日本ダービー2018の競馬予想分析…過去の血統と種牡馬の共通点は?

2018年5月27日、東京競馬場で日本ダービー(GⅠ/芝2400m)が行われる。波乱となった牡馬クラシック初戦の皐月賞だが、今回もエポカドーロが制し2冠達成となるか。弥生賞以来となる2歳王者のダノンプレミアムが再び力の差をみせつけるか、別路線組から参戦のブラストワンピースが無敗でダービー制覇となるか楽しみな一戦である。

開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。

今回、好走血統は過去10年、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。


目次

過去10年好走馬血統

着順人気種牡馬母父馬
12キングカメハメハシンボリクリスエス
23ハーツクライUnbridled's Song
31ディープインパクトシンボリクリスエス
13ディープインパクトフレンチデピュティ
22ディープインパクトOren
31ディープンパクトブライアンズタイム
11キングカメハメハサンデーサイレンス
25ディープインパクトIntikhab
33MarjuRossini
13ハーツクライタイキシャトル
21フジキセキCozzene
312ブラックタイドグラスワンダー
11ディープインパクトStorm Cat
23シンボリクリスエススペシャルウィーク
38Big BrownPure Prize
13ディープインパクトBertolini
25ディープインパクトMachiavellian
37ディープインパクトノーザンテースト
11ステイゴールドメジロマックイーン
210ハーツクライStorm Bird
38キングカメハメハサンデーサイレンス
17キングズベストプラティニ
25キングカメハメハサンデーサイレンス
31ネオユニヴァースMachiavellian
12ネオユニヴァースCape Cross
25スペシャルウィークSeattle Slew
38マンハッタンカフェKingmambo
11アグネスタキオンChief's Crown
212タニノギムレットサンデーサイレンス
36クロフネウイニングチケット

解析・分析:注目血統は?

ディープインパクト・ハーツクライを中心としたサンデーサイレンス系の活躍が目立つが、キングカメハメハも近年2勝しており相性の良いレースと言える。反対にニアークティック系はサトノクラウンやアポロソニックなどの3着があるものの苦戦傾向にある。

サンデー系・キングカメハメハ産駒で近年好走傾向であるのがロベルト系の血を持つ母系が挙げられる。
[サンデー系] 2017年 アドミラブル(母父シンボリクリスエス)
2016年 ディーマジェスティ(母父ブライアンズタイム)
2015年 サトノラーゼン(母父Intikhab)
2014年 マイネルフロスト(母父グラスワンダー)
[キングカメハメハ] 2017年 レイデオロ(母父シンボリクリスエス)

2013年のエピファネイアも父ロベルト系×母父サンデー系であり、相性の良い組み合わせと言えよう。

今年の出走予定馬ではダノンプレミアム・タイムフライヤーが該当し、さらに母母父ニアークティック系である点も前述のディーマジェスティ・サトノラーゼン・マイネルフロスト(・エピファネイア)と同じ組み合わせであり、強調材料と言えよう。ステイフーリッシュも母母父ロベルト系に加えて、相性の良い父サンデー系×母父キングカメハメハの組み合わせで同様に注目したい。

出走予定馬・種牡馬コース成績

種牡馬着別度数勝率複勝率
キングズベスト0-0-0-70.0%0.0%
ハーツクライ10-9-9-878.7%24.3%
ステイゴールド20-15-16-14010.5%26.7%
オルフェーヴル0-0-0-00.0%0.0%
オウケンブルースリ0-0-0-00.0%0.0%
ディープインパクト28-17-19-11515.6%35.8%
キングカメハメハ13-10-7-7911.9%27.5%
ルーラーシップ3-1-2-527.3%54.5%
スクリーンヒーロー1-1-0-99,1%18.2%
Kitten's Joy0-0-0-00.0%0.0%
ロードカナロア0-0-0-00.0%0.0%
カネヒキリ0-0-0-00.0%0.0%
ハービンジャー7-3-5-4511.7%25.0%
Justin Phillip0-0-0-00.0%0.0%

集計期間:2013.1. 1 ~ 2017. 12. 28

解説・分析:注目血統は?

ダービー馬を輩出しているディープインパクト、キングカメハメハ、ステイゴールドが同条件で安定した成績を残しているのがわかる。キングカメハメハ産駒のルーラーシップも出走頭数は少ないが、現時点で父以上の成績を残しており今回も注目してみたい。

その他ではハービンジャーが上位3頭に迫る成績を残している。今回、別路線からの参戦となるブラストワンピースの好走に期待したい。新種牡馬のオルフェーヴルとロードカナロアは同距離の成績は未知数であり、有力馬を送り出すオークスの成績も参考にしてもよいかもしれない。

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