ファルコンS2021の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

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2021年3月20日、中京競馬場でファルコンステークス(GⅢ/芝1400m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるグレナディアガーズ、アルコルターレ、モントライゼ、ショックアクション、ロードマックスらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

馬場改修後の2012年からの9年のデータを参考にしていく。


目次

ファルコンステークスの人気馬成績

過去9年のデータを見ると、1番人気は1勝、2着は1回、3着はなし。人気が負けやすく、2倍台の馬は未勝利に終わる。全体的に人気の信頼度は低いと見ていいだろう。

とはいえ、4番人気までで7勝と人気になりそうな馬の中から勝ち馬は出る傾向に。あとは伏兵馬、穴馬を取捨選択をして判断していきたい。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 朝日杯FS組の取捨選択

前走朝日杯FS組(0- 3- 2-13)
勝率 0.0% │ 複勝率 27.8%

最近は皐月賞を狙わず最初からNHKマイルカップを狙う馬がおり、トライアルの要素が年々強まっている。しかし、朝日杯組の成績は実はそこまでいいわけではない。

傾向として、人気薄で健闘した馬、もしくは1秒程度の負けだった馬の巻き返しが見られる。この場合、人気を裏切った馬の巻き返しではなく、真ん中あたりの人気だった馬が真ん中あたりの着順で、1秒程度の負けだった場合がほとんど。

さすがに勝ち馬が出てきており、データ外と言ってしまえばそれまでだが、7番人気1着だったので、ギリギリ人気薄の範疇に入れていいならグレナディアガーズは圏内。問題はモントライゼ。上位人気で10着と大敗。明らかな敗因があっただけに、どう捉えるか。

予想参考データ② 距離延長は要注意

芝1400メートルのレースは距離別成績を見ておくのがいい。ファルコンステークスの場合、良績は2つに分かれる。同距離組かマイルからの距離短縮組の2つ。

1200メートルからの延長組は9年で38頭いながら、3着は1頭だけ。唯一の距離延長組で3着になったのが2014年のアルマエルナト。中山の1200、現在の1勝クラスで1番人気1着だった。

芝1200からの距離延長組は、ホーキーポーキー、フォイアーロート、アスコルターレの3頭。アスコルターレはリステッド競走のマーガレットステークス1着からの参戦で、取捨選択は必至。前走の状況は確認すべきだろう。

予想参考データ③ それぞれの馬の前走レベル

グレナディアガーズ、モントライゼ、ショックアクションなどの前走は朝日杯FSだったが、勝ちタイムは群を抜いて優秀。しかし、モントライゼの暴走逃げが作り出した勝ちタイムであり、再びモントライゼが同じことをしないと厳しいが、今回は番手に控えたいと陣営はコメントを出している。グレナディアガーズはマイペースで先行できたが、同じ手を使えるのか。それならばもう1度モントライゼを信じるのも手。

ルークズネスト、ロードマックス、ファルヴォーレなどの前走はシンザン記念だが、ピクシーナイトの逃げ切り勝ちで、タイムも立派。スローペースを残したわけではなく、前目で残ったのはそれなりの実力馬で、後ろからの展開が向きやすいレースだった。ルークズネストは位置取りがよかった。ロードマックスは距離こそこの距離がいいだろうが、そもそもの力量がどうか。ファルヴォーレは前走で底が見えたか。

アスコルターレの距離延長だが、マーガレットステークスのタイムが優秀で、最後方待機の馬たちのワンツーだった。しかし、このレースもハイペースで前が潰れた恩恵が大きかった。構図はグレナディアガーズらと変わらない。距離延長で57キロ、さすがにどうか。

2021年の危険な人気馬は?

アスコルターレは人気になる見込みだが、距離延長組には厳しいか。1400メートルの実績はあるが、良績は右回りに集まっている。57キロもプラスに働かないはずだ。ファルコンステークスの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ロードマックスは3つ目の消しデータに合致している。前走の負けはさすがに無視できない負け方であり、この中だとどうか。

反対にルークズネストは危険なデータに一つも当てはまらない。中京コースも合っており、柔軟に乗れるのは大きい。無理せずポジションをとれるので、状況次第ではスッと前をとるのもあり得る。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、ルークズネストと言えそうだ。

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