安田記念2018の競馬予想分析…軽視禁物?外国馬ウエスタンエクスプレスが持つ好材料

香港馬の意地見せられるか――。

2018年6月3日、東京競馬場で安田記念(GⅠ/芝1600m)が行われる。今年はスワーヴリチャードが参戦予定だ。他にレッドファルクスやペルシアンナイトなど短マイル中距離のチャンピオンが集結した。大変注目度の高いレースとなったが、その中で忘れてはならないのが香港から参戦のウエスタンエクスプレスだ。

ウエスタンエクスプレスの前走はチャンピオンズマイルだったが、道中は3番手の外目を回り、最後の直線に向いたがジリジリと脚は伸ばしたものの、勝ち馬のビューティージェネレーションに1馬身ほど及ばなかった。結果的に去年末に行われた香港マイルと同じワンツーフィニッシュとなったが、この時は13番人気、日本の配当で複勝3710円という大波乱だ。結果的に香港マイルの結果を含め、今の香港でマイルの距離ならば一線級という表現ができる。

最近は日本競馬のレベルが上がったことで外国馬がノーチャンスになってきていると考える人が多い。しかし忘れたころにやってくるのが外国馬であり、高松宮記念のブリザードのように決してノーチャンスというわけではない。今回は3頭のチャンピオンホースが集まったが、死角がないわけではない。ウエスタンエクスプレスの激走の可能性を掘り下げる。


目次

要素① レーティング上位

JRAのホームページにはプレレーティングの項目がある。ここで今回の安田記念のプレレーティングを見てみると、トップは大阪杯でマークしたスワーヴリチャードの121ポンド、2位はペルシアンナイトが大阪杯2着でマークした119ポンド、そして3位がウエスタンエクスプレスの117ポンドだ。116ポンドにはサングレーザーやリアルスティールが並ぶ。

レーティングだけで見ればウエスタンエクスプレスは決して実力がない馬ではない。ちなみに今年の高松宮記念に出走したブリザートは115ポンドだったが、レーティングに近い結果は残している。レーティングがすべてではないが、ちゃんとした結果がなければ数字は伴わない。いったん立ち止まって考えるには十分なファクターである。

要素② 時計にもしっかり対応

香港馬といえば、日本の芝の高速時計に対応できないと言われ続けている。そして雨が降ればチャンスが出てくるかもしれない程度の認識でいるが、ウエスタンエクスプレスにはマイルでの時計が1分32秒9という時計がある。それだけの時計があればよほどの高速馬場にならない限り、対応はできるはずだ。

また今週は水曜から金曜にかけて東京地方は雨予報となっている。先週は確かに高速馬場だったが、今週は同じような馬場になるかどうか。多少緩さが残るようであれば、時計はやや落ちる。また阪神牝馬ステークスのようなとんでもないスローになる可能性もあり、ロゴタイプが逃げ切った安田記念ではモーリスですら差し切れなかった。時計の裏付けはある程度あり、天気が崩れるとなれば、チャンスの目はある。

要素③ 鞍上が手慣れたジョッキーに

本来の予定ではボウマン騎手がウエスタンエクスプレスに騎乗予定だった。ところが、先週の日本ダービーで斜行してしまい、2週の騎乗停止に追い込まれた。そこで陣営が選択したのはウエスタンエクスプレスに何度も騎乗しているクリッパートン騎手だ。クリッパートン騎手は前走のチャンピオンズマイル、香港マイルにも騎乗するなど好成績を出したレースに騎乗していた。

ボウマン騎手は実現すれば安田記念で初騎乗だったことから、手慣れた騎手へ手が戻るのはプラスだ。懸念事項はクリッパートン騎手が日本で初騎乗という点である。クリッパートン騎手は昨シーズンから香港に騎乗し、リーディング5位という結果を残した24歳の若者だ。経験値不足という懸念はあるが、安田記念の騎乗を熱望していた経緯があり、その熱意でなんとかしたいところだ。

まとめ

香港馬が馬券圏内に来たのは2008年のアルマダまで遡らないといけない。ウオッカが日本ダービー以来の勝利を飾ったレースとして有名だが、この時の2着がアルマダだ。そしてアルマダとウエスタンエクスプレスの共通点はチャンピオンズマイルや香港マイルで2着という点である。アルマダのそれまでの持ち時計はウエスタンエクスプレスより多少劣っていたが、この時は勝ちタイムが1分33秒台だったために十分対応できた。

過去10年の勝ちタイムを見る限り、はっきり言えば時計勝負になりやすく可能性はそこまで高くない。ただ1分33秒程度に収まれば可能性は出てくる。逃げ馬らしい逃げ馬がいない、それでいてこれだけ多くの有力馬がいて牽制合戦になる可能性もある。そうなればウエスタンエクスプレスでも十分勝負になる。

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