10月31日に東京競馬場で行われたアルテミスステークス(GIII/芝1600m)でメイショウサムソン産駒のデンコウアンジュ(牝2)が重賞初制覇を果たした。
前走からマイナス18キロという大幅な馬体減が心配されたが、道中後方から競馬を進めると直線で鋭い末脚を伸ばして他馬を一閃。上がり3ハロン33秒3を記録し、ゴール板を1着で駆け抜けた。
デンコウアンジュの血統や将来性はどういったものなのだろうか? 徹底的に検証していこう。
血統評価は?
デンコウアンジュは父メイショウサムソン、母デンコウラッキー、その父マリエンバードという血統。
2冠馬メイショウサムソンにとって嬉しい産駒の重賞初制覇となった。
2歳の牝馬重賞ウィナーは極めて珍しい血統をしている。まず、メイショウサムソン自体が父オペラハウス×母父ダンシングブレーヴというノーザンダンサーの血が濃い配合だった。加えてデンコウアンジュの場合、母父がニジンスキー系のマリエンバード。またしてもノーザンダンサーの血が色濃く入っている。
ノーザンダンサーの4+5×5という配合で、3代以内に流れる4つの血筋のうち、3つがノーザンダンサーという血統構成になっている。ちなみにダンシングブレーヴとマリエンバードは凱旋門賞馬、オペラハウスは凱旋門賞2着。
サンデーサイレンス系全盛期の時代に、これだけ凱旋門賞血統で固められている馬も珍しい。日本馬というより欧州にいそうな血統である。
そんな血統の馬がマイルの重賞を勝てた要因は何だったのだろうか?
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