スワーヴリチャードの勝因、サトノダイヤモンドらの敗因は?大阪杯2018回顧

人馬一体で待望の戴冠。

4月1日に阪神競馬場で行われた大阪杯(G1/芝2000 内回り)はスワーヴリチャードの優勝に終わった。

衝撃の大捲り!思わぬレース展開となった大阪杯。流石ミルコデムーロの一言に尽きるところも大きいが、レースを分析していきながらスワーヴリチャードがレースを制したポイントやアルアイン、サトノダイヤモンドなど他馬の敗因を探っていこう。


目次

結果・着順

馬名騎手
厩舎
人気
オッズ
1
スワーヴリチャードMデムーロ騎手1
牡457(栗東)庄野3.5
2
ペルシアンナイト福永騎手6
牡457(栗東)池江16.3
3
アルアイン川田騎手2
牡457(栗東)池江3.6
4
ヤマカツエース池添騎手10
牡657(栗東)池添兼38.5
5
ミッキースワロー横山典騎手5
牡457(美浦)菊沢12.3
6
ダンビュライト浜中騎手8
牡457(栗東)音無20.1
7
サトノダイヤモンド戸崎圭騎手3
牡557(栗東)池江4
8
トリオンフ田辺騎手7
セ457(栗東)須貝19.4
9
スマートレイアー四位騎手11
牝855(栗東)大久保69
10
メートルダール松山騎手14
牡557(美浦)戸田249.1
11
ヤマカツライデン酒井騎手15
牡657(栗東)池添兼259.3
12
ウインブライト松岡騎手9
牡457(美浦)畠山37
13
シュヴァルグラン三浦騎手4
牡657(栗東)友道9.2
14
マサハヤドリーム北村友騎手16
牡657(栗東)今野555.7
15
サトノノブレス幸騎手13
牡857(栗東)池江107.8
16
ゴールドアクター吉田隼騎手12
牡757(美浦)中川80.6

払い戻し

単勝15350円1人気
複勝15
05
08
150円
310円
140円
1人気
5人気
2人気
枠連03 - 082,410円9人気
馬連05 - 152,930円12人気
ワイド05 - 15
08 - 15
05 - 08
1,020円
300円
640円
11人気
1人気
6人気
馬単15 → 053,750円14人気
三連複05 - 08 - 152,780円6人気
三連単15 → 05 → 0817,450円48人気

レース分析

まずラップを見てみると、前半が61秒1、後半が57秒1というかなり変則的なもので、持続力をかなり高いレベルで求められた一戦と言える。直線ややごちゃついたシーンには残念さも残る。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 スワーヴリチャード

はっきりと出負け。そのまま後方に位置したが残り1000のあたりから一気に進出しそのまま先頭に立った。

ここで3コーナーまでに内に切り込めたことが大きく外枠の不利を打ち消せた。しかしそれでもラスト1000を56秒前後(推定)で上がっておりすさまじい持続力を見せそのまま押し切った。

外枠もスローペースもクリアしてみせた能力と、この馬の特性を最大限引き出した鞍上の手腕には脱帽としか言いようがない。未完の大器がついに大きく花開いた。

2着 ペルシアンナイト

道中はアルアインの後ろ中団からの競馬。そのままコーナーを回り直線を向いてから外に出され脚を伸ばして連を確保した。

外に出た時にウインブライトを押しのける格好になったのはやや残念だが、距離不安を打ち消したという意味で作戦的には正解だっただろう。毎度上積みの大きい馬であることも覚えておきたい。

3着 アルアイン

好位4、5番手に位置した。そのまま脚を溜めて虎視眈々と運んでいたが勝負どころで下がってきたヤマカツライデンのあおりをやや受けてしまった。

直線は勝ち馬の背後から襲い掛からんとするも、ややモタれ気味にもなってしまい結局3着での入線。結果的にはもう少し積極的に運んだ方がチャンスは大きかっただろう。

4着 ヤマカツエース

後方から進め人気の一角サトノダイヤモンドの後ろの位置。そのままペルシアンナイトの後を追うように馬群をかき分けて追い上げた。捌きが上手くいったところはあるがやはり中距離では安定感がある。

5着 ミッキースワロー

後方に位置したが3コーナーから勝負をかけ外を進出。直線も懸命に脚を伸ばしたが、回った位置のロスも大きかったか最後は伸び負ける形に。上がりのかかる展開でこそ本領発揮か。現状での力は出し切っている。

7着 サトノダイヤモンド

レース序盤は中団の内目にいたが徐々に位置を下げ結局は後方からのレースに。直線は外に出されある程度伸びてはいるが勝ち負けには程遠かった。完調には一息だったか。消極的な戦法も悔いが残る。

13着 シュヴァルグラン

中団馬群の中を追走。直線は外目に出され、さぁここからというところで、ペルシアンナイトに寄られたウインブライトに進路をカットされそこからは脚を使えず。

距離も不足していただろうし、休み明けで本調子だったかも疑問だが、有馬記念に続き消化不良な敗戦になってしまったのは非常に残念。

まとめ

大いに不安視されていた右回りを全く物ともせず押し切って見せたスワーヴリチャード。

ラチを頼れば大丈夫と鞍上に確信があったかどうか定かではないが、その腹を括った騎乗ぶりには毎度感嘆の声をあげるしかない。しかし一見強引にも思える戦法を完遂したスワーヴリチャード自身の能力も当然高く評価されるべきだろう。

惜しくも涙を飲んだダービーの惜敗から1年も経たぬうちに、どこか頼りなさと危なっかしさを残す素質馬は立派な一流馬に成長していた。父はダービーの2着から大輪を咲かせるまでに1年半もかかったことを考えれば息子の成長力のすさまじさがよくわかる。

またミルコマジック、の一言だけでは片づけたくないと思わせるだけの説得力がその脚色にはあった。名馬の物語はまだ始まったばかりなのかもしれない。

文=櫻井秀幸

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