止まらない優しい上昇気流。
5月27日に東京競馬場で行われた目黒記念(G2 芝2500)はウインテンダネスの優勝に終わった。
祭りの後の雰囲気漂う府中で今年も最終レースに開催された伝統のハンデ重賞は例年通り激しい叩きあいの混戦となった。このレースを分析していきながら、同馬がレースを制したポイントや、パフォーマプロミスなど他馬の敗因を探っていこう。
目次
結果・着順
着 | 馬名 | 騎手 厩舎 | 人気 オッズ | |
1 | ウインテンダネス | 内田博騎手 | 9 | |
牡5 | 54 | (栗東)杉山 | 17.6 | |
2 | ノーブルマーズ | 高倉騎手 | 10 | |
牡5 | 55 | (栗東)宮本 | 28.8 | |
3 | パフォーマプロミス | Mデムーロ騎手 | 1 | |
牡6 | 56 | (栗東)藤原英 | 3.9 | |
4 | ポポカテペトル | 川田騎手 | 6 | |
牡4 | 55 | (栗東)友道 | 10.6 | |
5 | ソールインパクト | 福永騎手 | 8 | |
牡6 | 54 | (美浦)戸田 | 14.6 | |
6 | ゼーヴィント | 戸崎圭騎手 | 3 | |
牡5 | 57.5 | (美浦)木村 | 7.7 | |
7 | ヴォージュ | 藤岡康騎手 | 14 | |
牡5 | 54 | (栗東)西村 | 91.4 | |
8 | コウキチョウサン | 石川騎手 | 13 | |
牡5 | 51 | (美浦)和田郎 | 79.4 | |
9 | トウシンモンステラ | 丸山騎手 | 16 | |
牡8 | 52 | (栗東)村山 | 229.1 | |
10 | ホウオウドリーム | 田辺騎手 | 7 | |
牡4 | 54 | (栗東)矢作 | 12.4 | |
11 | チェスナットコート | 蛯名騎手 | 2 | |
牡4 | 56 | (栗東)矢作 | 4.6 | |
12 | サウンズオブアース | ボウマン騎手 | 5 | |
牡7 | 58 | (栗東)藤岡 | 9.9 | |
13 | フェイムゲーム | ルメール騎手 | 4 | |
セ8 | 59 | (美浦)宗像 | 7.9 | |
14 | ○地リッジマン | 松岡騎手 | 12 | |
牡5 | 52 | (栗東)庄野 | 56.9 | |
15 | ハッピーモーメント | 三浦騎手 | 15 | |
牡8 | 54 | (栗東)角居 | 102.6 | |
16 | ブライトバローズ | 石橋脩騎手 | 11 | |
牡6 | 54 | (美浦)堀 | 28.9 |
払い戻し
単勝 | 3 | 1,770円 | 9人気 |
複勝 | 03 04 08 | 500円 520円 170円 | 9人気 10人気 1人気 |
枠連 | 02 - 02 | 17,770円 | 32人気 |
馬連 | 03 - 04 | 19,220円 | 52人気 |
ワイド | 03 - 04 03 - 08 04 - 08 | 3,770円 1,620円 1,680円 | 43人気 18人気 19人気 |
馬単 | 03 → 04 | 29,280円 | 90人気 |
三連複 | 03 - 04 - 08 | 23,330円 | 86人気 |
三連単 | 03 → 04 → 08 | 197,190円 | 619人気 |
レース分析
ラップを見てみよう。初めの100メートルを除くと48秒、48秒1、46秒3という推移で上がりが速いレース展開となった。決め手勝負の色合いが強いレースだったと言える。では各馬の、勝因・敗因について見ていこう。
出走馬勝因、敗因、次走への展望
1着 ウインテンダネス
中団のインを追走。好枠を生かしたロスのない競馬でじっくり脚を溜めた。直線は狭いところを突き抜けて見事優勝。混戦でハンデも生きたが本当に充実している。
2着 ノーブルマーズ
先団のインを積極的に進んだ。直線もインを突きあわや勝ったと思う2着。東京のこれぐらいの距離がベストだろう。
3着 パフォーマプロミス
先行する構えも見せたがそこから控え結局中団からの競馬に。直線は先に抜けたポポカテペトルを目指して追い上げ、なんとかこれを捕まえたが自身より斤量の軽い二頭に及ばず。休み明けを考えれば及第点か。
6着 ゼーヴィント
勝ち馬の少し後ろを進んだ。中団のまま直線に入り追い上げを図ったが伸びかけたところで進路を失った。まともなら勝ち負け出来ていた。見直し可能。
11着 チェスナットコート
中団やや後方からのレース。直線は外から脚を伸ばそうとしたが冴えず。馬場的なものもあっただろうが、それにしても反応がなかった。疲労も残っていたか?心配な大敗。
まとめ
勝ったウインテンダネスはここ2か月で3勝目。驚異的な時計から中1週の強行軍もなんのその、一気にG2ウイナーにまで上り詰めた。
鞍上内田は11、12レースと混戦を割って連勝。ダービーで不利を受け消化不良に終わったうっぷんを十二分に晴らしたか。同じく杉山きゅう舎も11、12レースと連勝。楽しみな成長株がきゅう舎に嬉しい重賞初勝利をもたらした。
文=櫻井秀幸