見せつけた成長力。
4月22日に京都競馬場で行われたマイラーズカップ(G2/芝1600 外回り)はサングレーザーの優勝に終わった。
豪華なメンバーが揃った安田記念前哨戦は意外なワンサイドのレコード決着となった。レースを分析していきながらサングレーザーがレースを制したポイントやエアスピネル、モズアスコットなど他馬の敗因を探っていこう。
目次
結果・着順
着 | 馬名 | 騎手 厩舎 | 人気 オッズ | |
1 | サングレーザー | 福永騎手 | 4 | |
牡4 | 57 | (栗東)浅見 | 6.8 | |
2 | ○外モズアスコット | ルメール騎手 | 2 | |
牡4 | 56 | (栗東)矢作 | 3.5 | |
3 | エアスピネル | 武豊騎手 | 1 | |
牡5 | 56 | (栗東)笹田 | 2.9 | |
4 | ガリバルディ | 和田騎手 | 11 | |
牡7 | 56 | (栗東)藤原英 | 152.6 | |
5 | ベルキャニオン | 藤岡佑騎手 | 10 | |
牡7 | 56 | (美浦)堀 | 113 | |
6 | グァンチャーレ | 古川騎手 | 8 | |
牡6 | 56 | (栗東)北出 | 27.8 | |
7 | ロジクライ | 川田騎手 | 3 | |
牡5 | 56 | (栗東)須貝 | 4.4 | |
8 | ○外ダッシングブレイズ | 浜中騎手 | 7 | |
牡6 | 56 | (栗東)吉村 | 24.4 | |
9 | ブラックムーン | 秋山騎手 | 6 | |
牡6 | 56 | (栗東)西浦 | 14.2 | |
10 | ムーンクレスト | 松田騎手 | 13 | |
牡6 | 56 | (栗東)本田 | 318.9 | |
11 | □地ピークトラム | 小牧騎手 | 14 | |
牡7 | 56 | (地方)山口浩 | 572.3 | |
12 | ヤングマンパワー | 岩田騎手 | 5 | |
牡6 | 56 | (美浦)手塚 | 13.9 | |
13 | テイエムイナズマ | 四位騎手 | 12 | |
牡8 | 56 | (栗東)武英 | 279.7 | |
14 | カデナ | 幸騎手 | 9 | |
牡4 | 56 | (栗東)中竹 | 83.7 |
払い戻し
単勝 | 5 | 680円 | 4人気 |
複勝 | 05 09 04 | 160円 130円 120円 | 4人気 2人気 1人気 |
枠連 | 04 - 06 | 1,010円 | 5人気 |
馬連 | 05 - 09 | 1,270円 | 5人気 |
ワイド | 05 - 09 04 - 05 04 - 09 | 410円 280円 230円 | 5人気 3人気 1人気 |
馬単 | 05 → 09 | 2,840円 | 11人気 |
三連複 | 04 - 05 - 09 | 860円 | 2人気 |
三連単 | 05 → 09 → 04 | 7,060円 | 15人気 |
レース分析
まずラップを見てみると、前半が45秒8、後半が45秒5とほぼイーヴンなラップとなっていた。
レコードタイムが示すように超高速での決着であり、持続力とスピードが求められるレースとなった。では、各馬を振り返って行こう。
出走馬勝因、敗因、次走への展望
1着 サングレーザー
後方の内を進んだ。外は回らず内目をさばいて中団まで進出し直線へ。
そこからすさまじい決め手を発揮し、エアスピネルを捉えると先に抜け出していたモズアスコットまで楽に差し切ってみせた。完全に本格化。
2着 モズアスコット
早めに2番手に上がり、直線も早々に先頭を奪った。そのまま粘り込みを図るが最後に勝ち馬に捕まってしまった。ただこの馬としてはかなり積極的な競馬をしたこともあり、次走溜めが利けば弾ける可能性は高い。
3着 エアスピネル
中団のイン、ポケットの位置を追走。前を射程圏に入れて直線も向いたがイマイチ伸び切れず。甘さを見せたが、休み明けとしては及第点か。
7着 ロジクライ
ハナへ行きレースを引っ張った。そこまで厳しい流れではなかったがモズアスコットに早めに来られさほど抵抗できず。逃げる形はあまり得意ではなさそうだ。
まとめ
驚くほどスムースなレース運びで快勝を収めたサングレーザーの前途はあまりにも明るい。
早くから将来を嘱望された素質馬が善戦続きだった昨秋から一変、凄味すら感じる逞しさを披露した。豊作な4歳マイラーにまた主役候補が一頭誕生した。
文=櫻井秀幸