サトノダイヤモンドの将来性は?
血統は一流、新馬戦のパフォーマンスもとても高かった。少しでも競馬を見たことのある人間なら、あの走りを見れば「重賞でやれる器がある」と感じたのではないだろうか?
実際、重賞レベルでも活躍できる素質を持っていると考えられる。
例えば新馬戦を振り返ってみよう。
サトノダイヤモンドは京都芝内回り2000mの新馬戦で勝った。走破タイムは2分3秒8。4コーナーで3番手と先行しながら上がり最速の末脚で2着に0.4秒差をつけている。
この内容がよかった。過去5年で同じような新馬戦の内容だった馬を抽出してみた。
条件
・京都芝内回り2000m
・4コーナー4番手以内の先行馬(少頭数、マクリは除外)
・上がり2位以内
・2位以内
この条件に合致した馬は2010年以降、16頭。うち、今年の2歳馬を除くと13頭になる。この馬たちを見てみると……
シャイニングレイ(ホープフルS1着)
ラストインパクト(京都大賞典、金鯱賞1着)
テイエムダイパワー(OP馬)
アルキメデス(朝日チャレンジカップ1着)
アドマイヤラクティ(コーフィールドカップ1着)
うち5頭がOP馬、うち4頭が重賞ウィナーという顔ぶれになっている。かなり高い確率で出世しているわけだ。
また、ディープインパクト産駒は馬体重が重たい方が高いパフォーマンスを発揮する傾向にある。今までGIを勝った馬たちの馬体重を見てみると……
キズナ 500キロ前後
スピルバーグ 500キロ前後
ディープブリランテ 460キロ前後
リアルインパクト 520キロ前後
ミッキーアイル 480キロ前後
ダノンシャーク 450キロ前後
ご覧のとおり、ダノンシャークを除くと460キロ以上、過半数の3頭が500キロ以上の巨漢馬だ。ディープインパクト自身は小さな馬だったが、産駒は馬格があったほうがGIレベルで活躍できる可能性が高いのだ。
サトノダイヤモンドは馬体重502キロ。充分な馬格がある。ポテンシャルはあるということだ。
以上のように、過去の出世馬たちと照らしあわせてみても「悪くないスタートを切った」ことは明らかだろう。
今後、どんな走りを見せるのか、どこまで成長してくれるのか。今から楽しみだ。
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