リスグラシューの勝因、グレーターロンドンの敗因は?東京新聞杯2018の回顧

府中のマイルなら負けられない。

2月4日に東京競馬場で行われた東京新聞杯(G3/芝1600)はリスグラシューの優勝に終わった。レースを分析していきながらリスグラシューがレースを制したポイントやグレーターロンドン、ダイワキャグニーなど他馬の敗因を探っていこう。

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目次

結果・着順

2018年 2月 4日(日) 1回東京4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第68回東京新聞杯
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)[指定] 芝 1600m 16頭立

馬名S 性齢
リスグラシュー 牝4 3
サトノアレス 牡4 5
ダイワキャグニー 牡4 2
デンコウアンジュ 牝5 9
ディバインコード 牡4 11
ハクサンルドルフ 牡5 8
ベルキャニオン 牡7 13
クルーガー 牡6 4
グレーターロンドン 牡6 1
10 ストーミーシー 牡5 12
11 ダノンプラチナ 牡6 7
12 アドマイヤリード 牝5 6
13 トウショウピスト 牡6 14
14 カデナ 牡4 10
15 ガリバルディ 牡7 15
16 マイネルアウラート 牡7 16

LAP 12.4-11.4-11.6-12.2-12.4-11.1-11.0-12.0
通過 35.4-47.6-60.0-71.1  上り 70.3-58.7-46.5-34.1  平均 1F:11.76 / 3F:35.29

払い戻し

単勝  8 \550
複勝  8 \210 / 3 \280 / 15 \170
枠連  2-4 \1230 (8)
馬連  03-08 \2450 (9)
ワイド 03-08 \980 (8)/ 08-15 \610 (3)/ 03-15 \760 (6)
馬単  08-03 \4430 (16)
3連複 03-08-15 \4630 (10/560)
3連単 08-03-15 \27390 (69/3360)

レース分析

レースのラップを見ると後半が1、1秒速く比較的上がり勝負だったと言える。ロスなく走ったサトノアレスがラスト3ハロンを33秒3で上がっても届かなったようにある程度の位置を取ることが求められるレース展開だった。では各馬の勝因・敗因について見ていこう。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 リスグラシュー

中団からレースを進め直線も間を割るような進路取りとなった。ディープスカイの安田記念を思わせるように、前がスカっと開ききってしまい早めに抜け出す形になったが最後までしっかり脚を伸ばし見事に混合戦でも突き抜けて見せた。やはりハーツクライの仔は府中ではすさまじくキレる。ここを勝負どころと見て腹をくくり早めの抜け出しを決断した鞍上の手腕も光った。ヴィクトリアマイル、安田記念と春はこの舞台に大きな目標が続く。骨っぽいメンバーが揃ったここでの快勝は価値が高く、絶対的な王者不在のこの路線で主役に躍り出る可能性も十分だ。

2着 サトノアレス

後方からレースを進めたが直線はこちらも腹をくくって内から最内に潜り込んだ。この日好調鞍上柴山の巧みなエスコートも光り連対を確保。やはりマイルがベストだろう。苦しんでいた2歳王者が徐々に復活の兆しを見せている。

3着 ダイワキャグニー

好位の外を進みそのまま直線も外目から長く脚を使っているが結果的には伸び負けた格好。得意の府中でしっかり力を見せたが枠に泣いた部分が大きい。開幕週の外枠から差し切るだけの力強さはまだなかったが、条件がそろって府中なら大仕事が出来る地力を秘めている。

4着 デンコウアンジュ

後方から中を割ってよく伸びたがここまで。ここ2走厳しいレースでもしっかり最後は脚を見せている。流石に大外からの差し切りまではなかったかもしれないが、メジャーエンブレムを差し切った事もあるように、のびのび走った時の爆発力はすさまじい馬なのでダイワキャグニーと枠が逆なら両馬勝ち負けまであった可能性もあるだろう。

5着 ディバインコード

先団の内からしぶとく粘りこんだ。展開に助けられた部分はあるはNHKマイルカップ以外は全く崩れておらず実に堅実な馬。このレベルなら立ち回りひとつで勝ち負けに持ち込むことも可能な渋い実力馬だ。

8着 クルーガー

中団から進みリスグラシューと並ぶような位置にいたがそこから内に入っていまひとつ伸びず。進路選択が恐る恐るという感じもあり追い出しも他馬を気にしつつだったように思えた。着順ほど負けてはいないし、消化不良気味のレースでもあったので大きく評価を下げるのは危険だろう。また、馬体減りが応えた可能性もある。

9着 グレーターロンドン

この馬もサトノアレスからコンマ2秒しか負けておらず大敗と切り捨てるのは気が引ける。抜群の手ごたえから弾けなかったあたりはやはり溜めてこそなのだろう。ただ天皇賞で逃げるようなレースになって以降どうも歯車が狂っている感は拭えず一度本来の走りを見せるまでは静観する手もある。

まとめ

混沌としているマイル戦線に新たな女王候補が現れた。苦杯をなめ続けたG1戦線では若くしてすでに3回の2着を数える。古馬になって一皮剥けたように思えるリスグラシューはこのまま上昇気流に乗っていけるだろうか。短期間で再度マイル仕様に馬を作り直した敏腕トレーナー矢作の手腕に悲願は託された。

文=櫻井秀幸

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