駒の成績を振り返ると納得できるのではないだろうか?
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