8月16日に札幌競馬場で行われた新馬戦(芝1800m)でハービンジャー産駒のアラバスター(牡2)がデビュー勝ちを収めた。
道中、好位につけると4コーナーで早めに捲って先頭に。そのまま押し切り、後続に1馬身半差をつけてゴール板を駆け抜けた。
アラバスターの血統や将来性はどういったものなのだろうか? 徹底的に検証していこう。
血統評価は?
アラバスターは父ハービンジャー、母レーヴディソール、母父アグネスタキオンという血統。
レーヴディソールはデビューから3連勝で阪神ジュベナイルフィリーズを制した名牝だ。チューリップ賞を勝って「桜花賞当確」と言われながら故障で戦線離脱したのはいまだ記憶に新しいところだろう。
その母レーヴドスカーは繁殖牝馬として大変優秀で、産駒にハズレがない。各馬の戦績を見てみると……
ナイアガラ
すみれステークス1着
レーヴダムール
阪神JF3着
アプレザンレーヴ
日本ダービー5着
青葉賞1着
レーヴドリアン
菊花賞4着
きさらぎ賞2着
京都新聞杯3着
レーヴディソール
阪神JF、チューリップ賞、デイリー杯2歳ステークス1着
レーヴデトワール
桜花賞5着
紫苑ステークス1着
レーヴミストラル
青葉賞1着
重賞ウィナー4頭にGI、重賞好走馬が多数。最低でもオープン特別で勝っている。血統レベルの高さは折り紙つきといったところだ。
デビュー戦の内容はどうこう言えるような秀逸なものではなかったが、成長を期待していい才能ある若駒ではないだろうか。
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