カワキタエンカの勝因、マキシマムドパリの敗因は?中山牝馬ステークス2018レース回顧

やはり強い4才牝馬。

3月10日に中山競馬場で行われた中山牝馬ステークス(G3/芝1800)はカワキタエンカの優勝に終わった。

レースを分析していきながらカワキタエンカがレースを制したポイントやマキシマムドパリ、トーセンビクトリーなど他馬の敗因を探っていこう。


目次

結果・着順

馬名騎手
厩舎
人気
オッズ
1
カワキタエンカ池添騎手6
牝453(栗東)浜田8.2
2
フロンテアクイーン北村宏騎手2
牝554(美浦)国枝5.5
3
○地レイホーロマンス岩崎騎手9
牝552(栗東)橋田18.8
4
トーセンビクトリー田辺騎手3
牝656(栗東)角居6.6
5
ブラックオニキス松岡騎手13
牝453(美浦)加藤和77.8
6
ゲッカコウ柴田大騎手10
牝554(美浦)高橋博23.6
7
キンショーユキヒメ蛯名騎手8
牝553(栗東)中村18.5
8
エンジェルフェイス三浦騎手7
牝554(栗東)藤原英10.3
9
バンゴール石橋脩騎手11
牝653(美浦)尾関41.4
10
エテルナミノル四位騎手5
牝556(栗東)本田7.3
11
ワンブレスアウェイ戸崎圭騎手4
牝554(美浦)古賀慎6.8
12
マキシマムドパリ藤岡佑騎手1
牝656(栗東)松元4.9
13
シャルール内田博騎手12
牝654(栗東)松永幹56.7
14
オートクレール黛騎手14
牝753(美浦)中野102
15
田辺騎手14
セ1056(美浦)藤沢和62.7
16
津村騎手5
牝654(栗東)音無9.4

払い戻し

単勝14820円6人気
複勝14
06
10
280円
190円
510円
5人気
2人気
10人気
枠連04 - 081,740円9人気
馬連06 - 141,940円6人気
ワイド06 - 14
10 - 14
06 - 10
890円
2,810円
1,250円
8人気
37人気
15人気
馬単14 → 064,260円17人気
三連複06 - 10 - 1411,120円42人気
三連単14 → 06 → 1050,360円181人気

レース分析

まずラップを見てみると前半が36秒9、36秒7、35秒4となっている。中山のこのコースは坂スタートでそのままコーナーに入っていくので、他場と同等には扱えないが一般的に速くなることが多い2ハロン目も遅くかなりスローな推移と言える。

そのままペースは上がらず完全な上がりの競馬、着差がつきにくく直線での順位変動が乏しいレースとなった。では各馬を見ていこう。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 カワキタエンカ

一目散にハナへ。コーナーに差し掛かる以前から最内に切れ込むことにも成功しロスなく淡々と進めることが出来た。桜花賞、秋華賞でも好走したように重い馬場はお手の物。まんまと逃げきってみせた。

2着 フロンテアクイーン

道中は積極的に3番手あたりを進んだが、勝負どころからは早めに進出と言うよりは内が開くのをじっと待った。直線満を持してカワキタエンカに迫ったが相手も楽をしており届くところまでは行かず。これで4戦連続の2着。堅実だがもどかしい。

3着 レイホーロマンス

道中はブービーから
じっくりと進め、勝負どころで外を押し上げそのまま直線も脚を伸ばした。

ロスが多い競馬で、展開も向かなかった事を考えれば価値のある好走。小柄な馬でマイナス体重も厳しかっただろうが力をつけているし、鞍上とも手が合う。

4着 トーセンビクトリー

先団の内を進んだが、直線は出そうとしたところで外の進路を確保できず、やや消化不良なレースになった。56も厳しかったし十分に酌量の余地はある敗戦と言える。

10着 エテルナミノル

後方の内目に居たが勝負所でも動けず全くらしさを見せられない大敗となった。前走から2キロ増えた斤量が響いた可能性もあるがそれにしても案外な敗戦。

11着 ワンブレスアウェイ

出負けし後方から。外を回って追い上げを図ったが直線は余力がなかった。キレない馬がスローを出遅れては勝負にならない。ゲート難が本格化しており買いづらい馬になってしまった。

12着 マキシマムドパリ

中団の内を進んだが進出するシーンもなくそのままずるずると後退してしまった。ラストランで仕上がりもどうだったか。

まとめ

鮮やかな逃げ足で重賞初制覇を飾ったカワキタエンカ。重い馬場に強く、逃げてこその個性派ディープインパクト産駒と言える。外連味のないスタイルで逞しく走る姿は実にこぶしが効いている。

文=櫻井秀幸

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