7月5日に中京競馬場で行われたサマースプリントシリーズ第2戦・CBC賞(GⅢ/芝1200m)は、2番人気で初の1200m戦に挑んだウリウリが内から突き抜けて1着となった。
2、3着には後方から追い込んだダンスディレクターと、サドンストームが入った。
ダンスディレクターやサドンストームの血統背景や将来性はどんなものなのだろうか? 徹底分析を行っていこう。なお、ウリウリの血統評価は以下を参照あれ。
ダンスディレクターの血統評価は?
ダンスディレクターは父アルデバランⅡ、母マザーリーフ、その父サンデーサイレンスという血統。アルデバランⅡは現役時代、メトロポリタンS(ダート1600m)などGⅠ3勝含む米国ダート重賞を5勝したミスタープロスペクター系の種牡馬だ。芝重賞での2着経験に加え、フォアゴーH(ダート1400m)ではレコード勝ちを収めるなどスピードのある馬だった。
母系は名馬を数多く輩出していて、2代母スカラシップの全兄が93年のダービー馬ウイニングチケット。半兄ロイヤルタッチもラジオたんぱ杯3歳S(GⅢ)、きさらぎ賞(GⅢ)勝ち馬で、皐月賞、菊花賞2着がある名脇役だった。
さらに遡れば5代母スターロツチは60年のオークス、有馬記念を制した名牝。そこから枝分かれしていったファミリーにはマチカネタンホイザ(目黒記念など重賞4勝)、サクラユタカオー(天皇賞・秋など重賞3勝)、ハードバージ(皐月賞勝ち、ダービー2着)など。他にも重賞で活躍した近親馬がたくさんいる優秀な母系といえる。
持ち味の瞬発力と、直線スピードで追い込んでくるだけに割引材料と思われた道悪で好走できたのは成長の証しか。しかし、本質的には良馬場のスピード比べが得意なタイプ。トニービンの血を持ち、長く脚を使えるので直線の長いコースは合っている。
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