血統評価は?
タニセンビクトリーは父ハーツクライ、母スルーザシーズン、その父スキャンという血統。
ハーツクライはスタミナ豊富な種牡馬のため、母系に短距離の血を持つと成功する傾向にある。スルーザシーズンは短距離ダートで活躍。さらにスキャンはダートのマイルGI馬で、いずれも短い距離で活躍した実績を持っている。
ハーツクライの重さを緩和できる配合で、“成功配合”に合致している。
母系をさかのぼると、(かなり前の話になるが)“世紀末覇王”テイエムオペラオーの近親。他にもステラウインドやメイショウソラーレ(いずれもOP馬)がいる。超一流の血統というわけではないが、スケール感は悪くない。
重賞レベルで活躍しても不思議ではない血統と言っていいだろう。
ちなみに今年、ハーツクライ産駒は福島で絶不調で、(3−3−1−25)で複勝率わずか22%、複勝回収値49とふるっていない。今開催はタニセンビクトリーを除くと11頭が走っているが、馬券になったのは1番人気のエニグマバリエートのみ。
決して馬場が完全に合っているというわけではなかったのだ。
そんな中でこれだけ高いパフォーマンスを示せたのだから、将来を期待してもいいだろう。
夏の福島での勝ちあがりというと、どうしても地味な印象を受けるかもしれないが、今から注目しておいて損はないはずだ。
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