府中S2017結果・動画│レアリスタの勝因、ヴォージュの敗因は?

4月22日に東京競馬場で行われた府中ステークス(準OP/芝2000m)は、1番人気のステイゴールド産駒レアリスタ(牡5)が、2番人気ヴォージュ(牡4)との接戦を制して勝利した。

勝ち馬の勝因、敗れた馬たちの敗因は何だったのか? 振り返っていくことにしよう。


目次

レース映像・動画

府中ステークス映像はこちらから(※JRA公式サイト→レース結果→重賞レース結果のページでご覧いただけます)

結果・着順

2017年 4月22日(土) 2回東京1日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【10R】 府中S
4歳以上・1600万下(定量) (混)[指定] 芝 2000m 11頭立

馬名性齢
11レアリスタ牡51
2ヴォージュ牡42
9パワースラッガー牡63
4レッドルーファス牡77
5ネイチャーレット牡44
10ウインオリアート牝611
3サンライズタイセイ牡710
8シャドウウィザードセ76
1リスペクトアース牡45
107ロスカボス牡48
116ロングシャドウ牡79

LAP 12.9-11.3-11.3-11.4-12.4-12.8-12.2-11.6-11.3-12.0
通過 35.5-46.9-59.3-72.1
上り 72.3-59.9-47.1-34.9
平均 1F:11.92 / 3F:35.76

レース分析

全体のラップを見てみると……

12.9-11.3-11.3-11.4-12.4-12.8-12.2-11.6-11.3-12.0
59.3-59.9

というように、前半のほうが早いという結果に。リスペクトアースが後続を話していたため、実質ハイペースというわけではなかったにしても、11頭立てでこのペースなら十分に実力を計れるレースになったといえる。

1、2、3番人気で決着したように、フラットな展開になったことで実力が問われるレースになった。道中や直線でも大きな不利はなし。そういう意味で、上位勢の力は評価していいだろう。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 レアリスタ

道中中団につけて、直線ではスムーズに外に出して加速し、そのまま押し切ったという王道の競馬だった。ステイゴールド×Meadowlakeという重たい配合の馬だけに、ある程度タフさが要求される展開になったのは好都合だった。

キャリアで上がり1位を使ったことが2回しかないように、めちゃくちゃ切れる馬、というわけではない。むしろ、瞬発力勝負は苦手。それは兄のリアルインパクトやネオリアリズム、アイルラヴァゲインなどを見ても明らかだろう。どの馬たちも瞬発力で差し切る、というよりある程度のポジションにつけてタフさで乗り切る、という競馬が得意だった。

今後もスタミナが問われる展開になれば、重賞でも通用するはず。反対に瞬発力が問われるレースは、決め手に欠けるため、取りこぼしていくこちになりそうだ。

2着 ヴォージュ

先行して押し切りたかったが、勝ち馬につかまってしまった。この馬もナカヤマフェスタ産駒らしく、切れない馬だ。瞬発力がない分、先行してどこまで粘れるか、というタイプ。

3着 パワースラッガー

このところ距離を伸ばしてきて安定して走っている。さすがに1、2着馬には力負けだが、この条件なら安定して力を発揮していきそう。

4着 レッドルーファス

直線の入り口でやや前が窮屈になって追い出しが遅れた分、上位と差がついてしまった。といっても、致命的な不利というわけではなかっただけに、実力差と考えて良さそう。

5着 ネイチャーレット

400m地点まで馬なりで上がってきたため、もっと伸びるかと思ったが、案外伸びず。とはいえ、コーナーで1頭だけ大外を回ってかなり距離ロスがあった。そのロスが最終的な差を生んだのではないか。距離ロスがなければもっと差は縮まっていた。この条件なら好勝負できそう。距離は伸びたほうがいいだろう。

6着 ウインオリアート

善戦したが、最後は力負け。ステイゴールド産駒のワンツーと、条件は合っていただけに、ここで来られないと今後は相手に恵まれない限り苦しいか。

7着 サンライズタイセイ
8着 シャドウウィザード

9着 リスペクトアース

結果としてオーバーペースになってしまった。逃げ馬はピンかパーか、という結果になりやすいため、この結果もやむなしか。

10着 ロスカボス
11着 ロングシャドウ

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