サンライズソアの勝因、グレイトパールの敗因は?平安S2018回顧

強行軍が闘争心を呼び戻す。

5月12日に京都競馬場で行われた平安ステークス(G3/ダート1900)はまさかの大敗から中1週の強行軍で鮮やかな変わり身を見せたサンライズソアの優勝に終わった。

このレースを分析していきながら同馬がレースを制したポイントや、グレイトパール、テイエムジンソクなど他馬の敗因を探っていこう。


目次

結果・着順

馬名騎手
厩舎
人気
オッズ
1
サンライズソアMデムーロ騎手7
牡457(栗東)河内18.7
2
クイーンマンボルメール騎手3
牝455(栗東)角居11
3
クインズサターン四位騎手5
牡556(栗東)野中17.1
4
ミツバ松山騎手6
牡657(栗東)加用17.3
5
グレイトパール川田騎手1
牡557(栗東)中内田1.7
6
テイエムジンソク古川騎手2
牡658(栗東)木原3.4
7
メイショウスミトモ和田騎手14
牡758(栗東)南井274.4
8
アスカノロマン太宰騎手13
牡757(栗東)川村234.9
9
コスモカナディアン丹内騎手10
牡556(美浦)金成102.8
10
メイショウウタゲ武豊騎手11
牡756(栗東)安達135.6
11
プリンシアコメータ岩田騎手9
牝554(美浦)矢野88
12
ナムラアラシ福永騎手4
牡556(栗東)牧田15.7
13
トップディーヴォ田中勝騎手8
牡656(栗東)昆78
14
サンマルデューク武士沢騎手16
牡956(美浦)和田勇355.5
15
クリノスターオー幸騎手12
牡856(栗東)高橋忠183.5
16
マイティティー岩崎騎手15
牝654(栗東)本田301.3

払い戻し

単勝91,870円7人気
複勝09
14
10
740円
650円
580円
7人気
6人気
4人気
枠連05 - 071,650円5人気
馬連09 - 145,940円13人気
ワイド09 - 14
09 - 10
10 - 14
1,830円
2,530円
2,180円
18人気
26人気
22人気
馬単09 → 1416,030円33人気
三連複09 - 10 - 1424,480円55人気
三連単09 → 14 → 10168,500円303人気

レース分析

ラップを見てみよう。最初の100メートルを除外すると37秒1、36秒1、37秒という推移となっており、中盤がやや速い消耗戦の要素が強かった。

上がりがかかる展開を逃げ切った勝ち馬のスタミナ光ったレースと言える。では各馬の、勝因・敗因について見ていこう。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 サンライズソア

押して前に行きハナを奪った。後続の突き上げもあったが直線入り口で振り切りそのままゴールに駆け込んだ。

行きっぷりの悪かった前走から一変、厳しい流れを押し切ったのは地力の証。ムラな面はあるが能力は高い。

2着 クイーンマンボ

中団から進みミツバやグレイトパールの押上げをやり過ごし脚を溜めた。外目を良く伸びて連を確保。牡馬相手でも見劣らない。

3着 クインズサターン

中団の後ろ目を追走。2着馬よりさらに後方から脚を伸ばしたがわずかに届かず3着まで。堅実な末脚で手堅いが勝ち味には遅いか。

5着 グレイトパール

後方から進めたが道中でミツバを連れて一気に進出。しかし捲りきれず、伸びきれず。強引なレースぶりだったとはいえやや不本意。

6着 テイエムジンソク

3番手あたりから進めたが、そこから少し下げて先団の一角。直線は内から伸びようとしたが、先に抜け出す形に持ち込めずあまり見どころのない走りとなった。らしさの出せないレース運びだったが、大敗のフェブラリーステークスの影響も感じた。

まとめ

高齢馬の息の長い活躍が目立つダート界で4歳の新鋭が初の中央重賞勝ち。気分よく自分の形に持ち込めば本当に粘り強い。

大レースに再度挑む日も近いだろう。わずかクビの差でG1タイトルを逃して早1年と経とうとしている。雪辱への予行演習は完了だ。

文=櫻井秀幸

おすすめの記事