ビッグアーサーの血統やGI制覇の可能性は?オパールS1着馬を徹底分析

不利な舞台設定

なぜサクラバクシンオー産駒はスプリントGIを勝てないのか? 理由はいくつかあるが、今回は舞台設定に注目してみよう。

何を隠そう、サクラバクシンオー産駒はスプリンターズステークスが行われる中山と、高松宮記念の開催地である中京が苦手なのだ。

それぞれ、開催地別のスプリント重賞成績を見てみよう。

◆場所別集計
種牡馬:サクラバクシンオー
集計期間:1998.12.26 ~ 2015.10. 4
------------------------------
場所 着別度数
------------------------------
札幌 0- 2- 0- 13/ 15
函館 3- 4- 2- 30/ 39
新潟 0- 0- 1- 4/ 5
中山 1- 2- 2- 63/ 68
中京 6- 2- 7- 49/ 64
京都 2- 3- 4- 43/ 52
阪神 4- 5- 2- 33/ 44
小倉 4- 5- 5- 26/ 40
------------------------------

特に中山の成績は目も当てられない。今までスプリンターズSには24頭が出走しているものの、好走したのは1頭のみ。今年もベルカントが2番人気に支持されたものの、13着と大敗している。

一方、中京は成績がいいように見える。しかし、この好成績も“今や昔”。中京における成績は改修前と改修後で大きく変わったのだ。

改修後(0−0−1−15)

ご覧のとおり、直線が長くなり、左回りになって以降は全く馬券に絡めていない。しかも唯一の好走馬ダッシャーゴーゴーにしても1番人気3着と人気を裏切っている。

ビッグアーサーにとって、中山と中京でGIが行われるというのは決して好ましいことではないわけだ。

今後、彼がどのように成長していくのか、苦手な舞台で行われるGIで爪痕を残すことができるのか。今から注目される。

【関連記事】
エイシンヒカリと武豊騎手が毎日王冠を制覇!ディープ産駒2頭目の快挙とは?
ブレイブスマッシュの血統や将来性は?サウジアラビアRC1着馬を徹底分析
イモータルはなぜサウジアラビアRCで負けたのか?敗因は血統にあり?
武豊騎手と社台グループの現在地とは?確執や絶縁説はオカルトだった?
ゴールドシップは引退レースのために壮大な前振りをしたに違いない

おすすめの記事