アーモンドアイの勝因、ラッキーライラックの敗因は?優駿牝馬オークス2018回顧

悠々と春二冠。

5月20日に東京競馬場で行われたオークス(G1/芝2400)はアーモンドアイの優勝に終わった。

圧倒的に人気に応え秋には三冠を、という期待を誰もが抱くような走りを見せ堂々と駆け抜けたアーモンドアイ。このレースを分析していきながら、同馬がレースを制したポイントやラッキーライラック、サトノワルキューレなど他馬の敗因を探っていこう。


目次

結果・着順

馬名騎手
厩舎
人気
オッズ
1
アーモンドアイルメール騎手1
牝355(美浦)国枝1.7
2
リリーノーブル川田騎手4
牝355(栗東)藤岡12.3
3
ラッキーライラック石橋脩騎手2
牝355(栗東)松永幹4.1
4
レッドサクヤ福永騎手11
牝355(栗東)藤原英83.9
5
マウレア武豊騎手6
牝355(美浦)手塚28.7
6
サトノワルキューレMデムーロ騎手3
牝355(栗東)角居5.5
7
パイオニアバイオ北村宏騎手9
牝355(美浦)牧72.9
8
ウスベニノキミ三浦騎手12
牝355(栗東)鈴木孝200.3
9
オールフォーラヴ和田騎手5
牝355(栗東)中内田24.7
10
ロサグラウカ戸崎圭騎手8
牝355(美浦)尾関70.2
11
○外ランドネ内田博騎手10
牝355(栗東)角居80.8
12
シスターフラッグ岩田騎手16
牝355(栗東)西村406.4
13
カンタービレ田辺騎手7
牝355(栗東)角居36.3
14
トーホウアルテミス松若騎手13
牝355(栗東)谷241.3
15
ウインラナキラ大野騎手17
牝355(栗東)宮669
16
サヤカチャン松岡騎手14
牝355(栗東)田所262.5
17
オハナ藤岡康騎手15
牝355(美浦)堀338.4

払い戻し

単勝13170円1人気
複勝13
01
02
110円
200円
120円
1人気
4人気
2人気
枠連01 - 07260円1人気
馬連01 - 131,190円4人気
ワイド01 - 13
02 - 13
01 - 02
370円
160円
390円
4人気
1人気
5人気
馬単13 → 011,410円4人気
三連複01 - 02 - 13750円2人気
三連単13 → 01 → 023,360円5人気

レース分析

レースのラップを見ていこう。前半が47秒6、中盤が48秒9、後半が47秒3という推移だったので比較的上がりの勝負だったと言える。

先週に続き馬場状態も良く、また天候にも恵まれ今週も高速決着となった。では、各馬について見ていきたい。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 アーモンドアイ

やや内にもたれたスタートだったが先団の後ろにすんなり位置することが出来た。

直線を向いても手ごたえは絶好。追われてからも内によれ2着馬にやや不利を与えたのは良くなかったが、能力的にはやはり抜けていた。

2着 リリーノーブル

好枠からしっかりポジションを取り3番手をがっちりキープ。

直線も一旦抜けだしたがそこを勝ち馬に強襲され抵抗出来ず。前述のとおりやや不利はあったがそれを差し引いても完敗。例年なら優勝馬レベルの水準にはあるだろう。

3着 ラッキーライラック

5番手あたりを追走し、最後も脚は使ったが惜しい敗戦ではなかった。直線はリリーノーブルの内に差し込んだほうがいくらかチャンスはあったか。

4着 レッドサクヤ

中団から進め直線はラッキーライラックの後ろから。捌いてよく伸びたがここまで。力は出し切った。

5着 マウレア

サトノワルキューレやオールフォーラヴらと同じような中団の位置から。掲示板には載ったがそこまで見せ場はなかった。世代上位ではあるがトップクラスとの差もかなり大きい。

6着 サトノワルキューレ

この馬も中団から。直線は外から伸びかけたが前の組には遠く及ばず。力の差を見せられた。

9着 オールフォーラヴ

中団のインを進み直線も内目から。止まってはいないが目立つ脚を使えず。血統的にも本格化は秋以降か。

まとめ

三冠も良いが凱旋門賞に行ってほしい!そうも思うほどの破壊力を見せアーモンドアイが圧勝で春二冠を達成。

相変わらずやや不器用なところも見せてはいるがそのスケールの大きさは牝馬離れしているし、三歳馬離れもしている。

オークス2着だった母の無念を晴らしたじゃじゃ馬な孝行娘の行く末にこれからも目が離せない。

文=櫻井秀幸

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