悠々と春二冠。
5月20日に東京競馬場で行われたオークス(G1/芝2400)はアーモンドアイの優勝に終わった。
圧倒的に人気に応え秋には三冠を、という期待を誰もが抱くような走りを見せ堂々と駆け抜けたアーモンドアイ。このレースを分析していきながら、同馬がレースを制したポイントやラッキーライラック、サトノワルキューレなど他馬の敗因を探っていこう。
目次
結果・着順
着 | 馬名 | 騎手 厩舎 | 人気 オッズ | |
1 | アーモンドアイ | ルメール騎手 | 1 | |
牝3 | 55 | (美浦)国枝 | 1.7 | |
2 | リリーノーブル | 川田騎手 | 4 | |
牝3 | 55 | (栗東)藤岡 | 12.3 | |
3 | ラッキーライラック | 石橋脩騎手 | 2 | |
牝3 | 55 | (栗東)松永幹 | 4.1 | |
4 | レッドサクヤ | 福永騎手 | 11 | |
牝3 | 55 | (栗東)藤原英 | 83.9 | |
5 | マウレア | 武豊騎手 | 6 | |
牝3 | 55 | (美浦)手塚 | 28.7 | |
6 | サトノワルキューレ | Mデムーロ騎手 | 3 | |
牝3 | 55 | (栗東)角居 | 5.5 | |
7 | パイオニアバイオ | 北村宏騎手 | 9 | |
牝3 | 55 | (美浦)牧 | 72.9 | |
8 | ウスベニノキミ | 三浦騎手 | 12 | |
牝3 | 55 | (栗東)鈴木孝 | 200.3 | |
9 | オールフォーラヴ | 和田騎手 | 5 | |
牝3 | 55 | (栗東)中内田 | 24.7 | |
10 | ロサグラウカ | 戸崎圭騎手 | 8 | |
牝3 | 55 | (美浦)尾関 | 70.2 | |
11 | ○外ランドネ | 内田博騎手 | 10 | |
牝3 | 55 | (栗東)角居 | 80.8 | |
12 | シスターフラッグ | 岩田騎手 | 16 | |
牝3 | 55 | (栗東)西村 | 406.4 | |
13 | カンタービレ | 田辺騎手 | 7 | |
牝3 | 55 | (栗東)角居 | 36.3 | |
14 | トーホウアルテミス | 松若騎手 | 13 | |
牝3 | 55 | (栗東)谷 | 241.3 | |
15 | ウインラナキラ | 大野騎手 | 17 | |
牝3 | 55 | (栗東)宮 | 669 | |
16 | サヤカチャン | 松岡騎手 | 14 | |
牝3 | 55 | (栗東)田所 | 262.5 | |
17 | オハナ | 藤岡康騎手 | 15 | |
牝3 | 55 | (美浦)堀 | 338.4 |
払い戻し
単勝 | 13 | 170円 | 1人気 |
複勝 | 13 01 02 | 110円 200円 120円 | 1人気 4人気 2人気 |
枠連 | 01 - 07 | 260円 | 1人気 |
馬連 | 01 - 13 | 1,190円 | 4人気 |
ワイド | 01 - 13 02 - 13 01 - 02 | 370円 160円 390円 | 4人気 1人気 5人気 |
馬単 | 13 → 01 | 1,410円 | 4人気 |
三連複 | 01 - 02 - 13 | 750円 | 2人気 |
三連単 | 13 → 01 → 02 | 3,360円 | 5人気 |
レース分析
レースのラップを見ていこう。前半が47秒6、中盤が48秒9、後半が47秒3という推移だったので比較的上がりの勝負だったと言える。
先週に続き馬場状態も良く、また天候にも恵まれ今週も高速決着となった。では、各馬について見ていきたい。
出走馬勝因、敗因、次走への展望
1着 アーモンドアイ
やや内にもたれたスタートだったが先団の後ろにすんなり位置することが出来た。
直線を向いても手ごたえは絶好。追われてからも内によれ2着馬にやや不利を与えたのは良くなかったが、能力的にはやはり抜けていた。
2着 リリーノーブル
好枠からしっかりポジションを取り3番手をがっちりキープ。
直線も一旦抜けだしたがそこを勝ち馬に強襲され抵抗出来ず。前述のとおりやや不利はあったがそれを差し引いても完敗。例年なら優勝馬レベルの水準にはあるだろう。
3着 ラッキーライラック
5番手あたりを追走し、最後も脚は使ったが惜しい敗戦ではなかった。直線はリリーノーブルの内に差し込んだほうがいくらかチャンスはあったか。
4着 レッドサクヤ
中団から進め直線はラッキーライラックの後ろから。捌いてよく伸びたがここまで。力は出し切った。
5着 マウレア
サトノワルキューレやオールフォーラヴらと同じような中団の位置から。掲示板には載ったがそこまで見せ場はなかった。世代上位ではあるがトップクラスとの差もかなり大きい。
6着 サトノワルキューレ
この馬も中団から。直線は外から伸びかけたが前の組には遠く及ばず。力の差を見せられた。
9着 オールフォーラヴ
中団のインを進み直線も内目から。止まってはいないが目立つ脚を使えず。血統的にも本格化は秋以降か。
まとめ
三冠も良いが凱旋門賞に行ってほしい!そうも思うほどの破壊力を見せアーモンドアイが圧勝で春二冠を達成。
相変わらずやや不器用なところも見せてはいるがそのスケールの大きさは牝馬離れしているし、三歳馬離れもしている。
オークス2着だった母の無念を晴らしたじゃじゃ馬な孝行娘の行く末にこれからも目が離せない。
文=櫻井秀幸