7月5日に行われたラジオNIKKEI賞(GⅢ/芝1800m)。1番人気のアンビシャスが快勝する中3着には12人気のマルターズアポジーが逃げ粘った。
マルターズアポジーの血統背景や将来性はどんなものなのだろうか? 徹底分析を行っていこう。
血統評価は?
マルターズアポジーは父ゴスホークケン、母マルターズヒート、その父オールドトリエステという血統。父ゴスホークケンは現役時代、07年の朝日杯FSを逃げ切って制した馬だ。しかし、その後は長期休養などもあり思うように結果が残せず、結局勝ち鞍は新馬戦と朝日杯FSのみで引退した。
ゴスホークケンの産駒は中央に4頭しかおらず、このマルターズアポジーが最初にして唯一、中央で勝ち星を挙げている。
母マルターズヒートは現役時代、2歳時にファンタジーS3着、3歳になってフェアリーS(当時1200m)、エルフィンS(OP)を連勝し、フィリーズRで2着した牝馬だった。ただ、マルターズヒートもこれ以降は目立った活躍ができず、障害戦以外では馬券に絡むことは一度もないまま引退した。
なお、近親には根岸SなどダートGⅢを3勝、マイルCS南部杯2着、フェブラリーS3着など活躍したワイルドワンダーがいる。
父、母ともに早熟なイメージのある本馬だけに、やはり課題は成長力だろう。今回は他に逃げ馬不在、マークも緩くマイペースで逃げることができた。父、母父とも系統としてはダート血統で、福島の芝はそういった血統の馬が他場に比べ比較的活躍できる舞台でもある。
次走以降、人気を背負うようであれば安易に信頼はできない。活躍の場は福島のような直線の短いローカルコースが中心になるだろう。
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