アドマイヤムーン産駒の大活躍――。
1月28日、京都競馬場でシルクロードS(G3/芝 1200m)が行われ、ファインニードルが優勝した。2着はセイウンコウセイ、3着にはフミノムーンが入った。
1番人気に推されたダイアナヘイローは、まさかの16着に終わった。勝者、敗者をわけた"分岐点"はどこにあったのだろうか?振り返っていくことにしよう。
目次
結果・着順
2018年 1月28日(日) 2回京都2日 天候 : 曇 馬場状態 : 良
【11R】 第23回シルクロードS
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)[指定] 芝・内 1200m 18頭立
着 | 馬名S | 性齢 | 人 |
---|---|---|---|
1 | ファインニードル | 牡5 | 4 |
2 | セイウンコウセイ | 牡5 | 5 |
3 | フミノムーン | 牡6 | 15 |
4 | カラクレナイ | 牝4 | 3 |
5 | ナックビーナス | 牝5 | 6 |
6 | グレイトチャーター | 牡6 | 12 |
7 | セカンドテーブル | 牡6 | 7 |
8 | キングハート | 牡5 | 11 |
9 | タマモブリリアン | 牝5 | 17 |
10 | ロードクエスト | 牡5 | 10 |
11 | アレスバローズ | 牡6 | 2 |
12 | ユキノアイオロス | セ10 | 18 |
13 | ミッキーラブソング | 牡7 | 13 |
14 | アットザシーサイド | 牝5 | 9 |
15 | ニシケンモノノフ | 牡7 | 8 |
16 | ダイアナヘイロー | 牝5 | 1 |
17 | ナリタスターワン | 牡6 | 16 |
18 | ラインミーティア | 牡8 | 14 |
LAP 12.2-10.9-10.9-11.1-11.5-11.7
通過 34.0-45.1-56.6-68.3 上り 68.3-56.1-45.2-34.3 平均 1F:11.38 / 3F:34.15
払い戻し
単勝 1 \770
複勝 1 \330 / 7 \370 / 4 \1740
枠連 1-4 \490 (1)
馬連 01-07 \3200 (8)
ワイド 01-07 \1270 (8)/ 01-04 \6630 (71)/ 04-07 \9410 (85)
馬単 01-07 \5830 (16)
3連複 01-04-07 \54280 (183/816)
3連単 01-07-04 \237290 (818/4896)
レース分析
レースラップは以下の通りである。
12.2-10.9-10.9-11.1-11.5-11.7(34.0-34.3)
出走馬勝因、敗因、次走への展望
1着 ファインニードル
悪くないスタートから3、4番手で前を行くセイウンコウセイを追う形。内枠を生かして最内をロスなく回ってきた。直線を向くと1つ外に出して逃げ粘るセイウンコウセイに襲いかかった。
残り2Fあたりで先頭に立つと、後続の追随を許すことなく1着でゴールした。
内でリズム良く運び、直線ではファインニードルにとって絶好の形で進路ができ、それを突いての完勝と言ったところだろうか。休み明けながらそれを感じさせることない走りだった。
高橋義忠師も成長分があったとコメントを残しているほか、川田騎手はもう一段階上があるのではないかと話していた。今後はG1に向けて動いて行くことになりそうだが、休み明けでここまで動ければ、その舞台でも期待していいのではないだろうか。
2着 コセイウンコウセイ
まずまずのスタートだったが押して押してハナを奪いに行った。2番手を1馬身ほど離す形で3-4角を回って行った。4角から直線を向いた時の手応えも悪くなかった。
ラスト2Fでファインニードルに捕らえられるが、後方から追い込んできた馬はなんとか退け2着に入った。トップハンデの58kgながら見事な走りだった。
G1馬ながら2017年の夏~秋は結果の出ない時期があった。しかし、その時期に比べてスタートが良くなっている。復調が感じられるレース運びだった。
セイウンコウセイは夏よりも冬に好走する傾向がある。ここでの好走から冬馬である可能性が出てきたのではないか。騎手も馬が良くなってきていることを感じており、今冬話題の一頭になるかも知れない。
3着 フミノムーン
まずまずのスタートから控えて後ろから2、3番手にポジションをとった。直線では外を通って韓紅の後ろから懸命に追い込んだ。最後は4着となったカラクレナイをハナ差で競り落として3着となった。
かなり後ろからの競馬となったが、上がり最速の脚で滑り込んだ。2桁人気ながらカラクレナイに競り勝った末脚は見事だった。
騎手はフミノムーンの調子の良さに言及しており、この馬も今冬注目の1頭に躍り出るかも知れない。
4着 カラクレナイ
1200mは初挑戦となったカラクレナイだったが、流れに乗った競馬を見せてくれた。4角の手前から池添騎手の手が動き、良い脚を使って追い込んだ。結果は4着だったが、外枠だったこと考えれば及第点。
このクラスに上がっても十分力が通用することを示した。枠に極端な不利が
なければ馬券に絡むことも十分考えられる走りだった。
5着 ナックビーナス
絶好のスタートを切ったが、外枠を気にしてか手綱を取る勝浦騎手は控えることを選択した。道中3、4番手で直線を迎え、良い位置から伸びて先頭に並ぶかというところでもう一伸びができず5着で入線。
枠順を考えれば決して悪くないレース内容だったが掲示板を確保するのが精一杯だった。現状まだこのクラスでは力が足りないか。
16着 ダイアナヘイロー
休み明けながら1番人気を背負っての出走となった。スタートもまずまずで、押してハナを奪ったセイウンコウセイに続いて2番手でレースに入った。絶好の位置から直線で伸びるかと思われたが、次々に抜かれて16着でフィニッシュ。
昨年8月の北九州記念までは順調だったが、スプリンターズSで敗戦してリズムが崩れたか。牝馬だけに立て直しに時間を要する可能性も考えられる。