ラッキーライラックの勝因、リリーノーブルの敗因は?チューリップ賞2018の回顧

無傷のまま桜の舞う仁川へ。

3月3日に阪神競馬場で行われたチューリップ賞(G2/芝1600外回り)はラッキーライラックの優勝に終わった。レースを分析していきながらラッキーライラックがレースを制したポイントやリリーノーブルなど他馬の敗因を探っていこう。


目次

結果・着順

馬名騎手
厩舎
人気
オッズ
1
ラッキーライラック石橋脩騎手1
牝354(栗東)松永幹1.8
2
マウレア武豊騎手3
牝354(美浦)手塚7.7
3
リリーノーブル川田騎手2
牝354(栗東)藤岡2.9
4
サラキア池添騎手4
牝354(栗東)池添学10.9
5
レッドランディーニ浜中騎手8
牝354(栗東)石坂正97.3
6
シグナライズルメール騎手5
牝354(栗東)藤原英13.5
7
スカーレットカラー岩田騎手6
牝354(栗東)高橋亮19.4
8
カレンシリエージョ松山騎手9
牝354(栗東)鈴木孝180
9
ウインラナキラ荻野極騎手10
牝354(栗東)宮284.9
10
サヤカチャン松田騎手7
牝354(栗東)田所76.9

払い戻し

単勝5180円1人気
複勝05
04
09
110円
140円
110円
2人気
3人気
1人気
枠連04 - 05710円2人気
馬連04 - 05750円2人気
ワイド04 - 05
05 - 09
04 - 09
230円
120円
290円
2人気
1人気
3人気
馬単05 → 04990円3人気
三連複04 - 05 - 09410円1人気
三連単05 → 04 → 091,950円6人気

レース分析

レースのラップを前後半で分けてみると47秒5、45秒9となっており上がり勝負だったことがわかる。時計も速く上位はすべて人気馬、決め手を問われる地力勝負だったと言える。では各馬の勝因・敗因について見ていこう。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 ラッキーライラック

初めて1番人気に推され、それに応えるように早め3番手からの競馬で堂々と横綱相撲で抜け出して見せた。死角は見当たらず、むしろ最後まであんなに追う必要があったのかと思うほどの強い内容。盤石の態勢で本番に向かう。今年の牝馬クラシックの主役だ。

2着 マウレア

中団からリリーノーブルと共に前を追いかけたかったが最後まで差は詰まらず。やや窮屈な位置から連を確保したことは褒められる内容で確かな地力は見せた。流れや展開などレースのあや次第では逆転の可能性を残した。

3着 リリーノーブル

マウレアの外から追い上げ前に迫ったが伸びきれず、ただトライアルとして悪い内容ではなかった。前回は後ろから差され、今回は捕まえられず。マウレア同様対抗グループの筆頭格として本番に向かう事となりそうだ。

4着 サラキア

出遅れて後方から。レースの流れ的にも前半での遅れは大きく懸命に脚を伸ばしたがここまで。ゲートがまともなら連争いまでは来ていたかもしれない。素質の高さは十分に見せた。ゆくゆくは重賞でも十分勝ち負けしてくる期待馬。

6着 シグナライズ

人気どころを見る形で雰囲気良く直線を向いたが思ったほど伸びる事は出来ず。はっきりした敗因も見当たらず現状は力負けとしか言えない。連勝した京都で出直しか。

まとめ

2歳女王が見事な始動戦を飾った。時計の出るレースで早めに位置を取り、直線も楽に進出し危ないシーンは一切なかった、まさに貫録勝ち。対抗グループもそれなりに力を出し切っており、現状これが地力差と言える。このままラッキーライラックは5連勝で桜花賞馬になることが出来るだろうか?

爆弾低気圧が通り過ぎ、春の訪れを感じる週末に強烈なデモンストレーションが行われた。

文=櫻井秀幸

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