4月22日に東京競馬場で行われた府中ステークス(準OP/芝2000m)は、1番人気のステイゴールド産駒レアリスタ(牡5)が、2番人気ヴォージュ(牡4)との接戦を制して勝利した。
勝ち馬の勝因、敗れた馬たちの敗因は何だったのか? 振り返っていくことにしよう。
目次
レース映像・動画
府中ステークス映像はこちらから(※JRA公式サイト→レース結果→重賞レース結果のページでご覧いただけます)
結果・着順
2017年 4月22日(土) 2回東京1日 天候 : 曇 馬場状態 : 良
【10R】 府中S
4歳以上・1600万下(定量) (混)[指定] 芝 2000m 11頭立
着 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 人 |
---|---|---|---|---|
1 | 11 | レアリスタ | 牡5 | 1 |
2 | 2 | ヴォージュ | 牡4 | 2 |
3 | 9 | パワースラッガー | 牡6 | 3 |
4 | 4 | レッドルーファス | 牡7 | 7 |
5 | 5 | ネイチャーレット | 牡4 | 4 |
6 | 10 | ウインオリアート | 牝6 | 11 |
7 | 3 | サンライズタイセイ | 牡7 | 10 |
8 | 8 | シャドウウィザード | セ7 | 6 |
9 | 1 | リスペクトアース | 牡4 | 5 |
10 | 7 | ロスカボス | 牡4 | 8 |
11 | 6 | ロングシャドウ | 牡7 | 9 |
LAP 12.9-11.3-11.3-11.4-12.4-12.8-12.2-11.6-11.3-12.0
通過 35.5-46.9-59.3-72.1
上り 72.3-59.9-47.1-34.9
平均 1F:11.92 / 3F:35.76
レース分析
全体のラップを見てみると……
12.9-11.3-11.3-11.4-12.4-12.8-12.2-11.6-11.3-12.0
59.3-59.9
というように、前半のほうが早いという結果に。リスペクトアースが後続を話していたため、実質ハイペースというわけではなかったにしても、11頭立てでこのペースなら十分に実力を計れるレースになったといえる。
1、2、3番人気で決着したように、フラットな展開になったことで実力が問われるレースになった。道中や直線でも大きな不利はなし。そういう意味で、上位勢の力は評価していいだろう。
出走馬勝因、敗因、次走への展望
1着 レアリスタ
道中中団につけて、直線ではスムーズに外に出して加速し、そのまま押し切ったという王道の競馬だった。ステイゴールド×Meadowlakeという重たい配合の馬だけに、ある程度タフさが要求される展開になったのは好都合だった。
キャリアで上がり1位を使ったことが2回しかないように、めちゃくちゃ切れる馬、というわけではない。むしろ、瞬発力勝負は苦手。それは兄のリアルインパクトやネオリアリズム、アイルラヴァゲインなどを見ても明らかだろう。どの馬たちも瞬発力で差し切る、というよりある程度のポジションにつけてタフさで乗り切る、という競馬が得意だった。
今後もスタミナが問われる展開になれば、重賞でも通用するはず。反対に瞬発力が問われるレースは、決め手に欠けるため、取りこぼしていくこちになりそうだ。
2着 ヴォージュ
先行して押し切りたかったが、勝ち馬につかまってしまった。この馬もナカヤマフェスタ産駒らしく、切れない馬だ。瞬発力がない分、先行してどこまで粘れるか、というタイプ。
3着 パワースラッガー
このところ距離を伸ばしてきて安定して走っている。さすがに1、2着馬には力負けだが、この条件なら安定して力を発揮していきそう。
4着 レッドルーファス
直線の入り口でやや前が窮屈になって追い出しが遅れた分、上位と差がついてしまった。といっても、致命的な不利というわけではなかっただけに、実力差と考えて良さそう。
5着 ネイチャーレット
400m地点まで馬なりで上がってきたため、もっと伸びるかと思ったが、案外伸びず。とはいえ、コーナーで1頭だけ大外を回ってかなり距離ロスがあった。そのロスが最終的な差を生んだのではないか。距離ロスがなければもっと差は縮まっていた。この条件なら好勝負できそう。距離は伸びたほうがいいだろう。
6着 ウインオリアート
善戦したが、最後は力負け。ステイゴールド産駒のワンツーと、条件は合っていただけに、ここで来られないと今後は相手に恵まれない限り苦しいか。
7着 サンライズタイセイ
8着 シャドウウィザード
9着 リスペクトアース
結果としてオーバーペースになってしまった。逃げ馬はピンかパーか、という結果になりやすいため、この結果もやむなしか。