2019年12月8日、中山競馬場でカペラステークス(GⅢ/ダート1200m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるコパノキッキング、ゴールドクイーン、タテヤマ、ドリュウ、ヒロシゲゴールドなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
カペラステークスの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気と2番人気はそれぞれ1勝。勝ち馬10頭中7頭が3~6番人気と、中穴に近い馬の活躍が目立つ。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① ダートのオープン勝ち実績が必要
まずオープン実績に目を向けると、勝ち馬10頭中8頭がオープンクラスのダート1400m以下で勝っていた。残る2頭は、中山と同じく直線に急坂がある阪神のダート1200mで準オープンを勝っていた。
予想参考データ② 前走は上位人気で連対が理想
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下(1-0-0-12)
勝率 7.7% │ 連対率7.7% │ 複勝率7.7%
オープン特別(7-6-5-70)
勝率 8.0% │ 連対率14.8% │ 複勝率20.5%
GⅢ(2-1-2-7)
勝率 16.7% │ 連対率25.0% │ 複勝率41.7%
GⅡ(0-0-0-2)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
GⅠ(0-0-1-5)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率16.7%
交流重賞(0-3-2-30)
勝率 0.0% │ 連対率8.6% │ 複勝率14.3%
また、前走着順は以下の通り。
前走1着(4-3-2-27)
勝率 11.1% │ 連対率19.4% │ 複勝率25.0%
前走2着(2-1-0-12)
勝率 13.3% │ 連対率20.0% │ 複勝率20.0%
前走3着(0-0-4-6)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率40.0%
前走4着(0-1-1-14)
勝率 0.0% │ 連対率6.3% │ 複勝率12.5%
前走5着(2-1-0-8)
勝率 18.2% │ 連対率27.3% │ 複勝率27.3%
前走6~9着(1-2-2-25)
勝率 3.3% │ 連対率10.0% │ 複勝率16.7%
前走10着以下(1-2-1-34)
勝率 2.6% │ 連対率7.9% │ 複勝率10.5%
勝ち馬10頭中6頭が前走で連対。掲示板外から巻き返した2頭は前走が重賞だった。
また、勝ち馬10頭中7頭が前走で3番人気以内だった。
予想参考データ③ 高齢馬は苦戦
年齢別成績は以下の通り。
3歳(2-0-0-5)
勝率 28.6% │ 連対率28.6% │ 複勝率28.6%
4歳(3-1-2-23)
勝率 10.3% │ 連対率13.8% │ 複勝率20.7%
5歳(3-6-4-34)
勝率 6.4% │ 連対率19.1% │ 複勝率27.7%
6歳(2-2-1-28)
勝率 6.1% │ 連対率12.1% │ 複勝率15.2%
7歳(0-0-1-27)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率3.6%
8歳以上(0-1-2-11)
勝率 0.0% │ 連対率7.1% │ 複勝率21.4%
予想参考データ④ 牝馬も活躍
牡・騸馬(9-10-9-114)
勝率 6.3% │ 連対率13.4% │ 複勝率19.7%
牝馬(1-0-1-14)
勝率 6.3% │ 連対率6.3% │ 複勝率12.5%
予想参考データ⑤ 関西馬が優勢
美浦(1-3-2-28)
勝率 2.9% │ 連対率11.8% │ 複勝率17.6%
栗東(9-6-6-90)
勝率 8.1% │ 連対率13.5% │ 複勝率18.9%
地方(0-1-2-10)
勝率 0.0% │ 連対率7.7% │ 複勝率23.1%
2019年の主役候補は?
中心となるのはタテヤマ。ダート1200mのオープン特別を勝っている。昇級初戦で臨んで4着だった昨年以上の走りが期待できる。
連覇を狙うコパノキッキングは重賞を3勝し、前走のJBCスプリントで2着と、実績は上位。ただ、交流重賞組の優勝がない点が気になるところだ。
芝とダートの両方で重賞を勝っているゴールドクイーンも、JBCレディスクラシック2着からの臨戦過程がやや割り引き。
連勝でオープン入りを飾ったレッドアネラ、ダート1200mの重賞で2着1回、3着1回の実績があるヒロシゲゴールドにもチャンスがある。