共同通信杯2018の予想オッズ・人気と出走予定馬は?世代屈指の出世レースを展望

2018年2月11日、東京競馬場で共同通信杯(GIII/芝1800m)が行われる。グレイル、サトノソルタス、ステイフーリッシュ、カフジバンガード、オウケンムーンらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

競馬TIMES編集部では一週間をかけて当重賞を徹底的に検証していく。血統考察やデータ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。

出走馬のおさらい、予想オッズの展望、過去の傾向(上位馬)を振り返っていこう。


目次

日程・概要

2018年 2月11日(日) 1回東京5日目 17頭 [仮想出馬表] 【11R】  第52回共同通信杯
3歳・オープン・G3(別定)(国際)(特指) 芝1800m (D)

出走予定馬・登録馬

2戦2勝、前走の京都2歳Sでは後のGⅠ馬タイムフライヤーを豪快に捉えきったグレイルがここでは一歩抜けているか。

ハーツクライ産駒らしく長くいい脚を使うタイプだが、まだエンジンの掛かりが遅い点と手前の変え方に幼さを残している印象。それで前走・タイムフライヤーをしっかりと捉えきったレースは素質の賜物だろう。

鞍上の武豊騎手はレース後に「手前を変えなかった」とコメントを残しており、そのあたりが初の左回り・遠征競馬を含め課題にはなってくるだろうが、脚質自体は東京コースにピッタリとマッチしそうだ。

上に書いたように幼い面や仕掛けのタイミング、操作性に課題こそ残るが、そこはデビュー戦から手綱を執る名手・武豊がしっかりフォローしてくれるだろう。ここは中心視といきたい。

タイムフライヤーとの比較で言うと、キャリア1戦で挑戦した前走・ホープフルS(GⅠ)で僅差の3着に食い込んだステイフーリッシュも注目の1頭だ。

グレイル同様こちらもまだまだ子供っぽい面が抜けず、鞍上の中谷騎手が必死に矯正しながらの走りではあるが、前走内容から重賞級の器なのは間違いない。母父のキングカメハメハが出ているのか、ステイゴールド産駒にしてはやや鈍重な印象もあり、直線の長い東京コースも悪くなさそう。

左回り・遠征競馬の経験もある同馬であるが、何としても賞金を加算したいというお家事情もあるだろう。勝負度合いはグレイルより上と見て同等クラスの評価を与えたい。

関東の名門・藤沢厩舎が送り出す1頭のゴーフォザサミットも侮れない。

デビュー戦こそ太め残りで消化不良のレースだったものの、馬体が500キロを切った近2走はともに上がり最速で撫で斬るキレを見せつけた。前走で破ったナスノシンフォニーは牝馬ながら次走のホープフルSで善戦しており、オープンクラスでも充分に通用する力量と判断できる。特にレースぶりに注文もつかなさそうで、末脚全開なら好勝負も可能だろう。

前走のシンザン記念で案外だったカフジバンガードの巻き返しも怖い。

前走は馬場に気を取られたのと、進路が確保できず消化不良の一戦。良馬場で早め早めの競馬ができれば巻き返しも可能だろう。

他にも堀厩舎の期待馬ブレステイキング・サトノソルタスの2頭、スタミナありそうなオウケンブルースリ産駒のオウケンムーン、展開のカギを握るコスモイグナーツなどがクラシック戦線への殴り込みを狙っている。

登録馬は以下のとおりだ。

馬名性齢斤量
アメリカンワールド牡356
エイムアンドエンド牡356
オウケンムーン牡356
カフジバンガード牡356
グレイル牡357
コスモイグナーツ牡356
ゴーフォザサミット牡356
サトノソルタス牡356
ジャックローズ牡356
ステイフーリッシュ牡356
トッカータ牡356
フィニフティ牝3 54
ブラゾンダムール牡356
ブレステイキング牡356
モリトユウブ牡356
ヤマノグラップル牡356
リュウノユキナ牡356

想定・予想オッズ

11番人気アメリカンワールド61.7倍
13番人気エイムアンドエンド116.4倍
7番人気オウケンムーン21.8倍
4番人気カフジバンガード6.6倍
1番人気グレイル1.6倍
12番人気コスモイグナーツ104.1倍
5番人気ゴーフォザサミット8.8倍
2番人気サトノソルタス5.4倍
10番人気ジャックローズ54.8倍
3番人気ステイフーリッシュ5.9倍
17番人気トッカータ1981.3倍
8番人気フィニフティ29.8倍
9番人気ブラゾンダムール49.3倍
6番人気ブレステイキング19.4倍
16番人気モリトユウブ990.6倍
15番人気ヤマノグラップル330.1倍
14番人気リュウノユキナ220倍
おすすめの記事