愚直さを武器に大一番へ殴り込む。
5月5日に京都競馬場で行われた京都新聞杯(G2/芝2200 外回り)はステイフーリッシュの優勝に終わった。これまでとは打って変わっての先行策から鮮やかな変わり身を見せた。
レースを分析していきながらステイフーリッシュがレースを制したポイントやフランツなど他馬の敗因を探っていこう。
目次
結果・着順
着 | 馬名 | 騎手 厩舎 | 人気 オッズ | |
1 | ステイフーリッシュ | 藤岡佑騎手 | 7 | |
牡3 | 56 | (栗東)矢作 | 12.8 | |
2 | アドマイヤアルバ | 岩田騎手 | 11 | |
牡3 | 56 | (栗東)須貝 | 26.3 | |
3 | シャルドネゴールド | ボウマン騎手 | 4 | |
牡3 | 56 | (栗東)池江 | 10.2 | |
4 | グローリーヴェイズ | 浜中騎手 | 2 | |
牡3 | 56 | (美浦)尾関 | 6.5 | |
5 | メイショウテッコン | 松山騎手 | 12 | |
牡3 | 56 | (栗東)高橋忠 | 30.4 | |
6 | ユーキャンスマイル | 荻野琢騎手 | 13 | |
牡3 | 56 | (栗東)友道 | 34.8 | |
7 | アルムフォルツァ | 池添騎手 | 8 | |
牡3 | 56 | (栗東)五十嵐 | 14.2 | |
8 | インターセクション | 荻野極騎手 | 17 | |
牡3 | 56 | (栗東)大久保 | 290.1 | |
9 | ケイティクレバー | 四位騎手 | 5 | |
牡3 | 56 | (栗東)安田翔 | 11.3 | |
10 | フランツ | Mデムーロ騎手 | 1 | |
牡3 | 56 | (栗東)音無 | 3.3 | |
11 | レイエスプランドル | 藤岡康騎手 | 6 | |
牡3 | 56 | (栗東)吉田 | 12.7 | |
12 | リシュブール | 福永騎手 | 10 | |
牡3 | 56 | (栗東)藤原英 | 23.2 | |
13 | アールスター | 松若騎手 | 15 | |
牡3 | 56 | (栗東)杉山 | 72.6 | |
14 | レノヴァール | 北村友騎手 | 9 | |
牡3 | 56 | (栗東)高野 | 15.8 | |
15 | ○地ダブルシャープ | 和田騎手 | 14 | |
牡3 | 56 | (栗東)渡辺 | 65 | |
16 | ロードアクシス | 酒井騎手 | 16 | |
牡3 | 56 | (栗東)奥村豊 | 121.3 | |
17 | ○外タニノフランケル | 幸騎手 | 3 | |
牡3 | 56 | (栗東)角居 | 7 |
払い戻し
単勝 | 13 | 1,280円 | 7人気 |
複勝 | 13 08 15 | 390円 670円 370円 | 6人気 11人気 4人気 |
枠連 | 04 - 07 | 3,910円 | 17人気 |
馬連 | 08 - 13 | 15,710円 | 58人気 |
ワイド | 08 - 13 13 - 15 08 - 15 | 4,410円 2,050円 3,780円 | 61人気 25人気 54人気 |
馬単 | 13 → 08 | 26,970円 | 105人気 |
三連複 | 08 - 13 - 15 | 42,640円 | 161人気 |
三連単 | 13 → 08 → 15 | 269,100円 | 942人気 |
レース分析
レースのラップを見ていこう。最初の1000メートルが58秒5、そして最後の1000メートルが59秒3となっており、やや前掲ラップであったことを加味しつつもそれ以上に全体的に時計の出る馬場だったことが読み取れる。
タフなレースにはなった部分もあるが低レベルとは思えず、皐月賞で人気馬たちは崩れたことも踏まえれば、このレースの上位馬たちにもダービーで出番があるのではないか?では各馬の勝因・敗因について見ていこう。
出走馬勝因、敗因、次走への展望
1着 ステイフーリッシュ
2番手を単騎で追走し、最終コーナーではもう先頭というかなり積極的な競馬。そのまましっかり押し切り本番の切符を手に入れた。リフレッシュ効果抜群で見せた快走に期待は高まる。
2着 アドマイヤアルバ
中団を進んでいたが、勝負所で早めに動き直線は早々に2番手まで浮上。しかしそこからは連を死守するのが精一杯。相変わらずの安定感と距離克服は見事だったが、勝ち馬との差は決して小さくない。
3着 シャルドネゴールド
後方を進み徐々に押し上げ中団の外目で直線へ。そこから目立つ脚を見せたが連争いまでがやっと。中距離なら崩れず走ってくる安定株。
4着 グローリーヴェイズ
中団の内目を進みそのまま直線へ。中を捌きながら前を追ったがここまで。枠が仇となった面はあるが抜けた力まではなかった。
10着 フランツ
アオって後方から。直線は大外へ回ったが伸びず。馬体減りも留まることを知らず立て直しが必要だろう。アンライバルドやヴィクトリーがそうであったように、この一族は一度崩れると立て直しが難しい。
17着 タニノフランケル
先団を進んでいたが直線は下がる一方。現状軽い馬場では厳しいと言わざるを得ない。
まとめ
強気なレース運びで背水の陣を制したステイフーリッシュ。休み明け2走目となる次ではさらに上昇する可能性も十分だ。
ステイゴールドの勝負強さは混戦、大一番でこそ生きてくる。つい先週レインボーラインが命懸けで示したその事実を東京優駿で再び目の当たりするのかもしれない。
文=櫻井秀幸