新馬戦で見せた秀逸なパフォーマンス
新馬戦を振り返ると、なんといっても上がり32秒台の末脚が目を引く。
上がりが重視される日本の競馬において上がり3ハロンの数字は才能を図るための一つの“指標”となる。
2歳時に新潟芝外回り1600mで上がり32秒台より速い時計を記録した馬たちの“その後”が凄まじいものになっているのだ。
■条件
・2歳
・上がり32.9秒以内
・上がり1位
・連対
ナヴィオン 上がり32.7秒
ききょうS1着
デイリー杯2歳S、シンザン記念3着
ハープスター 上がり32.5秒
桜花賞など重賞4勝
ゴットフリート 上がり32.6秒
朝日杯FS3着
アルフレード 上がり32.5秒
朝日杯FS1着、NHKマイルC2着
ジャスタウェイ 上がり32.6秒
天皇賞秋、ドバイデューティーフリー1着
※14年の世界ナンバーワンレートを獲得
シンメイフジ 上がり32.9秒
関東オークス1着
サクラメガワンダー 上がり32.9秒
宝塚記念2着
鳴尾記念連覇など重賞4勝
過去10年で該当馬は11頭。うち、今年の2歳馬を除くと9頭となる。
この中からエネアドとクラージュシチーを除く7頭は重賞で馬券になっている。しかも3頭はGIウィナー。ジャスタウェイに至っては世界ナンバーワンホースにまで上り詰めた。
いかに上がりが才能を示す指標となるかが分かる。
サプルマインドはこのファクターをクリアしたのだから、今後は重賞戦線で活躍していくことだろう。今後の飛躍に期待したい。
なお、今年の2歳馬ではアストラエンブレムも未勝利戦で上がり32.6秒を記録している。同じく注目していきたいところだ。
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