鮮やかな逃げ脚で初代王座に輝く。
5月26日に京都競馬場で行われた葵ステークス(新重賞 芝1200/内回り)はゴールドクイーンの優勝に終わった。
距離短縮をものともしない気っ風がいい先行策で勝負を決めた。このレースを分析していきながら、同馬がレースを制したポイントや、アサクサゲンキなど他馬の敗因を探っていこう。
目次
結果・着順
着 | 馬名 | 騎手 厩舎 | 人気 オッズ | |
1 | ゴールドクイーン | 古川騎手 | 9 | |
牝3 | 54 | (栗東)坂口正 | 29.4 | |
2 | ラブカンプー | 和田騎手 | 6 | |
牝3 | 54 | (栗東)森田 | 11.5 | |
3 | トゥラヴェスーラ | 福永騎手 | 2 | |
牡3 | 56 | (栗東)高橋康 | 4.3 | |
4 | ウィズ | 浜中騎手 | 13 | |
牡3 | 56 | (栗東)清水久 | 110.9 | |
5 | ○外アサクサゲンキ | 武豊騎手 | 1 | |
牡3 | 57 | (栗東)音無 | 3.3 | |
6 | アンヴァル | 藤岡康騎手 | 3 | |
牝3 | 54 | (栗東)藤岡 | 4.5 | |
7 | タイセイプライド | 岩田騎手 | 4 | |
牡3 | 57 | (栗東)西村 | 8.3 | |
8 | ペイシャルアス | 国分恭騎手 | 10 | |
牝3 | 54 | (栗東)坂口正 | 50 | |
9 | マドモアゼル | 酒井騎手 | 8 | |
牝3 | 55 | (美浦)斎藤誠 | 29.3 | |
10 | ビリーバー | 杉原騎手 | 11 | |
牝3 | 54 | (美浦)石毛 | 54.5 | |
11 | ミッキーワイルド | 北村友騎手 | 7 | |
牡3 | 56 | (栗東)安田隆 | 19.7 | |
12 | アイアンクロー | 池添騎手 | 15 | |
牡3 | 56 | (栗東)斉藤崇 | 215.4 | |
13 | セイウンクールガイ | 国分優騎手 | 14 | |
牡3 | 56 | (美浦)奥平 | 130.5 | |
14 | オジョーノキセキ | 松山騎手 | 5 | |
牝3 | 54 | (美浦)伊藤大 | 10.4 | |
15 | ウインジェルベーラ | 松岡騎手 | 16 | |
牝3 | 54 | (美浦)金成 | 279.5 | |
16 | レグルドール | 高倉騎手 | 12 | |
牝3 | 54 | (栗東)杉山 | 81.5 |
払い戻し
単勝 | 3 | 2,940円 | 9人気 |
複勝 | 03 01 14 | 590円 370円 200円 | 8人気 6人気 2人気 |
枠連 | 01 - 02 02 - 07 | 770円 1,080円 | 6人気 8人気 |
馬連 | 01 - 03 03 - 14 | 6,980円 4,700円 | 36人気 28人気 |
ワイド | 01 - 03 03 - 14 01 - 14 | 2,660円 2,380円 1,580円 | 31人気 26人気 16人気 |
馬単 | 03 → 01 03 → 14 | 16,520円 12,060円 | 85人気 68人気 |
三連複 | 01 - 03 - 14 | 35,170円 | 100人気 |
三連単 | 03 → 01 → 14 03 → 14 → 01 | 138,780円 124,940円 | 696人気 644人気 |
レース分析
ラップを見てみよう。前半が33秒9、後半が34秒1となっていた。推移自体はイーヴンの平均ペースだったが、馬場状態を加味すれば前に有利だったことは否めない。では各馬の、勝因・敗因について見ていこう。
出走馬勝因、敗因、次走への展望
1着 ゴールドクイーン
すんなりハナを奪いそのまま単騎で直線へ。もつれた2着争いを尻目に悠々と先頭でゴールイン。
恵まれた部分もあったが、形にもちこめばしぶとさを発揮出来るタイプだろう。この路線には強力な先行馬が多々おり、さらにパワーアップして一級線に挑みたい。
2着 ラブカンプー
コーナーワークで2番手に上がりぎりぎり粘りこんだ。枠も展開も向いたが距離短縮で本領を発揮。
2着 トゥラヴェスーラ
中団のやや後ろを追走。直線は大外を回り展開的には厳しかったがぐいぐい伸びて連を確保。アストンマーチャンの近親が力を付けている。中身に濃い走りだった。
5着 アサクサゲンキ
スタートのタイミングが合わず出遅れ。後方から直線差を詰めたがここまで。コンマ2差まで来ているだけにゲートが非常に悔やまれる。
6着 アンヴァル
中団を進みやや外に出されたがそこから伸びきれず。もう少し積極的に進め、スピードで押し切る形のほうが良さが生きるだろう。
まとめ
父に初の芝重賞タイトルをもたらしたゴールドクイーンが自身としてもうれしい重賞初勝利。
芝・ダート兼用の個性派がここに誕生。美しい栗毛の馬体から繰り出す外連味のない逃げ脚は止まらない。
文=櫻井秀幸