東スポ杯2歳Sで達成した史上2頭目の快挙
東スポ杯2歳Sは出世レースとして知られている。ここを勝ったということは、将来への展望が大きく広がったということだ。
もっとも、今年のレースレベルはあまり高くない。道中、13秒台のラップが2度も刻まれる超スローペースだったことで完全に上がり勝負となったためだ。ペースが流れる傾向にあるクラシックへ対応できるかどうかの“裏付け”としては少々弱い。
しかし、それでもスマートオーディンのパフォーマンスは秀逸だった。
なんといっても上がり3ハロンの数字が32秒台だったのだから。距離・クラスを問わず、東京の2歳戦で上がり32秒台が記録されたのは史上2度目。それほど秀逸な末脚だったのだ。
ちなみに1度目に快挙を達成したサトノグロリアスは故障が判明して長期休養を余儀なくされている。ポテンシャルを秘めながら才能を開花できなかったわけだ。
日本の競馬において上がりで速い脚を叩き出せるというのは列記とした才能だ。スマートオーディンも順調に行けば、より大きなところで活躍できる可能性は十分にある。
気をつけたいのは……
今のところ、唯一にして最大の不安要素は故障ではないだろうか。
一般的に走破時計が早かったり、上がりの数字が速かったりする場合、競走馬の脚に負担がかかっている可能性がある。事実、前述のサトノグロリアスもレース後に故障が判明して長期休養を余儀なくされた。
また、お父さんのダノンシャンティはNHKマイルカップを驚異のレコードタイムで勝った後、ダービー直前に故障によって戦線を離脱している。
出世レースで秀逸な末脚を披露し、才能の片鱗を示しただけに、今後のキャリアを順調に送っていってほしいところだ。
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