ガンコの勝因、キセキやトーセンバジルの敗因は?日経賞2018回顧

柔軟な対応でタイトルを掴みとった。

3月24日に中山競馬場で行われた日経賞(G2/芝2500)はガンコの優勝に終わった。

レースを分析していきながらガンコがレースを制したポイントやキセキ、トーセンバジルなど他馬の敗因を探っていこう。


目次

結果・着順

馬名騎手
厩舎
人気
オッズ
1
ガンコ藤岡佑騎手3
牡556(栗東)松元5.4
2
チェスナットコート蛯名騎手7
牡455(栗東)矢作20.6
3
○地サクラアンプルール田辺騎手6
牡757(美浦)金成12.3
4
ロードヴァンドール横山典騎手4
牡556(栗東)昆6.3
5
トーセンバジルMデムーロ騎手2
牡656(栗東)藤原英3.5
6
ゼーヴィント戸崎圭騎手5
牡556(美浦)木村9.1
7
ソールインパクト福永騎手8
牡656(美浦)戸田36.5
8
ノーブルマーズ高倉騎手9
牡556(栗東)宮本43.9
9
キセキルメール騎手1
牡457(栗東)角居3.3
10
アルター津村騎手12
セ656(美浦)古賀慎244.2
11
ピンポン武藤騎手13
牡856(美浦)粕谷465.2
12
○地ショウナンバッハミナリク騎手10
牡756(美浦)上原46.9
13
ナスノセイカン丸山騎手11
牡656(美浦)矢野173.7
14
アクションスター大野騎手14
牡856(栗東)音無521
15
サイモントルナーレ柴田大騎手15
牡1256(美浦)加藤和625.9

払い戻し

単勝12540円3人気
複勝12
03
11
240円
490円
350円
3人気
7人気
6人気
枠連02 - 074,060円18人気
馬連03 - 125,880円21人気
ワイド03 - 12
11 - 12
03 - 11
1,720円
1,230円
2,870円
21人気
15人気
32人気
馬単12 → 039,850円34人気
三連複03 - 11 - 1223,270円69人気
三連単12 → 03 → 11136,540円374人気

レース分析

まずラップを見てみよう。最初の100メートルを除いた2400メートルを3分割してみると、49秒、49秒4、48秒4となっている。ちょうど1000メートル通過のあたりが非常に緩んでいた。

それゆえ、キセキの進出自体はさほど悪手には思えなかったが、それがレース全体に大きな影響を与えたことは事実だろう。では各馬を振り返って行こう。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 ガンコ

ロードヴァンドールを制してハナへ。しかしキセキが途中で強引にハナを奪いに来たためあっさり行かせ2番手をキープ。

直線手前で内から先頭を奪い返すとそのままゴールまで先頭を譲らず。地力強化が顕著だがそれ以上に芝への再挑戦が大正解だったようで充実一途。引き続き楽しみだ。好調な鞍上の冷静な運びも際立っていた。

2着 チェスナットコート

道中はトーセンバジルの後ろに位置したが、直線はサクラアンプルールの内を進みよく脚を伸ばした。勢いがある時止まらないハーツクライ産駒の特性通りここでも大健闘。中山をこなしたことも収穫。

3着 サクラアンプルール

後方馬群を進み直線は大外へ。脚は見せたが2着馬に競り負けた。距離もやや長かったかもしれないが2キロ差も響いたか。ただ中山ではやはり信頼度が高い。

5着 トーセンバジル

ポツンと中団を進み直線も馬場の中ほどに突っ込んだ。ジリジリとした脚しか使えず掲示板までにとどまった。休み明けは苦手なタイプで次走で真価が問われるか。

9着 キセキ

残り1200のあたりでハナへ。かなり勢いが付いておりスローを見こしての仕掛けというよりは抑えきれずの色が強かった。

早々にキセキにハナを奪い返され抵抗できず。度外視出来る部分は大きいが、折り合い面など昨年大きく成長した部分のリズムが狂わなければ良いが。。

まとめ

チグハグな競馬で敗退したキセキの父はルーラーシップ。同馬も日経賞で珍名馬(ネコパンチ)に不覚を取った。歴史は繰り返すものだと思ったが、一方ガンコの今後がネコパンチのようになるとは考えづらい。

種牡馬引退?とも囁かれ、何れにせよ芳しい状況とは言えない父ナカヤマフェスタの未来を切り開くべく息子はひたむきに走り続ける。その姿はどれだけ頑固でも構わない。

文=櫻井秀幸

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