2019年4月7日、阪神競馬場で桜花賞(GⅠ/芝1600m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるダノンファンタジー、クロノジェネシス、グランアレグリア、シェーングランツ、ビーチサンバなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
桜花賞の勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気が3勝、2番人気が3勝と上位人気は強い。ただ、大波乱はないものの7番人気や8番人気が勝った年もあり、一筋縄ではいかない。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① マイル重賞で連対実績が必要
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬10頭中8頭が芝1600mの重賞で連対していた。残る2頭も芝1600mの重賞で3着の実績があった。
予想参考データ② キャリア3~5戦の馬が中心
キャリアは以下の通り。
キャリア2戦(0-1-0-3)
勝率 0.0% │ 連対率25.0% │ 複勝率25.0%
キャリア3戦(3-3-1-15)
勝率 13.6% │ 連対率27.3% │ 複勝率31.8%
キャリア4戦(4-3-5-28)
勝率 10.0% │ 連対率17.5% │ 複勝率30.0%
キャリア5戦(2-1-1-38)
勝率 4.8% │ 連対率7.1% │ 複勝率9.5%
キャリア6戦(1-2-3-33)
勝率 2.6% │ 連対率7.7% │ 複勝率15.4%
キャリア7戦以上(0-0-0-31)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
予想参考データ③ 前走は重賞で3着以内が理想
前走のクラス別成績は以下の通り。
500万下(0-0-0-2)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
オープン特別(1-1-0-30)
勝率 3.1% │ 連対率6.3% │ 複勝率6.3%
GⅢ(8-7-7-58)
勝率 10.0% │ 連対率18.8% │ 複勝率27.5%
GⅡ(1-1-3-55)
勝率 1.7% │ 連対率3.3% │ 複勝率8.3%
GⅠ(0-1-0-3)
勝率 0.0% │ 連対率25.0% │ 複勝率25.0%
勝ち馬10頭中7頭の前走がチューリップ賞(2017年以前はGⅢ)。
また、前走着順は以下の通り。
前走1着(4-7-3-36)
勝率 8.0% │ 連対率22.0% │ 複勝率28.0%
前走2着(3-0-2-33)
勝率 7.9% │ 連対率7.9% │ 複勝率13.2%
前走3着(2-1-2-16)
勝率 9.5% │ 連対率14.3% │ 複勝率23.8%
前走4着(1-0-0-8)
勝率 11.1% │ 連対率11.1% │ 複勝率11.1%
前走5着(0-0-1-8)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率11.1%
前走6~9着(0-1-2-22)
勝率 0.0% │ 連対率4.0% │ 複勝率12.0%
前走10着以下(0-1-0-25)
勝率 0.0% │ 連対率3.8% │ 複勝率3.8%
勝ち馬10頭中8頭の前走が芝重賞で3着以内。
予想参考データ④ 関西馬が優勢
美浦(3-1-3-58)
勝率 4.6% │ 連対率6.2% │ 複勝率10.8%
栗東(7-9-7-90)
勝率 6.2% │ 連対率14.2% │ 複勝率20.4%
2019年の主役候補は?
堂々の主役となるのはダノンファンタジー。ファンタジーS、阪神JF、チューリップ賞と、いずれも1番人気に応えて重賞3連勝中で、実績は抜けている。
チューリップ賞で2着だったシゲルピンクダイヤは、重賞2戦目で前進が見込める。
クロノジェネシスは阪神JF2着後、前走のクイーンCを快勝。実績はメンバー上位だ。
ビーチサンバは1勝馬ながら、芝1600mの重賞で2着2回、阪神JF3着と実績は豊富で、有力の1頭になる。
別路線組では、サウジアラビアロイヤルCを制し、前走の朝日杯FSで3着だったグランアレグリア、フラワーC2着、アルテミスS3着の実績があるエールヴォアなどにもチャンスがある。