2020年3月14日、中山競馬場で中山牝馬ステークス（GⅢ／芝1800m）が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるコントラチェック、ウラヌスチャーム、エスポワール、ソウルスターリング、デンコウアンジュなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか？
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
中山牝馬ステークスの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気はわずか1勝。2011年は10番人気が勝って3連単244万円超となるなど、牝馬限定のハンデ戦らしく波乱傾向が強い。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 芝重賞での好走実績が必要
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬10頭中9頭に芝重賞で3着以内の実績があった。例外の1頭は、芝1800mで5戦して3勝2着2回の連対率100％と、高いレベルの距離実績があった。
予想参考データ② 前走は同年の重賞が理想
前走のクラスは以下の通り。
1600万下（1-3-1-13）
勝率 5.6％ │ 連対率22.2％ │ 複勝率27.8％
オープン特別（2-1-1-17）
勝率 9.5％ │ 連対率14.3％ │ 複勝率19.0％
ＧⅢ（5-5-6-65）
勝率 6.2％ │ 連対率12.3％ │ 複勝率19.8％
ＧⅡ（1-0-1-5）
勝率 14.3％ │ 連対率14.3％ │ 複勝率28.6％
ＧⅠ（1-1-0-19）
勝率 4.8％ │ 連対率9.5％ │ 複勝率9.5％
また、前走の競馬場は以下の通り。
東京（1-2-1-17）
勝率 4.8％ │ 連対率14.3％ │ 複勝率19.0％
中山（1-4-1-20）
勝率 3.8％ │ 連対率19.1％ │ 複勝率23.1％
京都（5-1-4-42）
勝率 9.6％ │ 連対率11.5％ │ 複勝率19.2％
阪神（0-1-0-2）
勝率 0.0％ │ 連対率33.3％ │ 複勝率33.3％
中京（3-2-3-24）
勝率 9.4％ │ 連対率15.6％ │ 複勝率25.0％
その他（0-0-0-21）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率0.0％
愛知杯、京都牝馬Ｓなど、同年1、2月の牝馬限定重賞から参戦する馬が中心になる。
なお、勝ち馬10頭の中に、前走で掲示板を確保していた馬はわずか3頭と、ハンデ戦らしく前走着順は問われない。
予想参考データ③ 5歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
4歳（3-3-1-43）
勝率 6.0％ │ 連対率12.0％ │ 複勝率14.0％
5歳（5-4-4-38）
勝率 9.8％ │ 連対率17.6％ │ 複勝率25.5％
6歳（2-4-2-35）
勝率 4.7％ │ 連対率14.0％ │ 複勝率18.6％
7歳（0-0-2-9）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率18.2％
8歳以上（0-0-0-1）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率0.0％
予想参考データ④ 東西ほぼ互角
美浦（5-7-4-58）
勝率 6.8％ │ 連対率16.2％ │ 複勝率21.6％
栗東（5-4-5-68）
勝率 6.1％ │ 連対率11.0％ │ 複勝率17.1％
予想参考データ⑤ 軽ハンデ馬が活躍
勝ち馬10頭中9頭がハンデ54kg以下で、うち5頭が53kg以下。ハンデの比較的軽い馬が活躍している。
一方で、トップハンデは【1・3・0・19】。唯一優勝した2015年は、トップハンデが54kgと例年に比べると軽かった。
2020年の主役候補は？
中心となるのは、前走の京都牝馬Ｓで3着と好走したメイショウグロッケ。前走から2kg減となる52kgの軽ハンデで、さらなる前進に期待できる。
コントラチェックは前走のターコイズＳで重賞2勝目を飾った。この舞台でフラワーＣを勝っており、距離延長は問題ない。
そのターコイズＳで2着だったエスポワールは、ＧⅠを除けば複勝圏外がない。53kgの軽ハンデで重賞初制覇の好機だ。
愛知杯組で、重賞連対実績があるフェアリーポルカ、レッドランディーニにもチャンスがある。