芝砂兼用の個性派誕生。
3月17日に中京競馬場で行われたファルコンステークス(G3/芝1400)はミスターメロディの優勝に終わった。レースを分析していきながらミスターメロディがレースを制したポイントやダノンスマッシュなど他馬の敗因を探っていこう。
目次
結果・着順
着 | 馬名 | 騎手 厩舎 | 人気 オッズ | |
1 | ○外ミスターメロディ | 福永騎手 | 3 | |
牡3 | 56 | (栗東)藤原英 | 8.2 | |
2 | ○外アサクサゲンキ | 武豊騎手 | 7 | |
牡3 | 57 | (栗東)音無 | 15.3 | |
3 | フロンティア | 川田騎手 | 5 | |
牡3 | 57 | (栗東)中内田 | 10.4 | |
4 | アンブロジオ | 横山典騎手 | 4 | |
牡3 | 56 | (美浦)菊沢 | 10.2 | |
5 | ○外モズスーパーフレア | 中谷騎手 | 9 | |
牝3 | 54 | (栗東)音無 | 36.2 | |
6 | タイセイプライド | 岩田騎手 | 6 | |
牡3 | 57 | (栗東)西村 | 12.2 | |
7 | ダノンスマッシュ | 戸崎圭騎手 | 1 | |
牡3 | 56 | (栗東)安田隆 | 2.2 | |
8 | テンクウ | 田辺騎手 | 2 | |
牡3 | 56 | (美浦)奥村武 | 5 | |
9 | ドラグーンシチー | 藤岡康騎手 | 12 | |
牡3 | 56 | (栗東)北出 | 80 | |
10 | タイセイアベニール | 北村友騎手 | 13 | |
牡3 | 56 | (栗東)西村 | 95.9 | |
11 | カイザーメランジェ | 武士沢騎手 | 10 | |
牡3 | 56 | (美浦)中野 | 72.3 | |
12 | ヒシコスマー | 荻野極騎手 | 11 | |
牡3 | 56 | (栗東)清水久 | 77.3 | |
13 | ダークリパルサー | 柴山騎手 | 14 | |
牡3 | 56 | (美浦)金成 | 126.2 | |
14 | アシャカデッシュ | 丸山騎手 | 16 | |
牡3 | 56 | (美浦)鈴木伸 | 354.5 | |
15 | ムスコローソ | 津村騎手 | 8 | |
牡3 | 56 | (美浦)手塚 | 17.2 | |
16 | エールショー | 松若騎手 | 15 | |
牡3 | 56 | (栗東)鈴木孝 | 235.6 |
払い戻し
単勝 | 10 | 820円 | 3人気 |
複勝 | 10 07 08 | 350円 460円 310円 | 5人気 8人気 4人気 |
枠連 | 04 - 05 | 590円 | 1人気 |
馬連 | 07 - 10 | 5,480円 | 20人気 |
ワイド | 07 - 10 08 - 10 07 - 08 | 1,730円 1,280円 1,390円 | 21人気 14人気 16人気 |
馬単 | 10 → 07 | 8,880円 | 31人気 |
三連複 | 07 - 08 - 10 | 11,120円 | 34人気 |
三連単 | 10 → 07 → 08 | 61,560円 | 203人気 |
レース分析
レースのラップを見てみよう。前半が34秒9、後半が35秒5というやや速い流れだった。しかしこのタイムは離して飛ばしたモズスーパーフレアのものであり他の馬は平均ペースだったと言うことも出来るだろう。
それでも距離不安をささやかれたモズスーパーフレアが寸前まで粘ったように展開面での有利不利はさしてなかったと言える。では各馬の勝因・敗因について見ていこう。
出走馬勝因、敗因、次走への展望
1着 ミスターメロディ
好位につけ直線も早々に前を窺いそのまま押し切る強い内容だった。初の芝とは思えないほどの行きっぷりで馬場を問わないタイプだろう。
臨戦過程や血統背景から距離延長にはやや不安も残り、この春は目標設定自体が難しくなりそうだが先々まで楽しみな逸材であることは間違いない。
2着 アサクサゲンキ
中団から進め直線は勝ち馬の後ろを伸びてきた。1400までなら安定感のある差し脚をこれからも見せてくれそうだ。
3着 フロンティア
中団からの競馬になり直線はアサクサゲンキの外から脚を伸ばしたがここまで。キレないタイプではあるが堅実で左回りなら特に信頼度が高い。
7着 ダノンスマッシュ
消極的なレース運びで馬群に包まれ持ち味を出せず。それでも直線一瞬は伸びかけたが抜け出すには至らず。スピード能力を生かせるスムースな競馬なら巻き返しは可能。
8着 テンクウ
ほぼ最後方で直線を向きさらに大きく外に切り替えるロスがあった。脚は使っており度外視可能な一戦。
まとめ
惑星扱いだったミスターメロディが見事な重賞制覇を収めた。番組選択も冴えわたる藤原きゅう舎はリーディングを快走し今年の複勝率は6割に迫る。
フラワーカップを制した才女とともに高い素質を持つ3歳馬の美しい音色が響き渡った土曜日だった。
文=櫻井秀幸