関屋記念2018の競馬予想分析!5つのデータから導く穴馬候補

2018年8月12日、新潟競馬場で関屋記念(GⅢ/芝1600m)が行われる。

過去10年を見ると、勝ち馬10頭中8頭が4番人気以内と上位人気は強いが、そのうち8年で6番人気以下の伏兵が3着以内に入っており、3年は3連単が10万円を超えている。昨年は7番人気のマルターズアポジーが逃げ切って馬単万馬券となったように、穴馬の付け入る隙がないわけではない。

今年も波乱の要素はあるのか。当コーナーでは、過去のデータやレース傾向から高配当の使者となり得る穴馬を探していく。なお、特に明記していない場合、過去10年を対象とし、主に6番人気以下で3着以内に入った10頭を中心に分析する。


目次

データ① 重賞実績

6番人気以下で3着以内に入ったのは10頭。その10頭のうち4頭が重賞勝ち馬で、もう3頭にも重賞で2着の実績があった。さらに、その7頭が連対していたのはいずれも芝1600m以上の重賞だった。

重賞実績がありながら近走が不振で人気を落としている馬や、芝1800mや芝2000mで重賞を勝っていながら距離が短いと思われて評価が低い馬などが狙い目だ。

データ② 左回り実績

6番人気以下で3着以内に入った10頭のうち、8頭に左回りの1000万下クラス以上のレースで勝利か、左回りの重賞で3着以内の実績があった。

データ③ 夏実績

6番人気以下で3着以内に入った10頭のうち、9頭が7~9月のレースで勝っていた。夏に実績があるかどうかも重要になる。

データ④ 先行馬

6番人気以下で3着以内に入った10頭の中に勝ち馬は2頭いるが、2010年レッツゴーキリシマ(6番人気、単勝1460円)、2017年マルターズアポジー(7番人気、単勝1210円)と、ともに逃げ切りだった。

2008年にも8番人気のタマモサポートが3着に逃げ粘っており、10頭中6頭が4コーナー3番手以内の競馬をしていた。直線が日本一長い新潟外回りが舞台ではあるが、穴なら先行馬に魅力がある。

データ⑤ 馬体重

6番人気以下で3着以内に入った10頭を見ると、8頭が馬体重480kg以上で、そのうち4頭が520kg以上。大型馬が人気薄で好走するケースが目立つ。

結論

穴候補の筆頭として挙げられるのは、ヤングマンパワーだ。芝1600mで重賞3勝はメンバー最多。実績がありながら近走が不振で評価を落としている馬にぴたりと当てはまる。関屋記念は4年連続の出走で、2016年に優勝し、2015年に3着、2017年に4着と、左回りや暑い時期の実績も申し分ない。馬体重520kgを超える大型馬で、先行する競馬で結果を残している点も条件に合致する。

ウインガニオンは昨年、ともに2番手からの競馬で、7月の中京記念を勝ち、続く関屋記念でも2着と好走。連覇を狙った前走の中京記念が2番人気で8着と人気を裏切っただけに、今回は評価が下がりそうだが、先行力は全く衰えておらず、狙ってみる価値はあるだろう。

大穴となりそうなベルキャニオンも魅力がある。オープン特別のプリンシパルSを含めた全3勝を左回り(いずれも東京)でマークしており、共同通信杯で2着の実績もある。前走時の馬体重が500kgと大型で、昨年5月に東京芝1600mの準オープンを逃げ切り、その後も先行する競馬を続けてそれほど大きくは負けていない。夏競馬には出走自体がないので未知数だが、その点以外は条件をクリアしている。

ショウナンアンセムは重賞初挑戦ながら、6月に東京で準オープン、オープン特別と逃げ切って連勝。全6勝中4勝を左回り(いずれも東京)でマークしている巧者だ。7~9月に勝利こそないものの、新潟の夏開催で3戦2着2回ならまずまずと言える。

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